unsteady diary
riko



 何日続けてこんなこと書いているんだろう。

BBSにレスつけて、とりあえず頑張るなんて書いておきながら。
(そのときは少しは前向きだったのだ)
その1時間後にはなんか異様にテンションが低くなってる。
まさに不安定。
サイトのタイトルが、洒落にならない。


日記を借りている「エンピツ」の関係で知り合ったりした方のリンクをたどってゆくと、以前はわざと素通りしていたサイトとつながって。
なんだかここ数日は自分がそっちから逃げる余裕さえなくて、
ぶらりと入ってしまう。
やめておいたら…というもうひとつの声がどこからか聞こえてくるのだけど
無視してしまった。


そこは“心”系のサイトだ。
私は自分のところがそうやって括られてしまうのには抵抗がある。
私は私を提示しているだけで、それがすべて“心”のみで、日記のみで語られるのはとても苦しいからだ。
実際、これまでそういう括りでやっているサイトをわざと避けてきたふしもある。
ただ、今日はなぜか避けられなかったらしい。
飛べるとわかっていて、それでも敢えて見なかったことにするには、
エネルギーがなさ過ぎた。
やることがあるときほど、現実逃避に走るからなのか。


そこに書いてあったことのひとつ。
「涙が止まらなくなる」のは、いわゆる症状のひとつなんだろうか。
そんなふうに考えたこともなかった。
確かに不安定だとは思うけれど、涙腺が弱いから…とごまかしてきた。
実際そうしょっちゅう泣くわけじゃないのだけど。
彼女の日記、これまでのことを読みながら、
自分の同じように苦しかったこともあったちいさな頃のことを思い出して、
シンクロして苦しくなって、PCの前でティッシュでぼろぼろの涙を拭く。
きっと明日は目が腫れるなあ、なんて現実的なことも考えながら。


つねに穏やかな気持ちでいられたらと思う。
大学へ入ったばかりのときは、ただ毎日をこなすのに精一杯で
とにかくそれさえやっていれば、まわりに劣ることはないから、
ただ前に進んだ。
それはそれで、未来がずっと不安だったけど。
そういうふうに、自分のことを一日刻みで管理してもらわないと、
私は動いていられないんだろうか。


大学2年の夏の課題で、自分史を書いたことを思い出す。
大学の心ない教師に出すものだから、それは嘘だらけの自分史。
長くて、辛かった。
他人史を別個に書いたのだけど、こちらはいくら創作っぽくしても
心は痛まないので物語を書いているようで楽しかったのに。
自分がすごく嫌な、不便な潔癖さを持っていると強く自覚したのも
このときだったと思う。


そのサイトのオーナーさんのこれまでの自分史を読んで、自分がまだまだこれほど語れないと悟る。
この日記でさえ、そう。
今の自分をできるだけ忠実に書こうと思ってるけど、
それでも全てを書けるわけじゃない。
そういえば、隠しでアップしたイタイ文も、
すぐにリンクを外してしまったのだった。


いつか書きたいとは思う。
本当の、自分が思う自分史を。
でもそれは、やっぱり誰も知らないところで書くしかできないんだろうか。
たぶん、ボロボロにならないと書けないことは想像がつく。
エグい話になるだろう。
そして、バカな話になるだろう。
だって、コンプレックスなんてものは、打ち克てる人にとっては、
理解しかねるシロモノだと思うから。
ただ優しいから、そうは否定しないでいてくれる友人たち。
…わかってるよ。
読んで不快になるだろう人たちのことを考えると憂鬱になる。
まだ私は見栄を張りたいのだ。
普通でいたいとすがりついているのだ。


それでも。
書いたらなにか変わるだろうか。
それとも、今日みたいに、
痛さを自覚することで、余計に脆くなっちゃうんだろうか。


(その2)

日記を書いた後も、明日の朝にテストなんだから止めておけばいいのに、
そのサイトを読みつづけてしまう。
うーん。
バカかもしれん。>自分
やめればとりあえず、落ち込まなくてすむのに。

祖父母の隣の家の奥さんが、精神科に通っている、薬を飲んでいるという噂話が、ときどき祖父母の家の茶の間で行われた。
幼い頃からなんとなく、そうかアソコは行っちゃいけないところなのかと思ってしまっていた。
そんな偏見と、それにたいする今の自分のものの見方とがぶつかって、
とてもざわざわしながら、読みつづけてしまった。


2001年01月24日(水)
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