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■ お食事
ゼミののち、「お腹すいたよ〜っ」とごねて、友人とイタリアンレストランに行く。 安くて量が多くて、いつも混んでるのがたまに傷だが、学生の味方なのだ。 夜になると、ろうそくが各テーブルに灯されるのだけど、今日はもうクリスマスバージョンだった。サンタクロースのイラストが描かれたグラスに蝋燭。 うちでもたまにやりたくなる。アロマキャンドル流行りだから、真似るのはいやなんだけど、昔から蝋燭は好きだから。炎がゆれるのをじっと見ていると、なんだか、心が凪いでゆく気がする。
注文したのは、ツナとトマトソースのスパゲッティ。 さらに、ちょっとだけ贅沢して、カシスオレンジを。 最近カシスオレンジにはまっている。 だって、のみやすいんだもん。 甘めのカクテルしか飲めないんだよねえ、わたし。 ちなみに、白木屋が缶のカクテルを出してるの〜。 これのカシスオレンジは、ほんとにオレンジジュースのようです。 いくらでも呑めそうで、油断してるとあとから効くので、こわいっす。
それだけ頼んでも、1000円でおつりがちゃんとくるので、うれしくなる。 いつもわりと帰宅が遅いので、どうしても外食が多くなるから。 けっきょくは、ひとりでハンバーガー屋にはいるしかないんだよねえ。 それがちょっと虚しい。 ああ、和食でやすくて、女の子ひとりでも入れるところ、ないかなあ。 噂ではあると聞くのですが、渋谷とかにしかないみたいね。
食事しながら、ゼミのことを話す。 わたし、今日も犬猿の仲の男子に、討論でケンカ売ったのよねえ。 最近、気が強くて、どうしようという感じ。 はっきりいって、大学入ってからは、まわりに押されて、こんなに気の弱い人間もいないぞ、というくらい、おとなしかったのに。(笑)
わたしは基本的に、人を嫌うことはあまりない。 別に博愛主義者というわけじゃないけど、 相手の悪いところが、あまり見えないんだよね。 それに、相手の悪いところを指摘することは、そのまま自分に対する批判につながるから、下手なこと言えないせいもある。
でも、ひとりだけ、ゼミでほんとに性格が苦手な男の子がいて。 他の女子は、口もききたくないから、討論もしたくないというのだけど、 わたしは、ついつい反論したくなるんだよう。 ここらへんが、ガキなんだよね。 黙ってればよいものを、あまりに相手が横暴なことを言うと、 どうしても、それに反論したくなる。 今日も、それだったのさ。 まあ、そういう気の強さも、わたしの一部なので、否定しようがないのだけど。
彼は、父に似てるんです。 父より、もっとある意味怖いけど。 大きな声で、どす聞かせて、押し捲って、相手を萎縮させて、 ギブアップさせるまで、痛めつけるの。 それも、笑いながら。 相手の言い分を、まるで聞こうとしない。 聞いているふりをして、でもはなから相手にしていないのがわかる。
先生にたいしてさえも批判する姿勢は、たしかにすごいと思う。 必要なことだと思う。だが、重箱の隅をつついて、鬼の首を取ったかのように喜んでるのって、ちがうと思うんだなあ。 彼の根本には、女性とか、弱いものへの蔑視がすごくあって、 権威主義的で、効率至上主義的で、なんというか 感情以外のもので、すべてが判断されてしまう感じがするの。 でもわたしは、「だからオンナはイヤなんだ」と言われても、 感情は無視できないし、理想論だとしても、捨てたくないほうだから。
とにかく、人を馬鹿にした態度をとる人だけは、嫌いです。 わたしも、そうならないように、気をつけたい。 もしかしたら、わたしがそういうタイプに過剰反応するのは、 実は自分がその気があるからかもしれないからねー。 気をつけないと。
2000年12月12日(火)
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