恋のさじかげん
れのん



 恋のPTSD

信じる気持ちがなくなったら、おしまいです。
いつも不安なのに、それにすら気づかない。
必要としているときに、何の音沙汰もない。
電話をかけることも出来ない。
ただ、待ってるだけ。メールの返事を。
恋は好きの綱引きみたい。
けど、試合放棄をされたら、不戦勝にすらならない。
相手がいなかったら、勝ちも負けもないし、
何より、孤独でしかない。
寂しくなったら、おしまいです。
指の先にまで、悲しみが充ちてきて、
涙がこぼれる。
そして、癒される間も、涙が乾く間もなく、
心まで凍てついてしまう。
恋は心が凍てついたら、おしまいです。
恋はトラウマになったら、おしまいです。
どんな素敵な一日も、どんな楽しい記憶も、
その分、痛みを伴って、ただ、放心状態。
去ってしまった日々も、そのころ抱いていた憧れも、
灰燼に帰していくばかり。
過去の裏切りを許せることと、
愛情の深さは、決して連動していない。
愛が深いほど、裏切りの記憶は、私を締め付ける。
愛していても、許せない、
それは私の罪なのでしょうか?

2001年07月30日(月)
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