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■ 存在価値の在処。
あたしは、ほんとは、知りたかっただけだった。 あの人にとって、あたしはどんな存在で、存在価値があるのか否かを。 彼があたしとつき合った理由のほとんどを、 「躰」が占めていたとしても、 あたしは、「必要だ」って言って欲しかった。 今月、あたしと彼がつきあい始めて、ちょうど二周年になる。 そんなこと、彼はもはや、覚えてはいないだろう。 二周年になるから、何か特別な事があるわけでもなし、 あたしの誕生日にだって、何もないのだから(電話すら)<過去二回 いろんな意味で、期待はしなくなっていた。 あたしの異変を感じた彼は、5通だけメールをくれた。 でも、お互い言いたいことを言い合った後、 ICQで、「もう、メールは書きません」とのメッセージ。 あたしは、それをもうおしまいの合図だと受け取った。 どちらかが振ったのではなく、自然消滅でもなく、 お互いの限界が訪れての別れとなったのだと思った。 もう、これからの日曜日は、心穏やかだ。 会えるのか会えないのか、分からないまま過ぎていく時間に、 涙をこぼすことも、胸を痛めることもない。 会えるという喜びも、同時に失ってしまったけれど。。。 別れてしまってから、相手を愛しく思うこと、 必要性を感じることは、きっとあるでしょう。 けれど、あたしはそれらを感じることはないと思います。 思い出は素敵なもの。あたしは価値を見いだします。 でも、失うことのよって始めることの出来る未来だってあるのです。 あたしは、彼との先行きの見えない恋愛よりも、 誰かを傷つけてまで、貫いて行く恋愛よりも、 自分の新しい可能性と、将来にかけたということになるのでしょう。 別れは苦しいし、決して無傷というわけには行きません。 けれど、歩み出す勇気を持たなければ行けないときもあるのです。 不倫だったからね。 躰が目当てでつき合っている彼氏が、未婚なら、 もっと、違った道が見いだせたのかもしれないけれどね。。。。
2001年02月04日(日)
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