戯言。
2005年07月30日(土)  お前はそんなに茨道が好きか....!

渋谷のブックファーストの文庫フロアをぐるぐるしてて発見した某ファンタジー(?)小説。
実は3巻か?の表紙を見て購入決めたのだが。

何故李侍郎v紅州牧なんつーマイナーな所に転ぶかな俺!!!

いや正統派でもいいとは思うんだけどー。
でもイチオシはこっち、みたいな。
アナオビ肯定派なれどイチオシはルクオビ....て感じだわな。

地獄へ落ちろ、俺........

でもネット世界って凄いもんでそゆ同盟もあったよ。
とりあえず後で巡回してみっかなーと思っている。

うーん、最近王道寄りになってきて見所多くて良し、と思ってたのに。

*****

「あ、宍戸!」
「お、菊丸じゃねえか。跡部なら....」
「ちょっと聞いてよ!」
「いやだから跡部は」
「今俺のクラスで言葉遊びが流行っててさー」


「全然聞いてねーな、穴戸の言ってること」
「まあ菊丸やし」


「ふぅ........で?」
「かきつばたの和歌、知ってる?」
「杜若ぁ?....伊勢物語か?」
「それそれ!」


「しっかし宍戸も慣れたもんやなぁ」
「アイツ跡部の次に被害にあってんじゃねーの?ところで伊勢物語、って何だっけ?」
「....また古典の時間寝てたやろ」
「っ!?」


「"かきつばたの和歌"って確か折句使った和歌だよな」
「おりく?何それ」
「お前、勉強したんだろ?...."折句"ってのは、あの和歌の様にそれぞれの句の最初の文字を拾うと別の言葉が出て来るように発句する技法のこと。テスト大丈夫か?」
「ううっ....それはおいといて!」
「あーはいはい。で?」
「あ、それでね、俺のクラスでその"おりく"使った言葉遊びが流行ってて、おチビにも教えてあげたんだよ」
「遊び、ってどんな?」
「うん、和歌作るのは難しいから名前とかでやってんだけどさ。不二なんか【へん(不変)の微笑みあい(慈愛)に満ちている】なんて言われてた」
「へえ....」

「....なんか」
「言ったらあかん、どっかで聞き耳立ててるで」


「でね、おチビにも作ってみて、ってお願いしたんだけどさー。ひっどいのー!」
「越前はどんなの作ったんだ?」
「もー聞いてよ!
ぶんや(気分屋)で
いどうらく(食道楽)で
かふしぎ(摩訶不思議)な
いとも(類友)たくさん
だって!!」
「そりゃ的を得てる....って最後の"類友"ってまさか」
「跡べーとか千石だって」
「............この話跡部にすんなよ、凹むから」

「どこがどう類友なんや?」
「でも宍戸はなんか納得してねえ?ていうか跡部を菊丸の類友呼ばわりできる越前って」
「間違いなく大物やな」


「でね、宍戸だったらどんなの作るかなーと思ってさ」
「俺?」
「そーそー!跡べーでなんか作ってよ」
「跡部でかよ....ふむ」
「........できた?」
「まあな。
んか(喧嘩)っ早くて
かがわ(如何わ)しくて
うがんふそん(傲岸不遜)、ってとこでどうだ?」
「最初と最後は分かるけど、"如何わしい"って?」
「あー.....ま、気にすんな」


「俺としてはなんで"跡部"じゃなくて"景吾"なのかも気になるんだけど」
「岳人....世の中知らん方がいいこともある」

「へーぇ....たまには良い事言うじゃねぇの、忍足」
「「あ、跡部!?」」
「盗み聞きたぁいい度胸してんなぁ、アーン?」
「あ、今帰ろうとしてたとこでさ....はは。なあ忍足」
「そうそう、ほ、ほなまたな」
「ああ、サッサと帰って休んどけ。明日の練習メニューは特別に俺様が直々に組んでやるからな」

「あ、跡べー!遅いじゃん、待ちくたびれちゃったよ」
「悪ぃ、生徒会の方で不備があってな....千石は?」
「先行ってるって〜」
「そうか、じゃあ行くぞ、宍戸」
「ああ」

*****

ふと浮かんだのでメモ。
忍足とがっくんはこんな感じ?でも関西弁分かんねー....orz


寧ろ昨夜の夢のがネタだよな。
何故だか知らんが跡部に布団で簀巻きにされてバイオ1の洋館ホールの階段から蹴落とされた....変な夢。


2005年07月29日(金)  渋誕........。

好きなのに何故だかネタで祝えない渋三(爆
去年途中まで作成して挫折したネタの欠片でも出してみるか?

