あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 2004年08月26日(木)

朝は おはよう
冷蔵庫の扉をあけて おはよう
窓辺のテーブルに ふさわしいものを

ぱたん おはよう
冷たい牛乳に フルーツ
トーストに塗る バターの香り
おはよう、ぱたん

  ねえ、おはよう

    おはよう 
    
    きのうのぶん
    おとといのぶん
    それから

ねえ、あなた

煮凝りがあるの
昨日言えなかった
一昨日言えなかった
一年前からずっと言えなかった
おはようは仕舞っておくと
こんな形になるのね
一日過ぎるごとに
凝っていくのね
あふれそう だわ

  おはよう
  朝はおはよう
  冷蔵庫をあけて
  おはようをしまう
  
  おはよう
  朝だから
  おはよう
  あしたも
  きっとおはよう


 2004年08月13日(金)

べったりと落ちていた影が 
ナイフで切り取られたようにくっきりと
ひなたに涼しさを落としている
目が覚めれば 突然に季節は巡り
秋 が
また再び訪れたのだ

暗がりと明るい場所のあわいに
貴女はいつでもいて
どうして、夏の間は忘れてしまうのだろう
いってしまった事を恨むことばかり
貴女の声は 今でもそこにあるのに

正しく名前を呼んでください
聞こえない声で 音にならない声で
ひなたでも 暗がりでも 何度でも耳を澄まして
私は貴女のかたちを思い出し
ただ足りないものは ぬくもりだけだと言い募りましょう

秋が
また再び訪れて
夏の日のかわいていることを
唇が思い出さないうちに
秋、が


更新しました 2004年08月03日(火)

ほぼ半年振りに。
しかし、夏コミ情報だったり。
お祭りが終わったら、本格的にサイトの方も
更新したいと、思っております


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 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe