written by 田村 MAILHOME
#社内ネット事情
2002年09月19日(木)

内線が鳴る。Y村氏(通称:隊長)からであった。

隊長は以前の私の上司であり、東京に転勤するまで随分お世話になった人である(お今も世話になりっぱなしである)。何故隊長なのかは説明すると長くなるので省略するが、簡単に述べると以前我々が組んでいたチームのリーダーだったからである。

 

隊『そう言えば田邑、お前んとこのHP最近更新したよなあ』

田「あ、はいはい、しましたよ」

隊『お前んとこの自己紹介の性格のところ、リンク先、引っかかって見れないんだけど』

 

インターネットは様々な情報の宝庫であるとともに、顧客接点の新たな場であることから、現在の多くの会社がインターネットのサイトを自由に閲覧できる状態になっていると思うが、それはうちの会社も例外ではない。調べ物や情報収集など、ネットを利用するケースがほとんどであり、かなり重宝しているのである。

しかしネットは、有益な情報のみならず、ここで述べることも出来ないようなあんな情報やこんな情報も氾濫している。もし閲覧自由な環境であれば、当然そればかり見てしまう社員も出てくる可能性があるのだ。

そういった理由から、うちの会社では有害な情報を含むサイトには制限をかけ、閲覧すら出来ない仕組みになっている。しかしその機能は若干どころかかなり融通が利かず、官公庁のサイトを見ようとして制限に引っかかったこともあったほどである(あんな情報やこんな情報が官公庁サイトに掲載されているとでも言うのだろうか)。

話が長くなってしまったが、今回は私のサイトのリンク先である「キャラミル研究所」が制限にい引っかかってしまったらしい。試しに私もやってみると、やはり引っかかってしまった。

 

田「あ、ほんとだ、引っかかりますねぇ」

隊『なんだ、見れないじゃんか、つまんないなあ。変な情報載せるなよ』

 

別に私の性格診断のページにあんな情報やこんな情報が載っているわけではないのだが、取り敢えず「会社で見ないで家で見てくださいよ、立場もあるんですから」と隊長に伝え電話を切った。

ちなみに現在の隊長の立場は、社内のコンプライアンス*担当である。

*コンプライアンス:法令や社内規則等を遵守し、業務を適正に遂行すること



#たまちゃん
2002年09月01日(日)

鶴見川で神出鬼没中のアゴヒゲアザラシが大人気なのらしい。 という報道を、某報道番組でやっていたので、恐らくそうなのであろう。

アザラシが出没しているというニュースは以前から知ってはいたのだが、まともに報道を見たのは初めてであった(多摩川で現れたので「たまちゃん」と命名されたのも本日知った)。

たまちゃんを一目見ようと集まる人、報道と称して集まる人、便乗してグッズを販売する人。

番組ではそういった映像を流し、「たまちゃんをはじめとした人間社会に迷い込んだ動物は、時として現代人の鬱屈した生活に癒しを与える効果がある」としていた(ご丁寧に専門家らしい方のコメント付きである)。

うムム、こういう報道は、非常に苦手なのである。いかにもな映像、いかにもなBGM、そしていかにもなコメントと使い古された感のある現代社会にこじつけた結論、どれを取っても鳥肌が立ってしまいそうなのだ。

 

要は、動物は迷い込んだだけであり、我々はそれを見かけただけである。

 

動物で癒されるのであれば、もっと身近な動物を見て癒されれば宜しかろう、犬猫などそこらじゅうに居るではないか。何ならおさわりもオッケーなのである。

「別にただ見て癒されているだけなんだから、そんなに目くじらを立てなくてもいいのに」と思われる諸氏も居られるであろう。仰るとおりである。私は別に、アザラシを見に集まることについては問題とはしていない。

しかし、マスコミがこういった出来事を半ば強引に「現代社会の問題」に結びつけ、「今我々の社会は病的な状況にあり、よって癒しを求めるのは当然」といった刷り込みとも言える報道を行うことには違和感を憶えるのだ。それほど我々や社会は病んでいるのか?そういった穿った見方をする私がおかしいのか!?報道の良心は一体どこへ行ったのか!給料上げろ!

 

「たまちゃんかーわいー」とテレビの前にかじりついていたのは内緒である(庶民の振りも大変なのだ)。




BACK   NEXT
目次ページ