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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2003年12月04日(木) --

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『人形たちのクリスマス』

ターシャ・テューダー初期の絵本。 扉には、お人形のセサニー・アンと ナイシー・メリンダが両側から開いて支えた本が。 そこには、 「クリスマスパーティーに 顔をそろえた人形たちと 子どもたちみんなに。 手助けしてくれたロザベルへ」 と書かれている。

セサニーとメリンダ、二人の人形は、パンプキンハウスと 呼ばれる自分たちの家を持っていて、その家ときたら、 家のなかにある家といっていいくらい大きい。 人間の女の子が背伸びしても、2階に手が届かないほど。 本物の花が植わった温室までついている。 ドールハウスというと、ミニチュアのイメージだが、 こんな風な大きなドールハウスだと、 女の子が部屋に入り込むことだってできる。

女の子は、ローラとエフナー姉妹。 この家に代々受け継がれてきたセサニーとメリンダは、 人間の女の子以上にすてきなクリスマスを 祝ってもらうのが習慣になっている。 ディナーパーティーと、マリオネットショー。 女の子たちは、お人形のクリスマスを演出することで 自分たちにも、最高の魔法をプレゼントするのだった。

パーティーの準備は、ひとつひとつの仕事が てぎわよく、私たち日本人にとっても、どこかなつかしい。 文化は異なっても、お人形を外へ連れて出るときには あたたかい服に着せ替えたり、人形どうしが 話をしているように思えたりすることは、 どんな世界でも起こりうることだから。

さいごにお人形のひとりが満足してつぶやく 言葉は、ターシャ自身の思いと重なるのだろう。(マーズ)

「こころの中のなにかが、かんじるのよ。 このせかいで生きていくことは、とてもすてきな ことだと。」(/引用)


『人形たちのクリスマス』 著者・絵:ターシャ・テューダー / 訳:内藤里永子 / 出版社:メディアファクトリー2001

2002年12月04日(水) ☆東京こどもクラブ
2001年12月04日(火) 『不眠症』

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