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| 2003年05月31日(土) | 三つ子の魂 |
父は９人兄弟の末っ子でした。
故郷では末っ子のことを「バッチ」「バッツッコ」などと称して
甘えん坊であるとか我が儘であるとかそういった
ニュアンスを含んだ呼び方をします。
父（テルちゃん）とすぐ上の兄（ノンちゃん）の間には
二歳で亡くなった男の子があったそうです。
幼子を亡くしたショックから、
テルちゃんは必要以上に甘やかされ
真綿にくるむようにして大切にされたそうです。
祖母曰く、これほど気難しく手のかかる子はなかったそうです。
何をしてもグヤグヤ不平たらたらで、口が奢っていて
何を食べさせても良しということなく文句ばかり言う。
身体が弱くて心配ばかりさせる。
９歳まで懐に潜り込んでおっぱいを吸っていたそうです。
出ない乳の分は毎日仕事帰りの長兄が小さなコンデンスミルクの缶を
買って帰ったのを吸ったそうです。
そんなテルちゃんですから
当然、日中の家人が忙しい時刻はノンちゃんが面倒をみます。
ノンちゃんが学校に行くときはテルちゃんもくっついて行くのです。
昔はそんな登校風景が良くあったとのことです。
テルちゃんは字も読めて計算も出来て小生意気で、
しばしば授業を妨害して有名だったそうです。
ある日、テルちゃんは机の上の棚を探索していました。
四歳くらいだったそうです。
何となく手に取ったおもちゃが、実はノンちゃんの貯金箱でした。
何だろうといじっていると、パカッと壊れて中からお金が
ジャラジャラ出てくるではありませんか。
それから何日か、駄菓子屋に通ってまんじゅうを食った食った食った。
ある日、それが露見して
表のドブに足を持って逆さづりにされてお仕置きされたそうです。
テルちゃんは勝手にお金を使うのが
悪いことだとは知らなかったんだそうです。
以来、何かモノがなくなったりして不都合なことがあると
泥棒はテルちゃんの専売特許として疑われてばかりいたそうです。
今でも語り草になっているのは
テルちゃんとノンちゃんが喧嘩して、
四歳も離れているから何をやってもかなうわけもなく、
悔し紛れに叫んだテルちゃん。
「俺が大人になって、
ノンちゃんがお爺さんになったら仕返ししてやるぅ！」
こんな話を７０歳になってもされるんだから
たまりませんよね。
父は今もグヤグヤ不平たらたらで
口が奢っていて、母が世話を焼いています。
手がかかるのは
脳梗塞の後遺症ばかりではありません。
生まれつきです。
結婚が決まったとき、祖母は母に
「あんたのような天使のような人に
あんな悪い男が亭主になるとは気の毒だ。
あの子をあんなに我が儘に育ててしまった母を許してけろ」と
手をさすって謝ったそうです。
謝ることはありません。
生まれつきです。
| 2003年05月30日(金) | 商魂 |
そんなタイトルの人気ＴＶドラマがありましたな。
随分昔だけれど。
そうね「おしん」、国民的大ヒットのドラマだけれど
あれがドラマとは感じられない空気が
父の一家にはあります。
あんまりマジに商魂について書くのは
企業秘密を公開するようなもので
ご先祖に申し訳ないので
愉快なエピソードをふたつみっつ披露します。
父のすぐ上の兄が
小学生の時学校の校庭で石につまずいて転びました。
ふと石をみるとナニやら黒光りしているではないか。
持ち帰って家の者に見せると
これは「鉄鉱石ではないか！」ということになり
一家は色めき立ちます。
小学校の校庭に鉱脈があって、それを発見したとなったら！
こ、こうしてはいられない！
深夜、こっそりスコップやツルハシを持って校庭に
行って、大穴を掘る一家、ご苦労様です。
実はこの校庭、造成するときに製鉄所から出た
残骸（ノロカスと呼ばれていました）が使われていて、
たまに混じっているんですよ。黒ダイヤ、もとい！鉄鉱石。
