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今週は、更新ができなくて参りました。 なんだか、更新をさぼると、地に足がつきません。 悪いことをしながら、いい顔をしているみたいです。
さて、絵本ブームはますます盛んですが、 今朝の流通新聞に、 「読者がネット投票した面白い絵本ランキング」 (『絵本ナビ』から)が大きく取り上げられていました。
子どもたちに一人一冊、絵本を持たせた写真も載っています。 その並んだまんなかに、私の大好きな絵本があって、 しかも、その絵本はどちらかといえば、主流ではなくて マイナーなほうだと思いこんでいたので、うれしい驚き。
絵本は、『おおきなきがほしい』(佐藤さとる・村上勉/偕成社)。 1万8475通の投票(5段階評価による)のうち、第3位です。 (最近2年間の集計)
このコンビを見れば、私たちの世代にはとてもなつかしいし、 最近MOEでコロボックルの特集もあったりしたし、 村上勉の絵で装丁された小説も出たりしたけれど、 これまでの絵本ガイドやランキングには あまり上位に入ってなかったはずなのです。 (と思うのですが、そうでもない?)
ちなみに、1位は、『えんそくバス』(中川ひろたか・村上康成) 2位が『バムとケロのそらのたび』(島田ゆか)です。
『おおきなきがほしい』は、私のデスク横の本棚に、 長いこと場所を得ています。 めったに取り出して見ることはないけれど、 この世界はとても大切に思っています。
読んだのは大人になってからですが、今思えばそのころは まだまだ子どもで、急に外に出た迷子にも似た状態でした。 そして、自分の家をもつこと、質素でもセンスのいい、 自然の要素にあふれた、こぢんまりと居心地のいい巣を いつか持ちたいという強烈な思いとともに、 この絵本を開いたものでした。 (猫やのどこかにもそのことを書いています)
だから、小さい子どもたちが、この絵本をどんなふうに 感じながら楽しむのか、ほんとうにはわからないのですが、 この絵本が、これほど支持を得ていることは、 うれしい驚きであり、まるで福引きにでも当たったかのようです。 (そんなことを書くのは、作者の先生方には失礼ですが)
同じ著者コンビの『ねずみのまちの一ねんせい』(偕成社)も 同じ本棚に並んでいますが、こちらは20位までには 入っていません。こちらも、特に画家のファンにはたまらない絵本です。
ともあれ、いまだに、自分の家を得ていず、自立もしていない 私にとっては、思い描く未来の家は、どこかあの『おおきなき』の 上にある、カオルの家の面影をしています。 (マーズ)
絵本ナビのサイト→http://www.ehonnavi.net/home01.asp
2002年04月17日(水) 『星の海のミッキー』(その2)
2001年04月17日(火) 『葉っぱのフレディ』
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管理者:お天気猫や
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