*****

ドイツで暮らし始めてから、もう3年になる。
来てすぐの頃は言葉や食生活や....諸々の生活様式の違いに戸惑ったりもしたが、今では慣れたもので困ることも殆ど無い。
チームの仲間とも打ち解けていい関係を築いているし、選手としてもいい結果を残せている。
あるとすればそう、意地っ張りで寂しがりの黒髪の恋人になかなか会えないこと。

今頃は暑さに耐えかねて、クーラーの効いた部屋に閉じこもって読書でもしているのだろうか。
敢えて部屋を寒くして、布団を被っているのが彼の常だった。
その光景を想像し、自然と笑みが浮かぶ。
離れていても、こんなにも愛しい。

遠く離れた恋人に思いを馳せながら寛いでいると、来客を告げるベルの音。
宅配便か何かと思い慌ててドアを開けた自分の目の前にいるのは、たった今まで思い浮かべていたその人だった。

「渋沢....お前、無用心だぞ。誰が来たのか確認くらいしろよな」

呆れたように言ってふわりと微笑う。
あまりの驚きに固まる渋沢をしてやったり、といった顔つきで見やると、荷物を置いて近寄ってきた。
反射的にその身体を抱きしめ、渋沢が口を開く。

「....みか、み?」
「ああ」

俺でなかったら誰なんだ、と呟く三上の声が耳元で聞こえ、全身で感じる彼の体温に、これが現実だと理解する。
久しぶりに感じる互いの温もりに、暫し酔いしれた。

「ところで渋沢」
「....なんだ?」

聞き返すと、口の端を上げてにやりと微笑む。
所謂デビルスマイルというものである。

「遠いとこからわざわざ来た恋人を、こんな所で立ちっ放しにしとく気?」

*****

........この後は自粛。つっても4行くらいだけど(爆
ほんとはねー三上がプレゼントとか言ってホッケン(F1ドイツGP)のチケ持参で、行く筈だった。
渋誕直前の週末がGPウィークだったんだよね。
なんかミヒャが表彰台で欽ちゃんジャンプかましやがったんだよなあのレース。
ああそれすら懐かしい今年の馬の酷さ加減....orz
今年もそうなんだけど、2週連続開催で次のハンガリーGP真っ只中だからなー。
ああそうさ帰宅後メシも食わずにフリーをネットライブ観戦中さ!!!
.................................ミヒャ止まったくさいけどな(痛

そして矢張り渋三は難しいと再確認。
他所様で萌え小説やら沢山見ちゃったせいか、どうも書けない。
あーでもロイエドは書こうと思えば書けなくも無いし....キャラの問題だな、きっと。
つーかキャラの名前と設定変えればロイエドでもしっくりきそうな予感が....あわわわわ。


2005年07月25日(月)  そうきたか。

先週のWJは立ち読んでないけど、忍足遂に勝ったらしいじゃないですかー。
あーあー跡宍の負け確率は更にアップだ....il||li _| ̄|○ il||li

で、がっくんの相棒は日吉らしい。
となるとD1はあそこでしょー、S1が跡べーでしょー、S2はジロちゃん?それとも樺地か?
いやいやいや最後の希望、D1が跡宍!!!(夢見すぎだお前



つーか戦国BASARAの幸村があまりにも体育会系すぎるので、がっくんで癒されたい気分だ。
※声優さん同じなの
暑苦しくて使う気になんねーよ(ぉ

そしてダメ大人は裏設定だった筈のバイオ2時代跡べー妄想が酷い。
宍戸さんは出て来ないんだけど、千石といい感じでタッグ組むのー!

.............せんべじゃないよ、勿論その逆でもないよ。


2005年07月20日(水)  黒く無ぇよ....!!

白と見せかけて黒いって聞いたから、攻略サイトの情報見ながら頑張ってクリアしたのに柚木....

全ッ然白いじゃんかーーーーー!!!(怒

あ、コルダの話ね。
..............つーか俺の黒の基準値がおかしいのか?(可能性大

とりあえずイイ感じなのは最後に取っておかないとやる気を無くしそうなので、女の子とピアノとトランペットは後回しだ。
つーか火原の声って近藤さんじゃないかなーと思う。
たぶんメインの月森は幻水4のスノウだ。
今回は腕に気を使ってるっぽいんで動かなくはならないらしい(笑

とりあえず既にやる気なくなりつつあってまぢ危険....
どーせもうすぐ戦国ばさら買うからそっちに流れそーな予感しまくりだが、まぁ乙女ゲーは基本的に高く売れるからいいとするか。


そして最近ヤバいと思っていた穴跡脳、なんか活動が収まってきた。
良かったーやっぱ跡宍だよな、うん。
どうも宍戸(長髪)強そうでさー....危なかった。
でもぶっちゃけうちの跡宍ってどっちもどっちだから逆でも大して変わりゃしないんだけど。
なので例の吸血鬼ネタはあのまま穴跡ちっくになるらしい。
試しに跡宍らしきVer.も考えてみたが。

*****

「俺のもとへ来い、亮」

甘やかな笑みと共に差し出された手を拒むことがどうして出来ようか。

「仕方無い。行ってやるよ、てめえの所に」

そのまま抱き寄せられ、耳元で囁かれる。

「もう後戻りは出来ないぜ?」
「そんなの分かってる。寧ろ後悔して困るのはそっちだと思うけど」
「ンなこたしねぇよ....やっと手に入れた、俺だけの存在だからな」

目を眇めて微笑うこの男は、人ならざる者。
本来なら恐れるべき存在が、自分の中でこれほどまでに大きくなっていたのはいつからだったろう。
自分よりもかなり低いその体温に安堵するようになったのはいつからか。

