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先月読んで、まだ書いていなかった ハーレクインのリンダ、『流れ星に祈って』に続く、その後のお話。 といっても、前回の主人公たち、サラとロウムは終盤で登場するだけで、 こちらは、サラに振られた素敵なマックスが主人公。 そう、あの、全身全霊英国紳士でスキのない美男の マックスが、ついに人生のパートナーと出会うのだ。 リンダ得意のスピンアウト。
クレア・ウェストブルックが秘書をつとめる会社を 乗っ取るため、極秘の内部情報を引き出そうと 別人をよそおってクレアに「友達として」近づくマックス。 私たちにはバレバレなのだが、クレアはなかなか気づかず、 後半は裏切り行為に傷ついたクレアの心を 取り戻すため奮闘するマックスの正念場となる。
今回はいつになく、クレアとマックスそれぞれの家族も 細やかに描写されていて、なかなか興味深い。 美人の姉と社交的な母に幼い頃から引け目を感じて生きているクレア。 何があったというのではなく、性格の違いからとけこめない。 離婚も経験していて、女性としての人生にはかなり消極的。 しかし、クレアは、家族が本当にクレアを愛し心配していることを、 マックスとの付きあいによって実感してゆく。 マックスの家族についてはネタバレになるので、省略。
成長して家を出てからの家族との付きあいという、 やっかいでありながら切れない絆を、 クレアのように、パートナーとの出会いによって 変化させてゆけるのは、ある意味理想的かもしれない。
まあ、現実にはたいがい、逆の目に遭うのだけれど(笑) (マーズ)
『冷酷な誘惑2 美しい標的』リンダ・ハワード著 / 訳:岡 聖子 / ハーレクイン2004
2004年03月04日(木) 『宇宙の根っこにつながる瞑想法』
2003年03月04日(火) 「アカデミー賞−オスカーをめぐる26のエピソード」
2002年03月04日(月) 『指輪物語』(その1)
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管理者:お天気猫や
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