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■ タウンページ
なんでこの仕事を続けているんだろう、と時々考える。今日こそ答えを…!と思った途端に子供に呼ばれて、考えていることすら忘れるけど。 結局のところ、私にはコレしかなくなってしまったというのが今のところの答え。ありがたくもあり、そんなはずはない、と反発することもあり。ただ、未だに仕事は向いているんだろうか、と考えること度々。しかし、声をかけてくれる人がいる以上、自分を色んな角度から奮い立たせる。自信にまではつながらないけど。 仕事をはじめたときは、何年かすれば自然と自信なんてでてくるものだと思っていた。書くことだって、話を聞くことだって、説明することだって、判断することだって上手になると思っていた。そうすれば、自然に仕事の量も増えるだろうと。でも実際は違って、毎度のようにへし折られ、擦り切れ、自分の至らなさを知り、まわりにすがる。業務の得手不得手がクッキリ見えるだけ。 もちろん、一人ですべてをこなせる人もいるんだろうね。でも、私はダメみたい。 謝りたい人は何人もいる。感謝したい人も何人もいる。けれど、すべて10年遅く、もう手が届かない。 今の自分はタウンページの表紙みたいなもんだな。表紙の後ろにはたくさんの頁が重なっているけど、表紙は中をみることができない。厚みを背負いながら、また頁を一緒に作ってくれる人のために出かける。
2017年09月04日(月)
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