校庭篇もう一つ
子供たちの運動会である。人が集まる。
そういうときは何か商売をしないとね。
そうだ、あれだ、飲み物を売ろう！
麦を念入りに煎って煎って、香ばしく、濃いめに。
濃〜い麦茶にお砂糖を入れて
名付けて「文化コーヒー」
はい、大変よく売れてウハウハ、だったそうです。
戦死した伯父のお嫁さんも
若くして未亡人になりましたが、
人が集まるところに行くと「何か商売をしたいな」と
思ったそうです。
花見に繰り出しても
人出があると「ここでおでんの屋台を」とか
「だんご屋をひらこうかな」とブツブツ言っていました。
その伯母は、ある時
麻雀ブームにのっかって
雀荘の経営に乗り出して四年間、大いに楽しみました。
客が自分で自分の面倒をみるので
愉快な商売だった、と晩年、懐かしんでいました。
| 2003年05月29日(木) | 家訓 |
父方の祖母のありがたいお言葉を
「家訓」と呼び習わして育ちました。
１．寝ながらせんべいを食ってはいけない
眼にせんべいのかけらが入るからである
２．貸した金と本は戻ってこない
貸すと思わず、差しあげよ
３．土地を買うときは角地を避けよ
道路の拡張などでドンドン削られていく
４．新しい商売ははじめ儲かるが、すぐ真似をする者が現れる
粗雑な真似商売でも、客は意外に流れていくものである
焦らず腐らず、真心を込めて続けるのが商いである
祖母は羽振りの良い商家の末娘だったと聞いています。
幼い頃から女学校進学を夢見ていたそうです。
できれば師範学校に進み、教師になりたかったとのことです。
しかし、女学校進学が許されなかったそうです。
そこで、小さな頃からこっそり貯めていたお金を持って
北海道の親戚を頼るつもりで家出したそうです。
途中で発見され、所持金の額に皆で呆然としたそうです。
仕送りを貰わなくとも女学校を卒業するほどの額だったそうです。
女学校進学がかなわなかった祖母は、
祖父との結婚が決まったときも抵抗して家出したそうです。
一回目と同じく連絡船に乗り込む前にご用になったそうです。
それからどういう事情だったのか
末っ子だった父の手を引いて家出を試みたことがあるそうです。
その話が出ると父はブルブル震えるほど怒り
「お袋はとんでもない女だったんだ！」とわめくのでした。
祖母は本物を欲しがりました。
お雛様もお公家様の家に伝わるようなものを欲しがりました。
銀ギツネのコートを手に入れて
嬉々としていたそうです。
祖父が旅芸人に無断で売ってしまったことをず〜っと恨んでいました。
祖母は自分の進学の夢を子供に託しました。
経済的な事情が許せば子供を男女に関わらず
進学させました。
しかし、だれも先生と呼ばれる職業には就きませんでした。
大学で数学を修めた伯母が
戦時中女学校で数学の教師をしたそうですが
「数学の喜びをすべての子供に教えるのは困難です。
お茶の葉を担いで行商した方が教師よりも向いている！」と宣言して
３年ほどしか教壇に立ちませんでした。
祖母はかなりがっかりしたらしいです。
父が十代後半の時は経済的に困難な時期だったので
父は旧制中学の後奮闘むなしく学業を続けることができませんでした。
定年後地元に出来た専門学校で若い人たちに
パソコンを教える嘱託教員の仕事を二年ほどしましたが
やはり「女物のサンダルを履いている髪の赤い野郎に
ナニを教えるんだ！算数がわからない奴にどうやってパソコンを
教えるのだ〜」と啖呵を切ってやめてしまいました。
これは血筋なので仕方がないような気がします。
生徒さん、お気の毒です。
（このような事情から、私の進路の選択肢から
教える、というのが排除されました。）
また、祖母は羽振りの良い頃、
ときどき板前を呼んで料理させたそうです。
料理が上手で、囲炉裏端に座っていないときは台所に立っていました。
祖父がしこしこ削った鰹節をわしづかみにして
ばんばん使ったそうです。
自分専用の井戸を欲しがり、
