恋のさじかげん
れのん



 心変わりの不思議

「一人でも生きられる力をちょうだい。」
そんな言葉が耳をかすめた。そんな風に思っていた時期があったこと、
あたしは懐かしく思いだしていた。
大学時代の友だちに、不倫のこと、話した。
どうして今更、話す気持ちになったのか分からない。
けど、今さらだから、話せたのかも、しれない。
あたしは自分の言葉にも、行動にも責任を持ちたいって思うし、
それらからあたしが被るであろう様々な苦難だって、
甘んじて受けるつもりで居たから。
それに、もう、時効と言ってしまえるぐらい、平気になってしまったのかな。
あんなに好きだったのに、好きだと思いこんでいたのに、
こんなにも日常に埋もれて、こんなにも無関心になってしまえるなんて、
不思議でならない。
今度、誰かを愛することがあったら、
あたしは、自分の気持ちを偽らないように、
自分を苦しめないように、相手を愛して行きたいって思う。


2001年02月13日(火)
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