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■ 奇妙な形
猫がいないと、家の中がすごく静かだ。
後ろ足がどうも弱いというか、踏ん張りが利かないっぽいので、 獣医さんに見てもらい、原因はわからないけれど、たしかに姿勢は変だといわれ、 ショップに連れて行ったところ、 「スコティッシュフォールドっていうのは一種の突然変異で、 まあ、奇形みたいなものですから、いろいろあるとは思いますが。」 なんて軽ーくいわれてしまった。 それで、ショップがわのお医者に見せるために預かってもらったのだ。
実際、スコティッシュフォールド同士を掛け合わせると遺伝的に弱い子が生まれやすいので、アメリカンショートヘアなどとかけあわせて生ませるらしいのだけど。 なんだかぐさりとくる言葉だった。>奇形 つまりは、「奇妙な形」をつくりだして、こうしてかわいがっているわけなのね。 実際、猫としてはほんとうにかわいいんだけども。 人間だったら奇形がどんな扱いをされるか想像に難くないし、 ちょっとよたよたしていたり耳がたれてるところがかわいいとか思うわけだから、 纏足の女性をもてはやしているのと、たいして変わらないのかもしれないとか、 いろんなことを思ってしまった。 外見としぐさは掛け値なしにかわいいのだけど、 無邪気にかわいがっていていいのかなあ、とか。 うーん、いまさらなのだけど。
ほんの2日ほど預かってもらうだけなのに、 空っぽのケージを見ていると、なんだかしみじみ、いないんだなあと思う。 母なんて、もうやつのいない生活は考えられないと涙ぐむ始末。
たとえとんでもない暴れん坊将軍でも、 かなり性悪でも、かみ癖がめっぽうひどくても、 もしもはっきりとした障害が見つかっても、 やっぱりもう、やつの代わりはいないんだろーな。 たったの6日間なのだけど、すっかり居ついてしまった感じ。
2001年10月22日(月)
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