月香の創作ノート
水瀬 月香



 創作投稿用日記として借りてみた・・・

何故かいまだにテキスト画面を開くとSS書けないので
創作用として日記帖を借りてみた。

ちなみにコレを借りたのは2002年6月22日。
日付が6月12日になってるのは隠し(?)日記に載せたものを
こっちに持ってくる為。

当然お持ち帰りは自由。
転載したいという方はご一報下さり、
水瀬が書いたモノであるという事を明記して下されば可。

という事でどうぞよろしく。


2002年06月12日(水)



 もう一つのトロワ・・・レヴィコレ(アンジェリーク)



───・・・・傍にいて・・・───

───・・・・置いて逝かないで・・・・───

───・・・・他の誰よりも・・・他の何よりも・・・・───

───・・・私にとっては・・・貴方が大切なの・・・───

───・・・迎えに来て・・・?愛しい貴方・・・───

───・・・抱きしめて・・・?この身体が壊れてしまうほどに・・・───

───・・・・・愛してる・・・・───

───貴方だけを・・・・愛しているわ・・・───

───・・・・レヴィアス・・・・だから・・・・───

───・・・・私を・・・・迎えに来て・・・・───



2002年06月13日(木)



 願い・・・オリジナル

・・・・誰か・・・
・・・・傍にいて・・・・
・・・私を見て・・・・
・・・本当の・・・・私を・・・・
・・・・見つけて・・・・誰か・・・
・・・誰か・・・・誰か・・・私を・・・愛して・・・・

寂しいと言えないの・・・
悲しいと言えないの・・・
・・・私は1人ぼっちなんだと・・・認めたくないの・・・

・・・気付いて欲しい・・・
・・・見つけて欲しいの・・・
平気な振りをして、心を硬い鎧で覆った下の
・・・本当の私を・・・


・・・・・誰か・・・・抱きしめて・・・・


2002年06月14日(金)



 安らぎ・・・アー主(GL)



迷いの森の南の外れにアーネストが仮の居としている粗末な小屋がある。
2度の大戦を静め、世界中の人々から『グローランサー』として崇められる存在となった青年は
休暇の度にこの粗末な小屋を訪れる。

訪れたからといって特に何をするわけでもなくただアーネストと同じ空気、同じ時間を過ごすだけなのだ。
大抵は本を読むアーネストの傍らでとろとろと微睡んでいるだけ・・・。
騎士の称号を受け剣を取り戦う事に長けたルシファーが無防備な姿を晒すという事は
それだけ彼がアーネストに心を許しているという証で・・・。
アーネストは知らず口元に笑みを浮べる。

「・・・・・アーネスト・・・・」

己を呼ぶ微かな声は傍らで微睡んでいた筈のルシファーのもので、
アーネストはルシファーの方へ瞳を向ける。
ルシファーはまだ半分眠りの中にいるようなぼんやりとした瞳でアーネストを見上げている。
だがその口元は微かに笑みを浮べており、その表情はとても安らいだもので。
アーネストはルシファーの手触りの良い艶やかな漆黒の髪を形の良い長い指で梳きながら応えを返す。

「・・・なんだ・・・?ルシファー・・・」

耳に心地良い低音の穏やかなアーネストの声にルシファーはうっとりと瞳を閉じて
髪を梳くアーネストの手に頭を摺り寄せる。
そしてゆるりと瞳を開きアーネストに微笑み、小さく首を振る。

「・・・いゃ・・・、何でもないんだけど・・・・ね?」

そう言葉を濁すルシファーにアーネストは無言で続きを促す。
ルシファーは小さく苦笑し、囁くように言葉を紡いだ。

「・・・ん・・・、こうやって・・・ね?アーネストの傍にいる時が・・・1番安らぐな・・・と思って・・・」

そう呟きながらルシファーはアーネストの膝に頭を凭れもう一度瞳を閉じた。
アーネストは少し驚いたように瞳を瞠りそれからゆっくりと微笑んだ。
そしてもう一度ルシファーの髪を梳きながら、「そうか」とだけ呟いた。

そうする内にもルシファーは再び微睡み始め、アーネストも先程まで読んでいた本に意識を戻した。

それは2人にとっては最早あまりにも馴染みすぎた休日のあり方・・・。


2002年06月16日(日)



 恋狂華・・・オリジナル


気が狂いそうなほどに貴方を愛しても・・・

貴方は妾を愛してはくれない・・・

貴方のその瞳にはあの女しか映らない・・・

どうすれば貴方は妾を見てくれますか・・・?

あの女がいなくなれば妾を見てくれますか・・・?