大町のど真ん中の小さな庭の一角に井戸を掘らせました。
囲炉裏端で寝起きし、
好きなときに好きなだけガッチャンポンプで水を汲んで
野菜を洗ったり、洗濯をしていました。
祖母の台所の床に並んでいる瓶や樽の数々。ガスの匂い。水の匂い。
漬け物や煮物。あまりにも当たり前にあったから
教えてもらうことなんて思いつきませんでした。
| 2003年05月28日(水) | 祖父は津波で孤児になった |
父方の祖父は
明治２９年（１８９６年）、三陸大海嘯（三陸大津波）で
４歳の時に孤児になりました。
網元の子であったそうです。
高さ２５メートルの高波が襲ったそうです。
夜間の津波であったために被害が拡大したと言われています。
この津波でおよそ２万２千の人命が失われました。
山の方に逃れ、分かれ道で
親類を訪ねていて難を逃れた祖母（私のヤシャババ様です）と
めぐりあい、以後二人で暮らしたそうです。
父の一家の家系図が
江戸時代中期までさかのぼることができるのは
その婆様が９０過ぎるまで長生きをして
寺や人のつながりをしっかり伝えてくれたからであるといわれています。
祖母と二人になった祖父は
村の人々が言いつける小間物の買い出しをして
働いたそうです。
三陸は入り組んだ小さな浜が多く、漁村は細くくねった峠道で
結ばれていました。
そうしているうちに商いが向いているとみられたのか
呉服屋に奉公するようになりました。
家系図では従姉妹にあたる祖母は
羽振りの良い商家の末娘でした。
布が好きで好きで、
毎日呉服屋に通い、ありったけの反物を広げさせて、
気に入った布を一尺だけ買い求めて
タンスにためて喜んでいたそうです。
それがなれそめか知りませんが
二人は後に結婚し、９人の子供に恵まれました。
成人した子供は７人でした。
浮き沈みのある商いの道でしたが
いつもアイディアとバイタリティで生き抜いてきました。
祖父が一世一代の大仕事で
それまでに貯めてきたお金を持って上京し
反物を仕入れて帰る途中
関東大震災に遭いました。
荷物は途中の橋の下に隠し、命からがら戻ったそうです。
ほとぼりさめてから
荷物を探しに行ったそうですが
影も形もなかったそうです。あたりまえだよね。
運の良い男なのか、そうでないのかちっともわからないあたりが
遺伝的に私に通じるような気がしたりして。
そんな一家は昭和８年３月にまた津波に襲われます。
これは三陸津波と呼ばれ、高さ２４メートルの高波が襲ったそうです。
このとき父は祖母のお腹に宿ったばかりでした。
街の通りを漁船が行きつ戻りつして
家屋を破壊して歩いたと聞いています。
こんな天災に襲われ続ける祖父ですが、
ある雪降る夜に
酔いつぶれて道端で眠り込んでいる男を荷車に乗せて
連れ帰り、助けます。
その人が、大きな会社の購買の責任のある立場の人で
感謝して、事務用品の注文をくれるようになったそうです。
その注文の規模の大きさには驚いたそうです。
太平洋戦争の末期に
艦砲射撃にあい、店も家も焼失しましたが
駅に残った貨車の商品が
その後の暮らしをしばらく支えてくれたということです。
私が生まれて一年もしないうちに
祖父は亡くなりました。
赤ん坊の私をことのほか可愛がり
「一等だ！」と叫んだそうです。
| 2003年05月27日(火) | 地震お見舞い |
ホームページの掲示板に
たくさんの方から
地震の被害を心配する書き込みを頂戴しました。
ありがとうございました。
これまで何度か小規模な自然災害に遭遇しましたが
このようなかたちで
遠くにお住まいの方々と
無事を確認するようなことはありませんでした。
netというメディアの威力を
垣間見たような気がしました。
| 2003年05月26日(月) | 揺れたよ〜 |
震度４くらいでした。
だんだん強くなる揺れで、
二階にいたせいか
遊園地のコーヒーカップみたいに
回るように揺れて
不気味でした。
