ヒトリゴト partIII
 Moritty



百合子さん vs. どめ男

2003年02月05日(水)

今日、外出先からオフィスに戻ったら、同僚の百合子さん(仮名)と上司(どめ男としておこう)が声を荒げて口論していた。私が入ってきたため、一瞬間があったけどすぐに口論の続きを始めた。私もどめ男とはウマが合わないけれど、百合子さんは輪をかけて合わない。彼女は、9年間ニューヨークで仕事をした後、3年前東京に転勤になった。その仕事振りはまさしくニューヨーク・スタイルで、効率性と国際性を重視している。無駄なことはしない。一方のどめ男はその名の通り超ドメで、古臭い流儀で仕事をするから結構無駄(と思われること)が多い。英語とか国際的などということは大っ嫌い。そして、本人は全く自覚していないが時代遅れの超男尊女卑男である。恐らくそんなところから議論は始まったのだと思う。百合子さんは淡々と、でも強い口調で話しているけれど、どめ男は顔を真っ赤にして感情丸出しだ。最後には「君は上司の言うことが聞けないのか!俺に言われたとおりやればいいんだ!!」と怒鳴っていた。あーあ、それを言ったらおしまいだよ…。

私はそもそも、理論より感情が先行してしまう人は苦手だ。特に男性。そう言えば、初めてきちんと付き合った人がそうだった。彼はとても感情的な人で、気に入らないことがあるとすぐにキレた。時には暴力をふるった。そのときのトラウマなのかもしれない。そういう男性を見るとぞっとしてしまう。

だめ男のさらに尊敬できないところは、そんなに威張っているくせに気が小さいところだ(気が小さいから威張るのか…)。百合子さんに怒鳴り散らした後、彼女が帰ったのを見計らって、こそこそっとやって来て、私に彼が正しいことについて同意を求めようとしてきた。私はそういうのは好きではないので、適当にかわすと、今度は自分の子供の受験苦労話やら奥さんの腰痛の話を始めて同情を買おうとしてきた。百合子さんも確かに融通がきかないところもあって、悪い面もあるのだろうけれど、彼女はだれにもそんな媚は売らない。どちらが正しいのかはわからないけれど、私はやっぱり百合子さんに味方してしまう。


<< >>
Latest Index Comment Home

-->