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■ 制作ハイ。
仕事をしていて、ツライキツイヤバイ、と思うことがたくさんある。 それでも続けられてきたのは、「ランナーズハイ」みたいな「制作ハイ」があったからだと思う。本当は、お客さんの感謝の言葉で!とか、反響の声が!とかいうべきかもしれないけど、キャッチコピー案を消しては書いて、50回くらい繰り返したあたり、台割を書いてた机が消しゴムのカスだらけになった頃、FireFoxのタブが20個くらいになり、思い切って全部消したような次の瞬間、急に頭が冴えてペンがおいつかなくなる。そして、そういうときのコピーや企画はすんなり通る。たぶん、日頃のツライキツイヤバイと、制作ハイの高揚感は比例している。 そんな「制作ハイ」を特撮博物館で見た。 「マイティジャック号 完全図解」と描かれたA4ほどのその紙には、フリーハンドで緻密に描かれたマイティジャック号のデザインと、びっしりと書き込まれた各部の説明。これを書いた人は、ここに描いた以外の説明ももっていたはず。まさに神の領域または鬼の所行の「制作ハイ」。斜めに書かれた「決定稿」の赤文字は、「当然だ」とばかりにどっしりと構えている。 単純に仕事したいと思った。現実は、厳しいけど、それをどうにか埋める努力、仕事をもっと身構えず自然に、と。
2012年10月04日(木)
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