・・・・あぁ・・・、きっとそんな事では貴方は妾を見てはくれないのでしょう・・・


あの女は気付いてはいないでしょう・・・?

自分が貴方にどれ程愛されているのか・・・

どれ程貴方に慈しまれ守られているのかに・・・

・・・・どれ程妾があの女を憎んでいるかなど・・・

あの女は気付かない・・・

愚かしいほどに自分の力だけで生きていると信じるあの女・・・

そんなあの女だからこそ貴方は愛したのですか・・・?


ならば妾は一生貴方に愛される事はないのでしょう・・・

妾は妾でしかないのですから・・・

妾はあの人の様には決してなれないのですから・・・・


だから貴方の愛はもう望みません・・・・

妾が貴方から得たいものは最早愛ではありません・・・

ねぇ・・・?愛しい貴方・・・・

妾に貴方の憎しみを下さい・・・・

あの人への貴方の愛など翳むほどの憎しみを・・・・

何よりも強い憎悪を・・・・


その為に妾は貴方を裏切りましょう・・・・

ねぇ・・・?貴方・・・・

貴方がいけないのです・・・

妾の恋情に気付かず・・・

妾の恋情を踏みにじった貴方が・・・・


妾は妾の欲しいものを得る為に・・・

この恋情を糧に狂気の華を咲かせましょう・・・

貴方を絡め捕るために茨の蔓を育てましょう・・・・

卑怯と罵られようとかまわない・・・・



妾は・・・この恋情を糧に貴方を絡めとる狂華となりましょう・・・・


2002年06月21日(金)



 もう一つのトロワ・・・レヴィコレ(アンジェリーク)

───・・・・誰かが俺を呼ぶ声が聞こえる・・・・

───・・・・一体誰が・・・・?

───・・・・俺を呼ぶ者など最早誰もいないというのに・・・・

───・・・・部下達も・・・・エリスも・・・・

───・・・・もういない・・・・



『・・レ・・・ス・・・・』



───・・・・呼ぶな・・・・俺を・・・・

───・・・・もうこのまま眠りたいんだ・・・・

───・・・・このまま・・・・この無限の闇の中で・・・・



『・・・・レヴィ・・・アス・・・・』



───・・・・・呼ばないでくれ・・・

───・・・・俺は・・・・



『レヴィアス・・・・、迎えに来て・・・・?・・・・私を・・・・』



───・・・・頼む・・・・もう忘れてくれ・・・・

───・・・・俺はお前の傍らにはいられないんだ・・・・

───・・・・アンジェリーク・・・・



『・・・・レヴィアス・・・・私を一人にしないで・・・・・』



───・・・・アンジェ・・・・

───・・・・・泣いて・・・・いる・・・・?

───・・・・泣かせたくはなかったから・・・・

───・・・・だから全てを終らせたのに・・・・



『・・・・・レヴィアス・・・・・傍にいて・・・・・』



───・・・・泣かないでくれ・・・・・アンジェリーク・・・・

───・・・・笑っていて欲しかった・・・・お前には・・・・



『・・・・・愛しているわ・・・・レヴィアス・・・・・』



───・・・・あぁ・・・・そうだ・・・・

───・・・・俺も・・・・愛している・・・・



『・・・・愛してる・・・・、だから・・・・・』



───・・・・ならば・・・・



『迎えに来て・・・・』



───・・・・迎えに行こう・・・・お前を・・・・

───・・・・俺の・・・・

───・・・・琥珀の天使・・・・


2002年06月25日(火)



 散華・・・オリジナル



その身を覆うほどの長く真っ直ぐな髪は月の光を集めたかの如き白銀・・・

その双眸は魔を祓う青玉の如き蒼・・・

天の華という名に相応しい美しい容姿・・・

幼い頃から何に代えても守ると誓った至高の華・・・

その美しい顔に浮かぶのは哀しいほどに美しい狂気の笑み・・・



護りたかった・・・その思いは真実・・・

その身も心も全て・・・護れると自惚れていた・・・


いつからお前は正気を手放した・・・?

いつから・・・お前は狂い始めた・・・?

誰よりもお前の傍にいたのに・・・

何故俺は気付けなかった・・・?


気付きさえしていればこんな事にはならなかったのか・・・?

気付いていればお前を救えたのだろうか・・・?

お前の哀しみに・・・嘆きに・・・絶望に・・・・

気付けてさえいれば・・・・


俺は・・・・

この手で・・・・

お前を護ると誓った己の手で・・・




お前を殺さずに済んだのだろうか・・・・?



2002年06月28日(金)
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