恋のさじかげん
れのん



 躰が覚えている記憶

彼とは、全く連絡を取っていません。
それを寂しいとか、着信履歴が気になるとか、
今、私をどう想っているのか確かめたいとか、声が聞きたいとか、、
そんな事を思う様な、愛情も未練も無いみたい。
「いつから、話してないんだろう。」
Qの履歴を見たら、それは2月3日の午前中。。。
一方的に入れた、オフラインメッセージが最後。
あれから、10日ぐらいになるけれど、
私が彼を恋しいと思うとしたら、
今となっては、信じられないぐらいぐらいはまっていたセックスだろうか。
はまっていた、というのは正しくないかな。
感じている振りをしたのも、求めに毎回応じてきたのも、
すべて、私が恋愛に盲目になってしまっていたから。
どこまで踏み込んでいいのか分からなくて、
どんどん臆病になっていったあたしが、
唯一彼を独占し、満足させ、翻弄することが出来たのがセックスだったと思う。
馬鹿げているでしょ?でも、それしか無かった。
セックスなしで出会ったこともなかったし、もしそうなっていたら、
昼間の時間の過ごし方なんて、私達は知らなくて、
戸惑ってしまうばかりだったと思う。
会話のネタにすら困ってしまう私は、「誰か」を失うことが怖くて。。。
その誰かは、彼だとは限らないのに。
「結婚」という「未来」が見いだせなくなってしまったのも、
「その後の二人」が全く、想像出来なかったからだね。




2001年02月12日(月)
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