扉がゆらゆら開閉したのが怖かったです。
レール式のタンスの引き出しもいくつか開いていました。
書棚の硝子がビリビリいうので
割れたらイヤだなと思いましたが
大丈夫でした。
安定の悪い場所に置いてあったモノが
床に落ちたくらいでした。
テレビを観ると
実家のあたりが震度６−とのことで
心配になりました。
電話は不通で、ますます不安でしたが
家族の安否よりも
今、助けを求める人がスムーズに救急の要請をできる方が
大事だと思い直してしばらく我慢しました。
東京の弟は心配のあまり
仕事を放り出してオートバイで夜通し６００キロ走って
実家に駆けつけたそうです。
実家では置物や壁の額などがみんな吹っ飛び、
扉のない戸棚のモノもみんな吹っ飛んだそうです。
母は二階で本を読んでいたそうです。
慌てて階下に降りると
寝ていたと思っていた父が
玄関前の廊下に立ちすくんでいたそうです。
父は脳梗塞の後遺症で歩行に困難があります。
２，３�僂困弔靴�進むことができないのです。
そんな父が地震の最中にどれほど不安だったかと思うと
切なくなります。
過ぎてみれば、モノが散乱したくらいで
断水も停電もなく、津波の心配がなく、ホッとしました。
実家は海から数キロ離れた場所に住んでいますが、
大きな津波の場合、川が逆流して山にぶつかって
海から奥まったところでも水害が発生すると言い伝えられています。
夜は余震に備えて
子供に家の中で靴を履かせ、飲み水を水筒ややかんに確保しました。
その程度であとはＮＨＫに釘付けでした。
なかなか火を使って炊事をする気になれませんでした。
亭主から「大丈夫か」と電話が入ったときはびっくりしました。
そんな電話を貰ったのは初めてでした。
| 2003年05月25日(日) | 額に稲妻の傷、そ、それは |
チビ助はここのところ
ハリー・ポッターに夢中です。
「秘密の部屋」のＤＶＤはお返ししたので
空を飛ぶクルマを見せろ攻撃に遭うと
辛いモノがありますが
「賢者の石」は吹き替え版のビデオを安く手に入れたので
喜んで観ています。
今日は、チビ助が
可愛いお手々で前髪をかきあげて
「ほんとうに、傷、あるのかい？」
などと呟いているので
描いてあげました。
ボールペンで。
こんなに一日中楽しめるイタズラ書きが
他にあるとは思えませ〜ん。
私はいろんな役をこなしながらつきあいます。
「愛の刻印じゃよ」などと
ダンブルドア校長の言葉を思い出し、
母のぬくもりの記憶のないハリーを思って
泣きたくなったりするのでした。
| 2003年05月24日(土) | 小言を言われたい、という男 |
寒川猫持さんという「うた詠み」がいます。
新聞の文芸欄のコラムで紹介されて以来の
ファンです。
バツイチ四十男が猫抱いて歌詠んでいる。
なんだか
おばさん心をくすぐるではないか。
去年、本屋で「面目ないが」（新潮文庫）がでて
ようやく作品や抱腹絶倒のエッセイにふれることができました。
その中に
猫持氏「小言をいわれたい」と切々と訴えているのです。
そんな男の話ははじめて聞いたのだけれど
とても胸に染みる愉快な話で、
やがて考え込んでしまいました。
元来、男というものは
ゴットマザーにぶちぶちお小言を頂戴しながら
愛情を感じたり安らいだりするものなのかも知れないな。
ふと思いついて検索したら、
一発で出てきました。
猫持のどこでもドアー http://www.nekomochi.com/
猫持氏、なかなかハンサムなので、よろめかないように！
| 2003年05月23日(金) | 母はブチ切れ、絶叫、お仕置き |
やめなさい、については
二三日前に書いたけれど
とうとうやってくれました
チビ助め
戸棚の中にしまっていた
ミシンオイルとシリコンオイルを
戸棚の中にたらたらとまき散らしておりました。
染み具合からして
昨日あたりの犯行と思われます。
せめてもの救いは
布関係のものが収納されていなかったこと。
