恋のさじかげん
れのん



 問いと答え

昨日、釈然としない思いを抱えながらベッドに潜り込んだ瞬間、
答えが明確に現れた。
Q「どうして、彼とは続けて行けないのか。」
A「恋愛感情を持たない人と、幾度セックスだけをくり返しても、
何も得られない。虚しい気持ちを味わうだけだから。」

そう、あたしが一番、切なくて哀しくて、
そして、一番認めたくなかったのは、
彼があたしに対して、「恋愛感情を持たない」と言うこと。
彼は、あたしの躰におぼれていて、
傍に居ても、あたしの気持ちに気づかない、そんな優しさを持ち得なかった。
「近くにいても、ずっとあなたを遠くに感じていた。」
その答えは、彼が「あたし」を好きではなかったから。
言葉ではどんなことも言えるし、捏造だって出来る。
(ただし、その事実に気づいているか否かは、本人でも分からない)
でもね、本当の言葉はちゃんと分かるもの。偽物とは違う。
何度も躰を重ねても、そこに恋愛感情が無いのであれば、
それはただ、性欲に駆られているだけで、動物的な本能でしかない。
それを否定はしないけれど、
あたしの側には恋愛感情があったがために、苦しさを生んだということ。
愛されて居たら、耐えることの出来る試練があるように、
「好き」と言う言葉に支えられて続けられる恋愛だってある。
あたしは次第に、愛しい人に抱かれることが、信じられなくなり、
快楽なんて感じていられる余裕なんて無かった。
(感じている真似はしたけど、、。)
ただ、彼を確かめたかっただけ。彼がここに居ると言うことを。
拒む事だって、出来ずにいた。
嫌われることが怖くて、何も言えなくなってしまうなんて、
それを「惚れた弱み」だなんて一言では済ませられない。
不倫においては、遠慮も、貞操も関係ないんだなぁって思う。
そうじゃないと、普通の恋愛、普通の夫婦と一緒じゃない。。。




2001年02月06日(火)
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