unsteady diary
riko



 祈り

染みのように頭にこびりついて離れない。
笑っていても食べていても。
生と死の境目を漂っているだろう人のことを考えては、頭をぶんぶん振る。
だって私が出来ることは何もないのだ。
ただ遠くで、身勝手に祈るだけ。


事故の数日前に収録されたというラジオを流している。
時間軸的に仕方がないのだけれども、今は言葉も発せないだろう彼の、あまりに元気で奔放な姿がそこにあって。
泣かずにいられなかった。





事故が起きてから6日。
ようやく意識を取り戻したらしい、と聞いた。
どれほどの怪我だったのか想像もできないけれども、死の淵を覗き込みながら耐えて生き抜いてくれたのであれば、ただ嬉しいと思う。
…もしも、復帰が難しくても。
役者としての彼をもう見ることができないとしても。
それでもやはり、生きていてくれるのであれば。



2006年08月13日(日)
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