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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2003年07月11日(金) --

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『レイチェルと魔法の匂い』

☆魔法少女レイチェル、地球帰還後の戦い。

惑星イスレアから無事に帰ってきたレイチェルと弟のエリック、 そして転がり込んできた(居候という意味で)モルペス、 2羽のプラプシー(人面鳥)のチビたち。 今回はなぜかパパがほとんど登場せず、ママと子どもたちの 家族の絆が強まっている。前回はママが(そういう意味ではパパもだが) ほとんど出てこなかったので、次回作ではどうなっているのだろう。

彼らが立ち向かわねばならない相手は、 魔女ドラグウェルの母ヒーブラと妹カレンからなる、魔女軍団。 こちらのほうは、女系も女系、全員が女。 しかし、本当の意味でレイチェルが魔女と立ち向かうには、 究極の善、魔導師ラープスケンジャの登場を待たねばならない。

タイトルにもある「魔法の匂い」とは、 誰かが魔法を使った痕跡、誰かの使う魔法に特有の匂い。 その跡をたどることで、レイチェルのように魔法を使う子どもも、 魔女も、相手の居場所がわかるのだという。

レイチェルは魔法の痕跡をさがして世界中を 瞬間移動して回るのだが、今回大きな役割を果たすのが、 アフリカ生まれの赤ん坊、イェミ。 無邪気なイェミと、いつも一緒にいるキタテハたちが 未知のおおいなる力を秘めていることに、 やがて双方が気づくことになる。 第一話ではレイチェルの弟エリックがそうであったように。

地球の子どもたちから見込みのある者を選び、魔女の手下に 仕立て上げようともくろむ魔女たち。 魔女に利用される少女ハイキとレイチェルの戦いも、 壮絶なものとなる。 イスレアと同じように、戦いの舞台は雪原。 地球の未来を決めるのは、大人ではなく、 子どもたちの意思。

そして訪れる大団円は、前回以上に すぐれてニューエイジ的であった。 (マーズ)


『レイチェルと魔法の匂い』 著者:クリフ・マクニッシュ / 絵:堀内亜紀 / 訳:金原瑞人 / 出版社:理論社2001

2001年07月11日(水) 『春雨物語』

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