「そう思ってるのはお前だけじゃない。....なあ、早く」
「いいんだな?」

ここまできてまだ確認するか。

「しつこい。早く、して」
「ああ。亮、お前を我が眷属に迎えよう」

より一層強く抱きしめられ、口付けられる。
そのまま、跡部の唇は首筋へ降りていき、歯を立てた。

「っ.....」

痛みは全く無い。
それどころか、
血を吸い上げられる毎に、体中が歓喜に震えた。
感じるのはただ、跡部の牙と温もり。

「もう、二度と離さない....俺の伴侶」

そっと牙を抜かれ囁かれたその声を最後に、意識が遠のいていった。

*****

だあぁっいかんいかん!!!
跡宍ちっくにするとプラトニックにいかないんですけどー(爆
まぢ危ねー、自主規制しまくりだって。
まあね、たかが5分程度でガー作文したもんだし。
それにしてもあぶねーあぶねー(笑

きっとアレだな、無意識のうちに穴跡方向にスライドさせてたんだな俺。
だってヴァンパイアな跡べーって存在だけで如何わしくね?(ぉ


2005年07月17日(日)  027.きみのてのひらにキス[パラレル/穴跡(!)]。

前回ぐだぐだ書いたパラレル設定の一部なので、意味不明なこと請け合い!(ぉ

*****

その場に立ち尽くす跡部のもとに歩み寄り、膝をつく。
力なく下ろされた手を取り、呆然と自分を見下ろすその青い瞳を見つめ、静かに告げた。

「お前に、俺の真名を与えよう」
「真名を?だが、それは」

真名を与える、それが何を意味するか分からない筈が無い。
そう聞き返そうとする跡部の声を遮り、先を続けた。

「分かってるさ。俺の力を、俺自身を好きに使え」
「契約を....と言うのか?」

驚きに見開かれた青灰色の瞳は、なんと美しいのだろうか。

「只人相手に?闇の眷属を統べる長が?」

只人などであるものか。
こんなにも自分を魅きつける存在が只人であるなどと、どうして言えよう。

「俺にはそんな価値など無い。俺は....」

何を言おうとしているのかは聞かなくてもわかる。
そんな事は些細なことだ。
重要なのは彼が在ること。
彼に出会うために自分は闇の眷属として生を受け、あの殺戮から逃れたのだ。
例え彼自身であろうと、自分を拒否することは許さない。
絶対に。

「お前は俺が。この俺が、選んだ主だ。たとえおまえ自身であろうと侮辱することは許さない」

そして、自分から逃げることも。

視線で暗に告げると、コクリと喉を鳴らす。
聡明な彼のことだ、もう逃げ道が無いということは理解している筈だ。
それでもまだ、応と言えないのなら。

「なっ....」

捧げ持った手を裏返し、掌に口付ける。

「我が名は"亮"。この名を以って、汝の僕となる事を請い願う」

次は、手の甲に。

「汝に永遠の尊敬と忠誠を」

立ち上がり、額に。

「友情を」

最後に、少しだけ上気した頬と再度見開かれた青い瞳を見つめてから、薄く開かれた唇に。

「そして、永久に変わらぬ愛情を与えよう」

青味が増した跡部の瞳から、一筋の涙が零れ落ちた。

「俺で、いいのか」
「お前がいいんだ、"景吾"」
「....ならば、望み通りくれてやるよ」

そう言って口の端を上げ、言葉を紡ぎだす美しいテノール。

「我は汝、"亮"を、その名を以って我が僕とする」

再度跪いた宍戸に歩み寄り、その頬に口付ける。

「我の名に於いて、汝への厚意と信頼を」

一瞬だけ逡巡し、瞳を伏せて唇に。
そっと、羽根の様に軽く触れて離れていった。

「そして....変わらぬ愛情を与えよう」

少し照れくさそうに微笑む。
その瞳に映る自分の顔も、穏やかなものだった。

暫し見つめあった後、気を取り直した様に跡部が自らの指先を噛み切り、血の滴る指先を自分に差し出した。

「この契約を以って、我が血に連なれ」
「御意」

差し出された指先に口付け、その血を舐め取る。
これまで味わったどれよりも甘い極上の甘露を味わい、舌先で傷を治癒する。
手の持ち主を見上げると、少しだけ困ったように微笑んでいた。

「もう、後戻りは出来ねぇぞ」
「する気も無いな」

傍らに立つ主を見下ろし、銀色の法衣に包まれた体を抱き寄せ、そのまま自らのケープに包み込む。

やっと見つけ出した我が半身、そう易々と手放すものか。
例え神であろうと、我ら2人を引き離そうとする者は許さない。

「....心せよ、神と呼ばれる者」

自分たちを見下ろす空を見上げ、艶然と、微笑んだ。


*****

ああぁぁぁぁぁッ!!!!!(大混乱
遂にやっちゃったよ、禁断の穴跡....でもこの設定だと絶対こーなんの。
とはいえ話の中の一部分になるんだろーけど。
だから跡部が何を言おうとしてたのかとか神がどーしたとか書いた本人も全然知らない、だって設定外(ぉ
勝手に奴らが口走っただけー(ぉ!
まーそんなワケで、運が良ければ話が広がる....はず。