戸棚の中身は絵の道具や手芸用の工具、
製図用品でした。
それでも、戸棚ごと捨ててしまいたいほどの臭い。
拭いても拭いてもとれない油染み
どの手がやったんだ聞くと
知らないという
思わず正直に云えと怒鳴りました。
この手、と左手を差し出すので
物差しでピシッと叩きました。
私の形相がよほど凄かったと見えて
「悪いかった。もうしません」
と青い顔で謝ってくれました。
何でそれを発見したかというと
パソコンのところに置いてあった
デジカメ画像のデータを記入したメモ帳を
どこかに隠されてしまったので
（チビ助は美学に基づいて収納したと思うが）
昨夜からイライラを増殖させながら
捜索中だったのです。
この家の中には
チビ助の手の届かないところは
天井裏と床下くらいしかありません。
これからも絶叫したりわめき散らしたりして
お仕置きするんだろうか
怒らないから
手帳、返して
| 2003年05月22日(木) | おすもうさん、する |
親の切実な願いもむなしく
トイレトレーニングに失敗しております。
無理強いしてもな、などと
安易な方に流れやすい私の責任ですが、
強情に嫌だ嫌だと突っ張る子を
叱らず苛立たず導くなど私には無理です。
そういうわけで
おしめを交換するたびに
今度はトイレに行こうね
おしりがムズムズしなかった？
などと声をかけるにとどめ、
チビ助が行きたがったときだけ
トイレにつきあうようにしています。
昨日からは、
チビ助は何故か
「おすもうさん、する」といいだし
すっぽんぽんで遊んでいます。
トイレでは遊び放題です。
そうしていると何故かお漏らしもしないのね。
試しにおしめなしでズボンをはかせると
あっという間にお漏らし。
チビ助もお漏らしはまずいと感じるらしい。
至って明るく「ぬれちゃったよ〜」と騒いでいます。
ハリー・ポッターの真似をして
ヘビ語を呟く君、
おすもうさんでもなんでもいいから
トイレに行こう、トイレに.....
| 2003年05月21日(水) | 幼稚園のプレイルーム |
町で唯一の幼稚園では
家庭にいる子供のすべてを対象に
毎週水曜日、親子教室を開いてくれています。
年間２５００円の会費で
バスの送迎までしてくれるのだから
ありがたいことです。
今日はその親子教室の初日でした。
道路から見える幼稚園は
なんだか狭苦しそうだったけれど、
間違いでした。
道路に沿って建っている園舎の向こうに
広々と園庭が広がっていて、
グランドの向こうには草地の斜面の遊び場までありました。
お外で目一杯遊んだあとは
建物の中のホールで
簡単な遊び歌やリトミックをします。
チビ助は目新しいおもちゃや環境に心を奪われて
先生のお話を聞くような状態ではありませんでした。
そんなお子様が２割ほど。
園長先生は
「このお子さんの兄弟は？うんうん、一人、ひとりですねぇ」
恐縮していると
「すぐ慣れてしまいますよ」と力強く仰いました。
家の中では
べったり甘えているけれど
外に出るとのびのびとたくましく見えます。
お友達と譲り合ったり分け合ったりは
まだまだうまくできないけれど
これから毎週水曜日、楽しみです。
おしまいに園長先生からお言葉がありました。
「我が子さえ良ければ、という考えではいけません。
他のお子さんにも目を配りましょう。
挨拶をしましょう。
我が子の周りの子供たちも良くなければ
豊かに成長してゆけないものです」
至言であります。
| 2003年05月20日(火) | やめなさい |
やめなさい、と一日に何度云っているだろう。
制止すれば、反抗して
ますます危ないことをしてくれる三歳児。
痛い目にあえばやめるだろう、と
なるべく様子を見るようにしていたのだけれど
敵は、意外に痛い目にあわないので
自信を持って
いたずらの度合いを深めていくようだ。
私自身が
人に指図されるのが大嫌いで
一番云われたくない言葉が
「だから云ったじゃないか」
