ヒトリゴト partIII
 Moritty



笑いの極意

2003年02月06日(木)

笑いは健康に良いらしい。笑うことによって体熱が上がって発汗し、吐き出す息や汗とともに老廃物が体外に排泄されて血液がきれいになり、白血球内のナチュラルキラー細胞(いわゆるNK細胞)の動きが活発になって病原菌を退治するそうだ。ガンだって治ってしまうらしい。「笑う門には福来る」ってやつだ。

今日、会社は違うけど同じ職種の人たちの懇親会があった。20数名くらいの集まりだったのだけど、参加者はみな個性的でとても新鮮で楽しかった。それに、外部の人と接触するのは楽しい。殆ど仕事の話はせず、それぞれ好き勝手な話をしていた。司法試験の勉強に専念するために今度会社を辞めるIさんは、僧侶の免許を持っていて、浄土真宗のお経の意味と唱え方を教えてくれた。読経する時の音程がきちんと決まっていて、それも僧侶試験にでるらしい。高校野球大好きなTさんは過去の試合をすべて記憶しているみたいで(知らない間に覚えてしまうそうだ。レインマンみたい…)何年の決勝戦は何対何で何処が勝ったとかを暗証していた。

殆どの人は普段顔を合わせる人だったのだけど、その中に始めてみるYさんがいた。Yさんは一見とても暗くて地味で垢抜けない感じの人で、隣に座ってしまったどーしよ話題に困りそう…、なんて思っていたら、実は彼はめちゃくちゃおもしろい人だった。おもしろい人と言っても色々なおもしろさがあるが、彼はウィットに富んでいる訳でもなく、ジョークを飛ばすわけでもなく、上手い駄洒落を言うわけでもない。だけど、Yさんと話をしていると、気が抜けてしまうというか、体の力がふぅっと抜けていくような感覚に陥り、その昔、箸が転がってもおかしかった頃みたいに、彼の言うことがすべておかしく聞こえて、お腹の皮が捩れるほど笑ってしまう。今、冷静になって何がおかしかったのか考えてみても、特に話の内容がスバらしく面白かったとは思えない。では、何故だろう…。Yさんは、福井出身で、どこか朴訥な感じの訛りがある。話し方はとても謙虚で腰が低い。多分、彼がずば抜けているのは話の「間」の取り方だと思う。絶妙のタイミングで、少しどもりながら、福井訛りの朴訥なトーンでツッコミを入れる。また、話をスルッと意外な方向に持っていく。その方向がまたおかしい。これって才能なのかもしれない。頭もいいのだろうな。私は間の取り方がとても苦手なので、それこそ弟子にでもなって勉強したい気分だけど、きっと無理、私は。それにしても、あんな才能を捨て置くにはもったいない。

あんまり笑いすぎたので、ちょっと腹筋が痛い。でも、おかげさまで、NK細胞も活発になっていることだろう。インフルエンザ防止対策。


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