ちなみに。
契約のシーンとか文言はテキトーだ。
映画とか小説とかをちらほら思い出しながら、なんとなくこんな感じだっけなーとザクザク進めてみた。
ま、ありがち設定だが自己満足だからいーのだ。


2005年07月13日(水)  あんたがそれを言うか。

以上、WJ感想。思いっきし突っ込んでいいと思うよ不二。
それにしても忍足本誌で負けっ放しになるのか?
予想としては関東大会の負け組が勝ち、勝ち組が負ける....ってそれじゃ跡宍両方とも負けじゃん(;´Д`)
どーせ負けるなら跡宍ダブルス....(無理無理
たぶん跡部はリョと当たるんだ。
んで宍戸さんはちょたと組んで乾・海堂ペアとやり直すかシングルスで不二と当たるんだ....

つーか宍戸→跡部寄りの宍跡宍妄想が降臨......いやパラレルだけど。
完ッ璧に先日読んだ某小説が原因だな。

宍戸さんは吸血鬼。
しかも数百年生き続けてる、純血の吸血鬼。
その中でも「始祖」と呼ばれる吸血鬼の唯一の直系。
闇の力が最も強まる新月の晩に母の胎内に宿り、新月の真夜中に誕生したという凄い出生の持ち主。
更に過去最高の魔力を持っているが、例の事件までは混血程度の魔力しか感じさせられなかった。
勿論両親や兄にものごっつかわいがられて育つ。
「始祖」直系の権力を狙う純血貴族に両親含め血族を皆殺しにされ、兄が身を呈して宍戸さんを庇ったお蔭で生き残る。
ここで秘められた魔力が開花する訳だ。
んで兄の師だった千石と共に辺境に逃れ、暫く潜伏。
その後血族の仇を討ち果たし、本来の場所に戻る。
だが例の事件で心に傷を負い、厭世的になっている。
本人はどうでもいいけど、闇の眷属の頂点に立つ存在。
面倒だが、悲劇を繰り返さない為にも眷属に秩序を守らせる程度にはちゃんと働いている。
ちょっと前(といっても吸血鬼のちょっとは数年単位だ)に見かけた少年が気になっている。

跡部さん20歳。13歳で教会に入り、祓魔師としての修行を積む。
というのも、跡部の家は元々位の高い貴族(侯爵家くらいか?)で家庭円満だったが、母親の美しさに惹かれた混血吸血鬼に父を殺され、母は連れ去られた。
ギリで母が跡部を屋敷内にあった礼拝堂の聖櫃に隠したのでなんとか助かる。
周囲が静かになったので聖櫃を出て屋敷に戻ると、無残に殺された父を発見。
運の悪いことに一族の直系は父のみで親族もいなかった為、身寄りも無い。
なので両親の仇を討つために自分の意志で教会に入る。
元々適性があったのか、祓魔師としての腕はかなりのもの。
でも使い魔はまだいない。なんとなくこいつだ!って思うのがいないらしい。
つー訳で吸血鬼狩りに精を出す。悪さをしたやつだけ成敗、がモットー。
吸血鬼狩ってりゃそのうち仇に大当たり!って思ってる。
思考はそれなりに柔軟らしい。母の教えが効いている模様(マザコンか!?
その母は吸血鬼化し、代償として感情を失っている....というのは跡部はまだ知らない事実。
教会に入って間もない頃に礼拝堂で会った青年の言葉が忘れられない。

....っていう感じの設定。ありがち(爆
しかもこの先どーなるかも知らん(ぉ
つーか宍戸さん、アンタ何言ったの?(知るか
ちなみに千石はあれくらいお気楽キャラがいないと宍戸さんがますます引きこもってしまうので採用。
跡部側は人選中。でもたぶん食えないあの人(笑


で、簡単な吸血鬼種別設定。

純血:
純血吸血鬼と純血吸血鬼の婚姻で生まれた、生まれながらの吸血鬼。
完全体の為、ある程度までなら日の光に当たっても平気。
魔力も強いので、血を吸わなくても精気を吸収すれば生存可能。
でも吸血する方もいる。特に痛みは無く、血を吸われた記憶も消せる。
気に入った人間は本人の合意の上で吸血鬼化したりもする。
純血の場合は寝て起きたら吸血鬼になってた、て感じで吸血鬼化する時も痛みとかは無い。
そんな感じで自己責任の範囲内なら自由に生きて良し、って感じ。
死ぬとしたら純銀製の杭を心臓に突き立てられるとかでないとダメ。
もしくは更なる強い力の持ち主に滅せられるか、ってとこ。
殆どが純血同士で婚姻を結ぶが、基本は恋愛結婚。
周囲が無理強いしたりしないし、混血や人間と恋に落ちたとしても咎められる事は殆ど無い。
なので一族内に混血がいて、他の純血と仲良くしてるのは良く見られる風景。
が、とある一族は純血をことのほか貴び、他の種族に寛容な「始祖」直系を疎んじているのだが....

