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空がレースにみえる『ビムロス』と呼ばれる夜には、 不思議なことが起こるよ、ほら今夜がそのとき──
そんな語りかけで始まり、 新しいビムロスの夜の到来で終わる美しい絵本。
三人の姪のために書かれたこの絵本は ビムロスの夜、目をさましている三人の女の子が主人公。 ビムロスの夜には、カワウソたちがうたい、 かたつむりたちが2列になって木をつたい、 ユーカリの木がおどり、草がグズベリージャムみたいになる。 湖畔のあずまやでは、パスタのパーティー。
そんなすばらしいできごとのすべてを、 みんなのがさずに見ていられるように、 女の子たちは裸足で家の外に出る。
空がレースのようになって、 むらさき色にかわったら。
うたうように誘うように言葉はとぎれることなくつづき、 クーニーの水彩画が夜の物語を織り上げる。 原題はそのまま、『WHEN THE SKY IS LIKE A LACE』。
女の子たちの夜の冒険は、カワウソやうさぎ、かたつむりと ともに、大人の知らない時間をすぎてゆく。 うたをうたったり、贈りものを交換したり。 月明かりの下で、むらさきの影にふちどられて。
幼い少女たちの胸に、この絵本はすみついて うたいつづけるだろう。 なんどもなんども読んでしまうから。 満月の夜がくるたびに、何かが、何かが、何かが 起こるかもしれないよ、と。 (マーズ)
『空がレースにみえるとき』 著者:エリノア・L・ホロウィッツ / 絵:バーバラ・クーニー / 訳:白石かずこ / 出版社:ほるぷ出版1976
2002年08月14日(水) 『マッケンジーの娘』
2001年08月14日(火) 『ピグルウィグルおばさん』
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管理者:お天気猫や
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