我々の仕事は、肉体労働ですが頭も使うんですよ。

○△４丁目には、沢山の外国からの留学生がお住まいですので
担当者は、皆、英語がぺーラ、ペラです。（嘘です）

ある寮宛てにお花が届いていたのですが、管理人さんに聞いたら
既に引っ越していました。でも、携帯の電話番号が書いてありましたので
電話してみたんです。

　プルルル〜

　「ハロ〜」
（やべぇ、出ちゃった！）

勿論、得意の英語を駆使しました。

　「ハロ〜、荷物来てますよ。でも、転居してるのね？」
　「お〜、イエス！」
　「転送しますので、新しい住所を教えて！プリ〜ズ」
　「友達の所にいるので、住所は無いのよ」
　「オ〜、ノ〜！　花だよ、どうします？」
　「オ〜、ノ〜！」

などなど、流れるような英語で話していました。
でも、横で聞いていた安部ちゃん（仮名）が大笑いしているだから。
失礼な男だ！！

　「ボーとしてダラダラ歩きながら仕事をする
　変な人！！」と評判のわたしですが、ここ数日ますます
　怪しくなってます。

　「う〜ん、計画表の提出期日なんだけどなぁ〜」
　「む〜ん、添乗指導が終らない、どうしましょう？」
　「ふ〜ん、腹減った〜」

などと、心ここにあらず、という感じで
台車をゴロゴロさせていたら、目的のお客様の家を
通りすごしていました。

　「あかん、あかん」

このままだと赤信号も突破しそうなので
とりあえず仕事に専念しました、当たり前だ、ちゅうねん。

　我々は、天下の公道を占領して仕事をしておりますので
せめてもの罪滅ぼしとして、幼稚園にお邪魔して、
お坊ちゃん、お嬢ちゃん達と、一緒に遊ぶんです。
　
　「おらぁ〜！道路で遊ぶなよぉ！」
　「くぉらぁ〜！車の下にもぐったら、轢くでぇ〜！」

今日、お邪魔した幼稚園は、有名な私立幼稚園らしくて
大変、上品な方ばかりでしたので、ついこちらも
緊張してしましました。

そんななか、舞台裏で出番を待つ森さん（仮名）が休憩していました。
しかも、でっかいぬいぐるみを着たままで・・・。

森さん（仮名）のガラの悪さを知っているだけに、
そのアンバランスさが可笑しくて、可笑しくて・・・。

　「あじぃな、ちくしょう！」
でも、外から見ると、可愛いネコちゃん。
とても、純真な園児さん達には、中の人には会わせない方が
いいようです。

　遅刻してくるドライバーさんの車に荷物を積みこんで
おくのも、私の仕事なんですが、結構、頭を使うんですよ。

今日、遅刻してきたのは「横綱」野口君（仮名）でしたが、
普通の人とはかなり配達の順番が変わっている、ちゅうか
なんちゅうか・・・。

　「う〜ん、普段の彼なら、まず○○さんを攻めて・・
　　でも、今日は遅刻してくるしな・・」

　「私なら、次は○△さんに行くけど、アイツのことだからなぁ・・」

そうです、この仕事はドライバーさんの性格、気分なども考えて
あげなければならない、非常に奥の深い、やりがいのある仕事
なんです・・、ちゅうか遅刻するな、ちゅうねん。

　今月15日までに入社2年以内のドライバーさんの添乗指導を
しなければならないので、結構忙しいのよ。

さて、今日お邪魔した営業所は、まもなく我が営業所と合併
する予定ですので、私も担当するかもしれませので、真剣に
指導されました、じゃなくて指導致しました。

　「いや〜ぁ、団地が多いね！！」
　「はい、朝いちに来ないと不在だらけです」
　「・・・」

　「エレベーターは使わないの？？」
　「はい、遅いので階段の方が早いんです」
　「・・・」
　
　「このお宅は良く物販を買ってくれますよ」
　「お〜！メモ、メモ！！」


実に有意義な添乗指導でした。

　車を離れると、自動的にロックされます。そして、車に戻って
スイッチを「ガチッ！」と押すと、ロックが解除されるんです。
私はウエスト・ポーチにいれてますので、車の後ろでウエスト・ポーチ
に手を突っ込んで「ガチィ！」とやってます。

　「夏の終わりを告げる悲しい雨！！」というには、あまりにも
激し過ぎる雨でした・・・。びしょ濡れだ、ちゅうねん。

しかし、雨が降っていても休んでいるわけには、いかんのです。
　「集荷じゃ、集荷じゃ〜あ！」
と言うわけで、お荷物を両手に抱えて、車に戻って行ったんですが
ドアーが開かないの、というか開けられの・・・。

　「スイッチが押せない・・・」

　「開け！ゴマ〜〜！」とドアーを睨んで叫んでみましたが
開きませんでした、当たり前だ、ちゅうねん。

　毎月、営業と安全に関してのミィーテイングが行われます。
真面目に話しているのに、いつも宴会みたいになっちゃうの。
　
今回の安全のメーンテーマは、まもなく始まる「安全運動」
に関してでした。
　「交差点付近の安全確認と、バック事故防止ですよ！！」
　「あかん、終電がなくなる！！」
　「たいへんだぁ〜、じゃあ、運動期間中の行動計画を決めて
　　終らせましょう」

　「う〜ん、ハンドルは普段の2倍左ぎり！！」
　「バックはしない！かも！」
　「細い道には、入らない、かも、かも！」
　「発進前には、下回りの確認を、かも、かも、かも！！」
　「・・・・」

そして、駅に向かって御大、塚さん（仮名）は、猛ダッシュして行きました。
みなんさん、お疲れ様でした。