準純血:
ほんの少しだけ別の血が入った、純血に限りなく近い吸血鬼。
純血の係累に多い。←恋愛結婚の結果、純血以外と恋に落ちた方々
少なくとも片親は純血。
基本的には純血とほぼ同等の能力を持つが、混血の度合いや混ざった血の種類によって違いがでる。
スタンス的にはやや純血寄り。
特に宍戸さんの係累、つまり「始祖」には尊敬の念を抱いている。

混血:
元々は人間だったが、噛まれて眷属になった吸血鬼やその係累。
不完全体の為、夜間しか活動出来ない。
かつ純銀に弱いので純銀製武器で攻撃されただけで大ダメージ。
銀弾をどこかに受ければその箇所を切り離さない限りそこから灰になって死滅する。
更に火にも弱い。
生き続けるには血が不可欠。人間を襲うのは専らこっちの方々。
混血に血を吸われると、殆どの人間が血を吸い尽くされるか吸血鬼化に耐えられず死ぬ。
稀にそれを耐え抜き吸血鬼化する者もいるが、何かしらの後遺症が残る。
精神崩壊が多い。
実は純血を疎んじているが、能力的に敵わないので我慢している。
だいたい純血1人で数十人くらいの混血と対峙できる感じ。


....ってここまでやれる程度に暇な俺、給料泥棒大決定☆


2005年07月12日(火)  やっと終わった....。

バイオ4、録画完了。14時間台だよ....はぁ。
とりあえず全イベント見て全ギミック動かしてーとかしてたらすげー時間かかった。
つーか時間短縮のつもりで購入した無限ロケランが邪魔で邪魔で!
お陰でアイテム整理にえらく時間かかったぞ。
やっぱボス戦直前に使い捨て版を買うのが良さげだな、幸い金には困ってないし。
寧ろサブゲームクリアして他の隠し武器ゲットしよー。
ま、おかげ様でいつでもイベント内容確認できるぞ。

ここで困ったのが主要登場人物だ。
やっぱ跡宍色強くしたくなってきたので、菊リョ要素を抜く方向で。
今のところの予定だと峰系はちょい悪役系になるかもだ。
氷帝はねぇ....ご贔屓ですから☆
千石と仁王もそれなりにいいとこにつけてるぞ。
できれば菊だけでも出したいのだが....うーん。

で、前回のシーンを宍戸さん版に改稿してみた。

*****


「....っ!」

ドアを開けた途端、上からレンガが降ってきた。
更にドアに繋がれたロープの反動で、錆びた鉈が横から飛んでくる。
ノブに手をかけたところで薄々感づいていたので難なく捌いたが、この状況でこんなトラップを仕掛ける度胸と頭脳、さすがはあの榊が是非養子に、と望んだだけのことはある。

そして室内に一歩踏み入った跡部の目の前に飛んできたのは大きなレンガ。
咄嗟に避けたが、当たっていたら確実に大怪我だ。

「おい」
「来るな!」

またレンガが飛んできた。
随分と元気な人質だ。
とにかく、自分が敵では無いと理解させなければ。

「おい、落ち着け。俺は敵じゃねぇ、分かるか?」
「....言葉が、分かるのか?」

部屋の奥でレンガを振りかぶっていた青年が、動きを止めた。
目に理性が戻り、その漆黒の瞳を細め、探るように跡部を見る。

「俺は跡部景吾。大統領の命で穴戸、お前を助けに来た」

しっかりと目線を合わせて告げると、安心したのか腕を下ろす。
そのまま座り込んだ穴戸に近づき、膝をついた。

「怪我は?」
「たぶん無いと思う。跡部....さんは?」
「呼び捨てで構わねぇよ。俺もまあ大した事は無い」
「そっか....でも良くここが分かったな」
「色々回り道したけどな。さて、せっかく会えたがのんびりしてる暇は無いぜ?」

こうしている間にもこの教会にあの狂った村人達が迫ってくるかもしれないのだ。
一刻も早く動かなければ。

「そうだな。脱出方法は?」
「組織が迎えのヘリを寄越すことになっている」
「ここまで?」
「いや、ここは無理だ....元々のポイントへの道が封鎖されちまったから、今確認する」

通信機を起動すると、もう聞きなれた声が聞こえてきた。

「俺だ。ターゲット救出に成功した」
「OK、じゃあヘリを向かわせるから」
「分かった。合流ポイントは?」
「村から出る道がもう1本ある。その先だよ」
「了解、すぐに向かう」

会話中、部屋の中を物色する。特に役立ちそうなものは無い。
通信を切断し、穴戸に向き直ったところで何かを手渡された。
渡されたのは9mm弾。

「これは」
「ここに置いてあった。何かに使えるかと思って取っておいたんだが、使えそうか?」
「ああ、助かる。これだけあればなんとかなりそうだな」

手に持った愛銃の残弾数を確認し、他の武器にもきっちり弾を込めていく。
その動きを見つめる穴戸に、淡々と告げた。

「今からヘリと合流する。ポイントまで少しあるが、とにかく行くしかねぇ」
「ああ、そうだな」
「ここの村人は見たか?」
「ああ。奴ら、なんかおかしい。生気が無いっつーか、何かに操られてるみたいな」
「それだけじゃねぇ、頭が吹っ飛んで、触手が出て来る奴もいるぜ?」
「はぁ!?既に人じゃねえなそれ....」
「ああ、油断すんじゃねぇぞ。てめぇは俺に着いて来ることだけを考えろ。敵は俺が何とかする。いいな?」
「ああ、わかった」

