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■ 心軋んでぱきって折れる前に、ねぇ。おねがい。
あたしはしあわせなはずなのに やさしいひとたちに囲まれて あたしはしあわせなはずなのに。 憂うことなどないはずなのに。 やっぱり甘えてるだけなのかな、 やさしくしてくれるひとたちに。 なにを思い悩むことがある? あたしは十分恵まれているのに。 なにがあたしを 追い詰めてるんだろう? あたし自身が? 体は焦って走り出そうとして 頭は必死でフル回転を続けて 心は、あたしの心はそれを ひたすら頑なに拒み続けて 逃げてるだけ そう にげているだけなんだと 頭ではわかってる、よ でも心が、ついてこないんだよ。 心置き去りにしてでも 動き出せない自分がいやだ きらいだ。 弱い。 弱いよ。 いつからこんなに弱くなっちゃったんだろう? ほんとうに大事にしたい人ができたって あたしを大事に想ってくれる人が現れたって 今まで気づかなかったやさしさに触れたって どうしてこんなに あたしはからっぽのままでいられるんだろう? ぜいたくな悩みだ 何が不満なんだ 逃げ道さがして息切らしてるだけじゃないのか? 卑怯だよ わかってるよ 理解はしてるんだよ でも 心が どうしても ついてこないんだ。 動き出せないんだ。 凍り付いてしまってるんだ。 さみしくてもかなしくてもせつなくても 涙のひとつも流れないんだ。 流せないんだ。 言葉にすらならないんだ。 ひとりじゃないのに やさしいひとたちがたくさんいるのに 守られてるはずなのに あたしが殻を作ってる。 抜け出したいのに 抜け出せるとおもってたのに できないままでいる。 素直な気持ち出せずにいる。 言ってしまえばラクなのに 頭でわかってるのに どうしてか心が拒否してる ねぇ、そんなのいやだよ いやだよ。 ラクになりたいよ。 こんなんじゃ足りないくらい 言いたいこといっぱいあるのに 言えないでいる自分がいやだよ。 そんな弱さがいやだよ。 ねぇ、 あたしは どうしたらいいの? なにがいけないの? もう、わかんないよ。 甘えてるだけだって逃げてるだけだって それでも心ラクにさせたいよ。 なにも考えたくない。 なにも感じられない。 なにもかも、嘯いてみえるんだ。 あたしがいなくなったって 何事もなかったかのように 日々は廻っていくのだろうとおもってしまうんだ。 そんなことないってわかっているのに 悲しむ誰かがいてくれるってわかっているのに そう、おもってしまうんだ。 消えたりなんかしないよ 走るのをやめたりなんかしないよ でも、休みたい。 これまでずっと突っ走ってきただなんてとても言えないけど ちょっとでいいから、息入れたいよ それくらい、許して。 なんか、よくわかんないけど 疲れちゃったよ。 頭だけはずっと回ってるのに、心はもうずっと動かないんだ。 嬉しいことも楽しいことも、 あっという間に色褪せてしまうんだ。 なにもかも、映画の中のできごとみたいに思えてしまうんだ。 だから、せめて、 心がきちんと動き出せるまででいいから 走るの、休ませてもらっていいかな。 逃げてもいいかな。 甘えてもいいのかな。 許して、くれるかな。
2005年01月25日(火)
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