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■ 「消耗財」は毎朝コーヒーを淹れる
先日の派遣さんが辞めたことを受けて、派遣会社もかなり焦ったらしく、すぐに次の人を探してきた。 24歳ということだったけれども、それより随分上に見える。 外見重視のミーハー支社長としては、面接でそれが不満だったらしい。 27歳の後輩さんに対して「きみの方が断然若くて綺麗!」と。 「賢明」にも私については触れず。 そもそも仕事が出来れば用は足りるはずなのだが、失礼な発言はさらりと聞き流す。 いつものことだから。 根本的に「観られる」消耗財なのだ、職場の女は。
これまでの採用関係のあれこれで、私がもしこの人に採用される立場だったなら絶対に落とされるな、と確信することが多かった。 外見や印象もあるけれど、そもそも機嫌を取ることなんて逆立ちしても出来ないし、したくない。 自分に迎合しない部下は扱い辛いらしく、向こうも距離を取るようになる。 評価が低くなる一端には、そんな人間関係も影響しているのだろうと思う。 それでも、とにかく仕事上は上司なのだから割り切るしかない。 それだけだ。
で、新しい人だけれども。 証券会社の営業を2年していたというが、“営業畑”という感じは受けなかった。 コーヒーの淹れ方、水遣り、掃除などの説明をしていると、こんなことは初めてやるのだと言う。 大学卒で営業も経験していながら、派遣でお茶を淹れることに、少なからず抵抗はあるようだった。 うちの会社にとって、それも営業事務という仕事の一端。 同じように空しさを感じた頃の自分を思い出す。 それでも、そんなことしか出来ない自分がいるのだから、出来ることをやるだけだった。 そして今は、それが日常になっている。
終日、緊張で顔が真っ赤で、とにかく真面目そうな感じの人だった。 不器用なのはお互い様。 頑張ってくれるなら、こちらも頑張って教えるだけ。 それにしても、赤面症といい、少々理屈っぽくて理解が遅いところといい、どうも他人事とは思えなくて。
確かに大変な職場だが、今度は長続きしてくれるといいのだけれども。
2005年02月20日(日)
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