ターゲットは確保した。
だが、跡部の任務はそれでは終わらない。
戦闘に不慣れな穴戸を連れ、更にこの異常な敵だらけの中をいかにして目的地点まで到達するか。
頭をフル回転させながら、出口へと走る。
その足を止めたのは、聞こえるはずの無い声。

「彼を連れて行ってもらっては困るんだがね」

教会内に居る筈の無い、第三者の声だった。


*****

宍戸さんはリョと違って頭脳戦(笑
ぶっちゃけそれなりに強いっす。忍足程度には戦えそうな感じ。
でも過保護なべたまが許さない!(笑
とはいえ宍戸さんVer.では戦略の幅が広がることは確かだな。
放っておいても動いちゃいそーだしねー宍戸さん。


2005年07月11日(月)  やられた。

参った。完敗だ。
星戦争効果で某お気に入りサイトさんにお邪魔したところ、もしもパラレルにKO負けした。
ありえねーけど良すぎだルクオビ!!!稀に見る茨の道だ(爆
.........................で、結局そーゆー方向なのね俺orz


そして先日思いつきはしたものの、封印しよっかなーと思った宍跡だか跡宍だか跡部だかワケ分からんネタもパラレル....
よりによってお題が「Something four」だっつー辺りが痛い。
それならせめてかずむぎでやれ、と言いたいのだが(遠い目
どうやら最近はパラレルブームらしい。
ってバイオネタ全開な時点で既にパラレル真っ盛りだっつの。
やっぱどーしても宍戸さん出したいから、宍戸さんに攫われてもらおーかなぁ。
....あ、なんとかなるかも。
となるとごめん、手塚と菊リョの出番なくなったー(爆
もう少し考えてからにしよう、うん。


*****

「....っ!」

ドアを開けた途端、目の前に飛んできたのは大きなレンガ。
咄嗟に避けたが、当たっていたら確実に大怪我だ。
そして、レンガの後にも次々と飛んでくる凶器。
石に箒に麺棒....果ては錆付いた鉈。
それらを全て避けながら、部屋の奥へと近づく。

「おい」
「来るな!」

またレンガが飛んできた。
随分と元気な人質だ。

「おい、落ち着け」
「出て行けって言ってるだろ!」

仕舞いには樽を投げつけられそうになり、慌てて押さえる。
すると即飛んでくる蹴り。

「....ったく、とんでも無ぇ人質だな」

厳重に監禁されている訳だ、どうせなら縛り上げておいてくれれば良かったのに。
そうひとりごち、勢い良く蹴り出された足を受け止めそのまま押さえ込む。
すかさず口を押さえ(そうでもしないと確実に噛み付かれると思った)、しっかりと目を見つめて語りかけた。

「俺は跡部。てめぇの兄貴に頼まれてここに来た。分かるか?」

兄、と聞いてリョーマの目に理性が戻る。
軽く頷き、体の力を抜いたので、リョーマを離し体を起こした。
そのままリョーマも立ち上がらせ、先ほど投げつけられそうになった樽に腰を下ろす。
その横に立ち、大きな目で跡部を見上げながらリョーマが口を開いた。

「まったく、助けに来たならそう言ってよね」
「言う前に攻撃仕掛けてきやがったのはどこのどいつだ、あぁ!?」
「アンタ、プロなんでしょ?それくらい予測しときなよ」
「........そうだな、てめぇはアイツの弟だったよ」

言い返す気も無くなり、ため息をついた。
あの兄にしてこの弟、これほど納得いく説明は無い。
そして思い出す。今は無駄な口論をしている場合ではない。
こうしている間にもこの教会にあの狂った村人達が迫ってくるかもしれないのだ。
一刻も早く動かなければ。

「ンなことどうでもいい、ここから出るぞ」
「分かった」

まずは状況報告。
通信機を起動すると、もう聞きなれた声が聞こえてくる。

「俺だ。ターゲット救出に成功した」
「OK、じゃあヘリを向かわせるから」
「分かった。合流ポイントは?」
「村から出る道がもう1本ある。その先だよ」
「了解、すぐに向かう」

会話中、部屋の中を物色する。
無造作に置かれた9mm弾を取り、ありがたく使わせてもらう事にする。
手に持った愛銃の残弾数を確認し、それなりに余裕があることを認めてからリョーマに向き直った。

「今からヘリと合流する。ポイントまで少しあるが、行くしかねぇ」
「そうだね」
「ここの村人は見たか?」
「当然。なんか生気がないっていうか、おかしかったけど」
「それだけじゃねぇ、いきなり触手が出て来る奴もいるぜ?」
「何それ....既に人じゃなくない?」
「そうだ。だから油断すんじゃねぇぞ。おとなしく俺に着いて来い、いいな?」
「OK、わかった」