この言葉を自分から言いたくないために
毎日、何度か、胃のあたりがねじれるような気分になる。
本棚の本は置き場所が決まっている。
そうしないと必要なときに取り出せないから。
そんな私の都合はお構いなし。
チビ助はチビ助なりの美学があるらしく
本の入れ替えを繰り返す。
特に大切な本は
云われなくてもわかるらしく
昔の岩波文庫の半透明のワシャワシャしたカバーを
むしってくれたり、
徳川家康と村上龍をまぜこぜにしたり（どちらも黄色の表紙）
本棚をかき回されると
脳味噌をかき回されているみたいで
ざわざわしてくる
本棚を元通りにしているうちに
ペン立てをぐちゃぐちゃにして（日に三度ほどやっている）
とうとうカッターナイフで
小さな可愛い指に
切り傷をふたつもこしらえた。
血が止まらなくて焦ったようで、
なだめるのが大変だった。
おかあさんは意地悪で「やめなさい」と云うんじゃないのよ。
危ないからやめなさいというのよ。
毎日、言い聞かせているんだけれど
うなずいているのはその時だけ。
明日もペン立てをぐちゃぐちゃにするだろうか。
痛い目にあって、なにか理解するだろうか。
| 2003年05月19日(月) | 虫 その２ |
六角形のてんとう虫に遭遇する亭主です。
このままで済むはずはありません。
カメノコテントウの衝撃もさめやらぬある日
また、恋女房をおめ〜おめ〜と
山羊のように呼びつけるのです。
あのよ〜
今度はどんな虫よ！
なんでわかるの？
げっ、ほんとに虫なの？
虫っていうか、毛の生えたカタツムリ
ひゃ〜
見たことない？
あるわけないでしょう、って
毛は一本？二本？
三本はオバＱ
あのね〜
え、とね、短い毛が生えてるの
だからどこに？
渦巻きの殻のとこ
殻の形は？
平べったい感じで
んで、捕まえたの？
それよ、それ。
この間の、カメノコのとき怒られたから
怒ってないよ
怒ってる怒ってる、怒んないで〜
怒ってないってば、どうしたの、それ
お土産にしようと思って
葉っぱに乗せて
置いておいたら、仕事が終わったらいなくなってた
そうかいそうかい
怒ってる？
だから怒ってないってば
こんどましな図鑑買わないとね
買ってくれる？
おうよ！
（しかし八年たったがまだ買っていない）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
今度は友人宅の子供の図鑑をしらべさせてもらいました。
話を聞いただけで
友人は笑い転げ
「愉快なご主人〜。でも、夢でも見たんじゃないの？」
と半信半疑。
でも、カメノコテントウの図版を指し示すと
驚いている
で、かたつむりだ。
毛の生えたやつ
何々、カタツムリは貝類なので昆虫図鑑には載せられません
が、
暮らしの身近な生物なので特別に載せておきます
は〜
カタツムリの仲間
オオケマイマイ
以来、不思議な生物には出会っていません。
山道でカモシカの角を拾ってきたり
蛍を肩にとまらせて帰宅したり
そんな程度です。
しかし、オオケマイマイとは、参った。
| 2003年05月18日(日) | 虫 その１ |
おめ〜、六角形のてんとう虫見たことあるか？
は？
六角形だよ。
おめ〜、いつもチクチクパッチやってんだろ、
ロッカッケ〜
いやさぁ、六角形はわかるさぁ
でも何よ、なんでてんとう虫なのよ
おめ〜なぁ、わかんね〜から聞いてんだべよ
ない、見たことない。
そうだよな。
見たの？見たの？
おうよ！
現場の柵のとこにとまってて
なんか変で、珍しいと思って
捕まえようと思ったけど、毒でもあったらよ〜
入れ物もね〜し。
帰りに見たらいなくなってた。
うへ〜
おめ〜、虫の本ばっか読んでるから
なんか知ってっかと思ってよ
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
気になって気になって
甥っ子の昆虫図鑑を調べさせて貰いました。
「てんとう虫の仲間」っていうのに
