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■ ギターに魅せられて
最初にギターが弾きたいと言った時に 伯父がガットギター、いわゆるクラシックギターを母に頼まれ買ってきてくれた。
教えてくれる人や一緒に弾く人はいないので独学。 教本を見て習う。
しかし、私がやりたいのはクラシックではない、とふと思う。
教本が違うと書店で探し、 GUTSやヤングギター等の雑誌に出会う。
外国のロックバンドのきらびやかな写真が入ったその雑誌は全く新しい世界。 おっかなびっくり手に取り購入。
そして 最初に弾いたのは「小さな日記」だった。 そして「赤色エレジー」。
昔から歌謡曲の番組は あまり見せて貰えなかった。 小学校一年生の時に「帰ってきたヨッパライ」が面白くて そしてザ・タイガースがかっこよくて「モナリザの微笑み」のシングルを買って貰う。
しかし親から見てGS始めとする歌謡曲は 「よくない音楽」と決めつけられ 私が見たくても敢えて遠ざけられてあった。 三歳から習い続けていたピアノに よくない影響を与えると考えていたかららしい。
さすがに小学校5、6年以降は見るようになったが。
ギター雑誌を見ながら当時のフォークやヒット曲、洋楽に触れて
このギター、確かに指が痛くならないけど これは違う。 私が弾きたいのはこれではない。
そう言って 次に伯父が買ってきたのはフォークギター。 全音のrojeというメーカーのものだった。
白っぽい木目でピックガードに鳥が刻まれていて ボディはがっちりと大きめ。
そう、ギブソンのハミングバードに似ていたのだった。
弦を押さえる左手の指が痛かった。 びっくりするほど痛かった。 でも弾けるようになりたかった。
そして 友達から話を聞いて毎日聞いていた 文化放送のラジオ番組「ハローパーティ」で ちょっと売れ始めていたGAROのハーモニーとギターの音に出会う。
背筋がぞっとした、と感じるほどの美しさに 衝撃を覚える。
この人達って一体どんな人達?
やっと買えるようになった月刊明星や平凡で彼等の記事を見て その美しさに心を奪われる。
その日まで部屋中に貼りめぐらされてあった郷ひろみのポスターは全て外され、 GAROのそれが取って変わる事となったのである。
2010年06月30日(水)
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