unsteady diary
riko



 呟きで

「日記を再開した」というよりは、単に「書く」と「書かない」の間にある壁が低くなった感覚に近い、と思う。
それまで、日記を書くことは言葉をいじりながら「考える」作業だった。
けれども、キャパを大幅に超える状況が続いて言葉が出てこないくなっていたし、半ば思考を止めている状況で、敢えて書こうと思えることもなかったというか。

でも「敢えて書きたい」までたどりつかなくても、日常をメモをしておく。
それも日記のスタイルだっただろうと思うから、とりあえず寝不足にならない範囲で書いてみる。
呟き?
そんな感じで。



そういえば、明け方の地震は相当に怖かった。
この辺りは震度5弱だったようで、本棚のCDや香水瓶が一斉に崩れ落ちてきた。
CDと本に囲まれている身としても、さすがに埋もれて死ぬなら本望とは言い難く、慌てて飛び起きた。
普段はあまり地震を怖がる方ではないのだけれども、前日に仕事の取引先のおじ様から、「地震オタクの友人が『地震雲が出ていたから2,3日中に大きな地震が来る』と連絡してきたから注意して」と言われたところだったので、余計に怖かった。
地震予知は出来ないと専ら言われているけれども、当たることもあるのだろうか。
災いは、ある意味では当たらないほうが幸せだ。
起きなければそれにこしたことはないし、今回のように予知が正しかったとなると、次を考えて憂鬱になってしまう。

災害時の荷物、作るべきか。
その前に、日常の荷物整理からかしらん。
この部屋で死体で発見されることを考えたら、みっともなくて死に切れない。




最近またジェットストリームをよく聴いている。
今夜はエリック・クラプトンの「tears in heaven」が流れている。
イントロがかかると、思わず目を閉じて無言になってしまうほど、好きなナンバーなので、しばし聞き入る。


高校時代の英語の授業を思い出す。
ハイカラ(死語)な先生で、洋楽の歌詞を配って、その曲がヒットした社会的背景、創作秘話などを交えて、オリジナル教材にしていた。
次はどんな曲だろうといつも楽しみにしていたのを覚えている。


そんな授業の中で出会ったのが、このナンバー。
幼い息子を事故で亡くしたクラプトンが、果てしない絶望の中で、その哀しみを乗り越えるためにつくった曲だという。

“きみは僕の名前を覚えていてくれてるだろうか。”

という切ない問いかけに始まり、

“天国にいるだろうきみに会いたいけれど、自分はまだ「そのとき」を迎えていない。天国にいてはいけない人間だから、この別れの苦しさを乗り越えて、強く生きていかなければいけないんだ。”

と自分を奮い立たせていく。


切なさが胸に迫るけれども、一筋の光を感じさせる歌詞が好き。
もしもギターが弾けたなら、ぜひあのイントロを弾いてみたい。


そういえば、アルバム「アンプラグド」も持ってたっけ。
引っ張り出してみようかな。


2005年02月17日(木)
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