いましたいました
カメノコテントウ
なんだそのまんまぢゃないか
| 2003年05月17日(土) | 地上の星から虫 |
亭主は測量士です。
地球を相手に地図を作る大変有意義な職業です。
何かを建設するときは
まず、測量をしてから設計をするのです。
探検隊のように
前人未踏の地に踏み込んでいきます。
格好良いではないか、地上の星。
そのような職業なので
仕事先で様々な体験をします。
都市の下水道に潜り
山道で子ウサギに道を阻まれ
藪でスズメバチに襲われメガネをなくし
妻に凄まれる
そんな亭主が続けざまに出会った虫。
それについて
書いておこうと思います。
| 2003年05月16日(金) | おはなし |
チビ助は一人では決して眠らないので
私たちと同じ時刻に就寝します。
この頃、布団に本を持ち込む私の真似をするようになって
本を読んでくれるようにせがみます。
夜、本を読むのは亭主。
チビ助様のご指名では、断れません。
おばあちゃんにプレゼントされた
分厚い昔話の本から
ひとつふたつ読んでもらいます。
チビ助が生まれたばかりの時
詩のカードを買ってきて
「読んでやりなさい」と亭主に渡したら
何度か読んでやっていました。
亭主が読む
詩が「効く」のは私の方で
胸がいっぱいになり
亭主は赤ん坊に詩を読んでやってもやはりつまらないので
詩のカードはお蔵入りになってしまいました。
あのカード、また出してこようかな。
私も読んで読んでとせがんじゃおうかな。
誰かに読んでもらうと
まるで違う物語のように思える。
まるで違う詩のように響く。
声を出して読むスピードは
黙読よりずっとゆっくりだから
そんなふうに感じるのかも知れないな。
日本語で、遊ぼう！
| 2003年05月15日(木) | 真夜中の、音 |
深夜、窓を開けて外の空気に触れるのが日課です。
ふと、コロコロクリリクリリという
懐かしい音を耳にしました。
何だろうと少し考えて
カエルの鳴き声だと気付きました。
隣の雑草の生い茂る空き地から響いているようです。
ささやかな小さな鳴き声ですが
何匹かが鳴き交わしているようです。
こちらの地方では田植えの季節で
カエルたちの恋の
季節でもあるのかも知れません。
二三日、雨模様で
ストーブが恋しくなりました。
カエルたち、
恋人と寄り添っているんだろうか。
雨に誘われて遠出を試みるんだろうか。
| 2003年05月14日(水) | おなかイタイ？イタイの？ |
姪が１０月にお産だそうです。
兄弟がないチビ助にとって
一番近い従姉妹は中学生なので、これは、
おめでたい上に嬉しいのです。
さっそく姪に電話して様子を聞いてみました。
お腹が張るものの、仕事は続けているそうです。
チビ助のお下がりも喜んで貰ってくれるそうです。
実は片付かない育児用品が
生活空間を浸食しているので
育児用品を押しつけてしまいたいだけの私かも．．．。
そうね、新しく買った方が良さそうなのは
ガーゼのハンカチと
お好みでおしゃぶりとほ乳瓶のニップ。
それから赤ちゃん用の石けんくらいかな。
肌着も洗濯が激しいから
初めての我が子を抱くママには
ヨレヨレに見えちゃうかも知れない。
私は大量に衣類を頂戴したので
本当に助かりました。
今でも、新しく買うのは肌着と靴くらいなものです。
昨日からチビ助に言い含めることにしました。
自分のものだった育児用品を
「えおちゃんのだっ！」と頑固に主張して
もめ事になるのは避けたいからです。
ねぇ、ねぇ、結婚式のお嫁さんのお姉ちゃん覚えてる？
うん、えおちゃん、ちゅーしなかった。
お嫁さんきれいで恥ずかしかったね〜。
うん、えおちゃん、お花して、おもちゃもらった。
そうそう、もらったね〜。
今度ね、お姉ちゃんにね、赤ちゃんが生まれるんだって。
えっ！（嬉しい驚き、といった表情）
お姉ちゃん、お腹にね、赤ちゃんがいるんだって。
わ〜、生まれる？生まれる？おなかいたい？