ターゲットは確保した。
だが、跡部の任務はそれでは終わらない。
戦闘に不慣れなリョーマを連れ、更にこの異常な敵だらけの中をいかにして目的地点まで到達するか。
頭をフル回転させながら、出口へと走る。
その足を止めたのは、聞こえるはずの無い声。

「その少年を連れて行ってもらっては困るんだがね」

教会内に居る筈の無い、第三者の声だった。

*****

リョ、凶暴すぎ(笑
アシュリーたんはめっさカワイかったのに....
ていうか人質の性別変えてる時点でアウトだってば(爆
そして通信の相手はまだお悩み中....でもたぶんあの人。
某魔王では決してない。

ちなみにエージェント跡部の愛銃はワルサーP99。
いろいろ調べてこれがいいかなーと思った。
どうやらワタシのお気に入り、ブラックテイルもコレがモデルかもらしいので決定。
それくらいは優遇しないと、なあ樺地(笑


2005年07月07日(木)  044.シンデレラの靴[テニプリ/跡宍]

放課後の、音楽室。
部活に顔を出した後、授業の際忘れていった課題を取りに来たのだが、何故か跡部もついてきた。
樺地が部活で忙しいせいだろうか、最近は一緒に帰るのがほぼ日課となっていた。
自分が座っていた机の中から紙の束を取り出し当初の目的を果たした穴戸は、室内に置かれたグランドピアノに近づき、蓋を開ける。

「おい」
「ちょっとだけ」

まだ帰らないのか、と片眉を上げてこちらを見やる跡部をサラリと無視して鍵盤に指を置いた。
特に何の曲を弾くでもなく、鍵盤に指を乗せていく。
ふと思いついて、振り返った。

「なあ、跡部」
「あぁ?」
「お前、ピアノ弾けるんだったよな」
「....少しくらいはな」

自分がこれから何を言い出すのか察知したのか、嫌そうに顔を顰める。
とりあえずは見なかったことにして、口を開いた。

「何か」
「断る」

言い切る前に却下された。

「どうしても?」
「どうしても」

にらみ合う事暫し。
折れたのはやはり、跡部の方だった。
ったく、とため息をつきピアノに歩み寄る。
慌てて場所を譲った穴戸をチラリと見やり、椅子に腰を下ろした。

「1曲だけだぞ」
「おう」
「リクエストは?」
「....特に無え」

そんなことだろうと思った、と再度ため息をつき、鍵盤に手を乗せる。

「じゃあ、適当に弾くぞ」

跡部の指が音を奏でる。
緩く目を閉じる横顔、鍵盤の上を滑るように動く長い指。
窓から差し込む西日を受けるその姿は、まるで絵画の様だった。
そして耳から入ってくる優しい音楽に、穴戸は聴き入った。
最後の一音が鳴り終わると、ゆっくりと鍵盤から指を離した。
その仕草も流れるように美しい。
拍手をするのも忘れて、その一部始終を見つめていた。

「これで満足か?」

穴戸を見上げる跡部は、いつもより少し優しい顔つきで。
でも青い瞳は、何か物言いたげで、不思議と胸が高鳴る。

「あ、ああ。ところで今弾いたやつ、何て曲?」

胸の高鳴りを誤魔化す為に、話題を変えてみた。

「自分で調べろよ、メロディは覚えただろ?」

口の端を上げて笑うその顔は、もういつもの跡部だった。

「分かるかよ」
「ああ、誰かに聞くのは禁止だからな」
「はぁ?じゃあどうやって調べんだよ」
「んなの俺が知るか」

そう言い捨て、ピアノの蓋を閉じる。
そのままドアまで行き、帰るぞ、と促す。
跡部について行きながら、更に食い下がった。

「じゃあヒント!ヒントくれ」
「ヒント?」

少しばかり思案して、一言。

「Ich will Sie. 」
「はぁ?」
「じゃ、後は頑張れよ」
「ざけんな!何語だよそれ....」

その後はいくら食い下がっても何も教えてくれなかった。

後日ふとした事でその曲名を知り、大いに赤面する穴戸の隣には、あの日よりも優しい眼差しで彼を見つめる跡部の姿があったらしい。


*****


えーと........た、たぶん跡宍(予定)。
ものごっつ間接的に気持ちを伝えてみるヘタレな跡部さんと全く気付かないけど潜在意識の中で既に跡部に転んでる宍戸さんのお話。
跡部が弾いたのは、サティのあの有名なやつ。
ヒントは曲名をドイツ語にした(たぶん合ってると思うんだが...
素敵に流暢だった為、宍戸さん聞き取れず....跡部もそれ見越してた、と。
つーワケで曲名=シンデレラの靴。
穴戸王子はいつシンデレラ跡部の真意に気付けるのでしょうか!?
....みたいなー(笑
ここまで説明入ってやっとお題と結びつくダメ小噺〜
つーかお題の更新いつ以来よ(爆

なんか最近本人たち(もしくはどっちか)に自覚症状無い跡宍が好きかも。
半ばコンビ話になりつつ....こんなんでいいのか俺。


2005年07月01日(金)  参ったな....。

脳内アシュリー×レオンの嵐が吹き荒れとる。
ああそうさ間違いじゃねーよレオン受けさ!(痛
アシュリー⇒レオン万歳さ。絶対押し切られるもんあいつ。
いーないーなーバイオ4小噺書きたいかも。

事件後アシュリーに懐かれてー。

それを邪険にできない程度にはカワイイと思っててー。

年の離れた兄妹みたくなってー。

保護者ちっくだった筈なんだけど何かしらあってー。

ハイできあがり!o(≧▽≦)o

みたいな?

