タクシーよもやま話
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天気予報で今夜大雨の予報だった
朝になってニュースを見たら 待機駅から4〜5kmのところで 午前3時に1時間に110mも降ったらしい
終電が終わり、最初のお客さん 激しい雨が降り出した トンネル以外は50km以上は危なくて出せない 「尾根幹線、南大沢付近冠水のため走行注意」 のメッセージが端末に来た 2:25 多摩境駅でお客さんを降ろし 終電後の待機駅に戻った
2:40 いつものように駅に入る交差点を曲がり、 待機ボタンを入れ 下り坂を降りる 前方に待機者3〜5台 坂の途中に反対方向を向いてハザードを点けている車1台
多少の水溜りが出来ているのは覚悟していた 以前すごい降りの時、 20cmくらいの水溜りが出来ているのを見たことがあった
子供の頃、川の水が道路にあふれて それでも車は行き来しているのを見ていた 行ける、そう思って水溜りに入った 30mくらいそう思っていた水溜りは60mくらい多分あった 中程まで進むと 浮いた エンジンが止まった
ハザードを点けてた車に電話した 「動かなくなっちゃった」 「だから、行くなって言ったじゃない」 ? 顔は合ったけど、そんなの伝わって来なかった 「水が引くまでここに居るわ」と、切った
無線室に電話する 「動かなくなりました 朝になって雨が止むまでこのままで居ます」 「大丈夫ですか? レッカー呼びましょうか? 事務所に来るように連絡取りましょう」 「通れない道もあるかもしれないしいいですよ」 やり取りしてるうちに 若者ふたりが水溜りの中を寄ってきた (乗りたいの? 動けないのに...) 窓は開かない エンジンは止まっている オペが 「危険はないですか? 車から出なくて大丈夫ですか?」 足元に置いた手提げを触ってみるとふくらはぎまで水! 「出たほうがいいみたいです 出ます」
若者が何度か話かけて来てる 荷物を助手席にまとめる 売上金、つり銭箱、手提げに詰めて... 水はおしりに伝って来ている さて、ドアは? 開いた! 若者がすぐ、脇にいて 「ニュートラルにギア入れて! 後ろから僕たち押しますから」 ?? 乗りたいんじゃなかったの?!
助かる!
若者二人が押してくれると 待機してたSさんが走って来て手伝ってくれた もうひとりN君が走って来てくれて 邪魔じゃない場所に避難出来た ドアを開けると、運転席から水が流れ出た
若者二人にお礼を言って 連絡先を聞くと 「そんなのいいですから」と言う Sさんが客席の足元に溜まった水を 自分の靴をひしゃくにして出し始めた
水の深さをみたら2本渡ったガードレールの棒の 上の段が沈みそうってことは段差もあるし、腿丈くらい? (おお! それは浮く...) 高い位置にある歩道の排水の蓋が 浮き上がって水が溢れ出した
Sさんが「メモない? 連絡先聞いて来るよ」 渡したメモを持ってSさんは若者達に走りよった そうだ、今現金を渡してしまおう つり銭に用意したお金から 5千円札2枚を持って若者たちに渡した
最初、遠慮していた2人だが 濡れたGパンのポッケトにねじ込み なんとか受け取ってもらった
大丈夫だと思ってた 浮いてもまさかそんな深さになっているとは思わなかった 私の後に何台か入りそうになった パンやさんのトラックが強気で突っ込み動かなくなった トラックは後から来た消防の車に助けられてた
大通りのモノレールの交差点では トラックとタクシーが動けなくなったらしい 何処が通れるのかわからない
事務所からひとり来てくれた 牽引してもらって会社に着くと 後ろについてくれたN君が 「上り坂で後ろから水があふれ出てたよ」
「個人タクシーが水没してましたよ」なんて話も 今夜乗る車の手配が出来ないと 今夜は給料日後の金曜なのに欠勤になりそう^^;
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