unsteady diary
riko



 「消耗財」は毎朝コーヒーを淹れる

先日の派遣さんが辞めたことを受けて、派遣会社もかなり焦ったらしく、すぐに次の人を探してきた。
24歳ということだったけれども、それより随分上に見える。
外見重視のミーハー支社長としては、面接でそれが不満だったらしい。
27歳の後輩さんに対して「きみの方が断然若くて綺麗!」と。
「賢明」にも私については触れず。
そもそも仕事が出来れば用は足りるはずなのだが、失礼な発言はさらりと聞き流す。
いつものことだから。
根本的に「観られる」消耗財なのだ、職場の女は。


これまでの採用関係のあれこれで、私がもしこの人に採用される立場だったなら絶対に落とされるな、と確信することが多かった。
外見や印象もあるけれど、そもそも機嫌を取ることなんて逆立ちしても出来ないし、したくない。
自分に迎合しない部下は扱い辛いらしく、向こうも距離を取るようになる。
評価が低くなる一端には、そんな人間関係も影響しているのだろうと思う。
それでも、とにかく仕事上は上司なのだから割り切るしかない。
それだけだ。


で、新しい人だけれども。
証券会社の営業を2年していたというが、“営業畑”という感じは受けなかった。
コーヒーの淹れ方、水遣り、掃除などの説明をしていると、こんなことは初めてやるのだと言う。
大学卒で営業も経験していながら、派遣でお茶を淹れることに、少なからず抵抗はあるようだった。
うちの会社にとって、それも営業事務という仕事の一端。
同じように空しさを感じた頃の自分を思い出す。
それでも、そんなことしか出来ない自分がいるのだから、出来ることをやるだけだった。
そして今は、それが日常になっている。


終日、緊張で顔が真っ赤で、とにかく真面目そうな感じの人だった。
不器用なのはお互い様。
頑張ってくれるなら、こちらも頑張って教えるだけ。
それにしても、赤面症といい、少々理屈っぽくて理解が遅いところといい、どうも他人事とは思えなくて。


確かに大変な職場だが、今度は長続きしてくれるといいのだけれども。

2005年02月20日(日)
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