恋のさじかげん
れのん



 部屋の大掃除→恋の後味

一人きりの休日ほど、気ままで、何でもできて、
けれど、それでいて、何もできなくて、孤独なものもない。
待たされたり、体だけを求められたり、、、、そんなデートでも、
むだ毛の処理や、体のラインに気を配ったり、下着を買いに行ったり、、
私は充実していたと言えるのかもしれない。
たとえそれが、「抱かれるための体」になるための準備であっても。
今日は部屋の掃除をした。
ありがちなことに、「過去の遺留品」を見つけ、浸るばかりで、
「片付けているのか、散らかしているのか分からない」状態。。。
昔の彼と泊まったホテルの領収書とか、
その前の彼にもらった手紙だとか、
なんで、こんなもん、分かれたときに捨てなかったんだろう、、、
と思わず地団駄踏みたくなるような、リアルな過去の恋愛が、
口をあけて、私を丸ごと、飲み込もうとしてるみたい。
泣きはしなかった。けれど、見ていられなかった。
領収書はくしゃくしゃに握りしめた。
過去になんて負けないし、後悔なんてしてないと言い聞かせるように。
ううん、自分に証明するように。
恋の後味が苦いのは、甘い恋愛時代を過ごしたせいでしょうか?
甘さも、苦さも、辛さも、、、、味わうから人は成長できる?
それらを味わうたびに、臆病になっていくように感じるのだけれど。




2001年05月01日(火)
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