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■ 営業的呑みスタイル
新人歓迎会。 ま、それなりに和やかに。 下ネタも交えつつ。 同期で営業として同じ支社に入った男の子と二人、 色んな意味で洗礼を受けたというか…。
たった二人の新人だから、私と彼はそれなりに仲がいい。 助け合っている部分もあるし、それでなくとも普通に話せる相手は貴重なので。 彼にとっては、どこまでが営業スマイルなのかわからないのだけれど、 常に気遣ってくれて、穏やかで、礼儀正しくて、とにかく優しい人だ。 彼女がいるらしいのだけれど、きっとその恋人をとても大切にしていそうな気がする。
支社のほかの人は、彼に恋人がいることを知らなくて、 歓迎会の席で、なんとなくいい雰囲気だとか、悪ふざけでからかい始めて。 その場がちょうど結婚式みたいになってしまって、 なんかイロイロ言われたり。 それを否定したら私に失礼だと思ったのか、彼は否定しなくて。 むしろ悪乗りしているくらいで。 「幸せになります」くらいの、ただの言葉のあや。 過剰に思えるくらい、優しくするだとか。 それだけの、酔った席でのたわごとなのだけれど、 なんだかいやだった。 私は笑えなかった。 私が潔癖なんだろうか。 それとも、私にもっと自信があったなら、なんとも思わず、卑下することもなく、一緒に悪乗りできたんだろうか。
たいがいのことは笑って流せる大人にならないと、この先過ごしにくそうだ。
2002年05月09日(木)
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