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■ 雨と夢のあとに 約束してくれますか? また逢えると (word:柳美里)
母が観たいというので、当日券を並んで購入して「雨と夢のあとに」2回目を観てきた。 キャンセル待ちしたかいがあって、1階席それも前から11列目! ストーリーや台詞がすっかり入っている2回目でも、いや2回目だからこそ、役者さんの表情や台詞の端々から迸る熱い気持ちに引き込まれて、切なくて幸せな時間を過ごした。
帰りがけにサウンドトラックCDを購入した。 舞台でもそうだったけれども、音楽に触れるだけで涙腺が緩む。 娘を見つめているやわらかな表情とか、幸せになってほしいと娘に涙ながらに語りかける時の眼差しだとか、最後に遠くからあたたかく見守っている、そんな数々のシーンを想い返しては、泣きそうになる。
そして思う。
どうしたって私は「物語」というものが好きで、その物語を紡ぐ「役者」という存在がいとおしい。 役をどれだけ大切にしているかが伝わってくればこそ、その人の演じる役柄をもっと好きになれる気がする。
数日前、私の好きな役者さんが交通事故に遭った。 詳細は分からないけれど、病院に運ばれていく瞬間にも「仕事に行く」と口にしたという。 そのことが切なくて嬉しくて胸が痛い。 おそらくはかなり深刻な容態のようで、ただ祈ることしかできない。 どうか、その存在を愛する人たちから奪わないでほしい。 そう祈り続けるだけ。
どうか……。
2006年08月11日(金)
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