なんかクレアより萌えポイント高いんですが!
まーね、バイオ初のカワイイ女の子だしなー。
ていうか俺、バイオ萌えしすぎか?(笑


*****

面倒な任務を終え、約1ヶ月ぶりにアメリカに帰国した。
長時間のフライトで硬くなった筋肉を軽く揉み解しつつ、ゲートから歩み出る。

「レオン!」

まさか。
声のした方に目をやると、ここにいるはずの無い人物が手を振っていた。
そのまま満面の笑みで駆け寄って飛びついてきたので、慌てて抱きとめる。

「....アシュリー!?なんでここに」

自分が今日、この時間に帰国するのを知っているのは組織の高官だけの筈だ。
それを何故彼女が知っているのだろうか。
そう問うと、とんでもない爆弾発言が飛び出す。

「ハミルトンのおじ様が教えてくれたの。『空港に行ってごらん、いい事があるかもしれないよ』って」
「副長官が?....やれやれ、君にかかると機密情報なんて無きに等しくなるな」

副長官が諜報員、しかもレオンクラスのトップエージェントの動きをおいそれと洩らしているなど、前代未聞の話だ。
だが目の前でゴールドの瞳を輝かせながら微笑むこの女性にお願いされたら、思わず教えてしまうだろう。
まあ彼の場合は聞かれなくても教えるに違いない。
なんたって彼女を溺愛していると言っても過言ではないほど可愛がっているのだから。

「レオンが帰ってくるのって秘密だったの?」
「いや、そういう訳じゃないんだが。一応任務だからな」
「だからって突然いなくなられる私の身にもなってよね」
「仕方無いだろ、任務が勝手に突然降ってくるんだから」

そう言って苦笑すると、分かってはいるんだけどね、と拗ねた様な顔をする。
あの事件以来随分と懐かれたものだが、不思議と不快では無い。
年の離れた妹の様な、でもそれとは違う大事な存在だ。
この想いが何なのかは、まだ確信が持てないけれど。

でもまずは、ひとつお説教から始めることにする。

「さて、お姫様。もうひとつ質問があるんだが」
「なぁに?」
「ここまで、どうやって来た?」

聞いた瞬間、しまったといった風に顔をしかめる。
どう言い訳したものか、と思案しつつ結局は素直に白状することにしたらしい。

「えーとね、怒らない?」
「君の返答によってはね」
「....できるだけ怒らないでくれる?」

叱られた仔犬の様に上目遣いで見上げられると、ついついほだされてしまう。
でも我慢。こんな時には任務の為に鍛えたポーカーフェイスが役に立つ。

「で、答えは?」
「....あのね、おじ様から話を聞いてちょっとでも早く行きたくて、その場でタクシー拾ってきたの」
「タクシーでね....護衛は?」
「うー....撒いちゃった」

大方予想通りだ。
まったく、このお姫様は自分がどんな立場に置かれているのか分かっている癖に、時たまこんな無茶をやらかす。
そんな所も皆から愛される理由の一つなのだが、今頃彼女の護衛は半泣きで探し回っていることだろう。
気の毒な同僚に同情しつつ、携帯電話を取り出した。

「まったく....俺だ、レオンだ。ああ、今帰国した。お前の護衛対象のお嬢様が何故かここにいらっしゃるんで、知らせておこうと思って。....ああ、そうしてくれ。あ、ちょっと待って」
「レオン?」
「アランだ。何か言うことあるんじゃないのか?」

携帯電話を手渡すと、おずおずと話し始めた。

「アラン?ごめんなさい、いっぱい探してくれたんでしょ?....うん、ほんとにごめんなさい。私考え無しだった。今ね、空港にいるから....ぇ?」
「俺だ。じゃあそういう事で。ああ、安心しとけ....じゃあな」

話の途中で携帯を奪い取り、切ってしまう。
アシュリーが不思議そうに見上げてくるのも当然だ。

「レオン?」
「じゃあ行こうか」
「え?どこに行くの?アランは?」
「アランは今日はもう上がり。この後の護衛が俺じゃご不満かな?」

口の端を上げて見やると、しゅんとしていた表情がたちまち笑顔になりゴールドの瞳が輝きを増す。
これだからついつい甘やかしてしまうのだ。
早く早く、と両手で自分の腕を引っ張るアシュリーがふと動きを止めた。

「あ、レオン」
「どうした?」
「会えたのが嬉しくて言うの忘れてた。お帰りなさい、それとお疲れ様!」
「ああ、ただいま」

*****

書きてーと言いつつ書いてしまった....あーあ。
書いてみて思った、やべー萌えvv
でもレオンが跡部ちっくになったり殿ちっくになったり....はは。


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