HOME*お天気猫や > 夢の図書館本館 > 夢の図書館新館

夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2004年09月28日(火) --

TOP:夢の図書館新館全ての本

『砂の妖精』

ずいぶんひさしぶりに読み返した。

バスタブル家の4人の子どもたち(と赤ん坊)が100年たっても 歳を取らず、 砂の妖精サミアドはますますユニークで、 彼(だと思うが)の語る言葉にも、あらためて力を感じる。

原題は『Five Children and IT』なので、 気になって調べたら、未読だけれど、キングの『IT』のほうは 子どもが7人で、こちらのITは下水溝など、水の流れるところに 出没するとのこと。サミアドは逆に、濡れるのが大嫌いだ。 でも、きっと少年時代、サミアドと一緒に過ごしたのだろうな、 とキングの過去を勝手に想像している。

これもよく言われているのかもしれないけど、 砂の妖精サミアドのルックスは、ウルトラマンシリーズの怪獣、 カネゴンのモデルだろうか。 ボディは猿のようだけど、角の先に目がついていて、平たい口のある頭部、 性格的なところも似ているような。

太古から、一日にひとつ、子どもたちのお願いを叶えるのが義務である サミアドの語った言葉のなかで、 私にとっても耳の痛いのは、

わるいことはいわん。 なにか、わけのわかったものをのぞめ。 たとえば、ふとったメガテリュームを一ぴきほしいとか いうようなことをな。(引用)

なんていうあたり。 夢も大事だけど、食べるものも必要だ。

一話ずつ完結していて一冊の本になっているので、 読み聞かせにもいいと思う。 もうだいぶ前、アニメにもなっていて、 『おねがい!サミアどん』とかいうタイトルだったのは 苦しくて観てないのだが、どうだったんだろう。 (マーズ)


『砂の妖精』著者:E・ネズビット / 絵:H・R・ミラー / 訳:石井桃子 / 出版社:福音館書店1991

2001年09月28日(金) 『グリーン・ノウの川』
2000年09月28日(木) 『ハサミ男』 &『弁護側の証人』

>> 前の本蔵書一覧 (TOP Page)次の本 <<


ご感想をどうぞ。



Myエンピツ追加

管理者:お天気猫や
お天気猫や
夢図書[ブックトーク] メルマガ[Tea Rose Cafe] 季節[ハロウィーン] [クリスマス]

Copyright (C) otenkinekoya 1998-2006 All rights reserved.