（テレビでお産のシーンを何度も見ているんでござるよ）
そう、生まれるの。それでね、えおちゃんが赤ちゃんだったとき
着たお洋服なんかを赤ちゃんにあげようね。
うん。 わ〜、生まれる生まれる〜！！！
お下がりの件がどの程度わかってもらえたのかは
未知数ではありますが、
とにかく、身近に赤ちゃんが生まれることは
理解したようです。
本当は私が妊娠した姿を見せてあげたかったけれど
こればっかりはしょうがないよね。
| 2003年05月13日(火) | 高さが違うそうです |
ＵＳＡ５０州のブロックを一枚にまとめました。
ボーダーのデザインを検討中ですが
全体の雰囲気を眺めたくて
壁に貼りだしています。
デジカメでの大きな画像も撮りたいのですが
何故かうまくいきません。
二三日そのままにしておこうかなと思います。
床に広げておくと
チビ助が乗り物で引いたり
飲み物をぶちまいたりしてくれるので
危険ですし。
きょう、私が資料を漁っていると
チビ助が面白いことをしていました。
「たかさがちがうんだよな。たかさだよ」と
繰り返しているのです。
びっくりしてよく見ると
チビ助は１メートルの物差しを
壁のキルトに水平に当てて
高さが、とブツブツ言っているのです。
いつの間にそんな言葉を覚えたのかわかりません。
でも、高さがちがうって
なんじゃらほい
| 2003年05月12日(月) | 梅干しの漬け方について 付記 |
この日記に書いた梅干しの漬け方は
私がお師匠様に習ったものです。
母の漬け方とも違いますし、
小学生の頃に新聞から切り抜いた記事とも違います。
数々のお料理の本、果ては、瓶のなかに入っていた
印刷物でも少し違った梅の漬け方が書いてあります。
そういうわけで、これこそが正しいと
主張するつもりではないことを
お含み頂きたいと思います。
正しい漬け方は、漬ける人の数だけあるのではないでしょうか。
地方によって梅の出回る時期が違い
古くから愛されてきた品種があると思います。
また、工夫を凝らしてきた
ノウハウもあることでしょう。
失敗や、それを乗り越える知恵もお持ちでしょう。
ですから、どうか、
東北の片隅で、こんなふうに紫蘇の葉で包んだ
梅干しがあるらしいことをお知り頂いた上、
あなたの経験に照らして
良い梅干しにチャレンジなさって下さい。
毎日の食卓に、お弁当に、そして疲れたときや
食欲のない時、大きな瓶に梅干しがでんと控えていてくれる
安心と喜びを一粒一粒味わっています。
ネットを通じて
同じ気持ちでいる方々がたくさんいらっしゃるのを知り、
とても嬉しく思います。
意味不明であったり、おかしなところは
どうぞご指摘下さい。
掲示板などをお気軽に利用なさって下されば幸いです。
| 2003年05月11日(日) | 梅干しの漬け方 本番！ |
１．梅を塩漬けする準備
梅を丁寧に水洗いし、一日水に浸してあく抜きします。
梅の良いにおいがして嬉しいひとときです。
翌日、ザルに上げ、水を切っておきます。
用意する塩は、梅の重量の１８％前後。お好みで。
重しは梅と同じ重さで。
２．梅を塩漬けする
樽に梅を少しずつ入れながら、塩を振りかけます。
落としぶたをのせ、重しをのせます。
水があがってきたら（お師匠さまは「水かついできたら」といいます）
時々、天地返しをするように、樽の中をかきまわします。
塩が完全に溶けてしまったら重しを外します。
二三日、かかるでしょうか。
３．梅を割る
スプーンや小さなナイフなどを使って梅の表面の線に沿って
くるりと切れ目を入れます。
両手でひねるようにして梅を割り、種を取り出します。
熟れている梅はホタホタして割ろうとするとつぶれてしまうので
無理しないほうがよいでしょう。
これは意外に疲れるので、樽の前に座布団を敷いて作業します。
４．梅を干す
梅雨空をにらみながら、日差しとそよ風を願って
梅を干します。
私は洗濯かごの上にザルを置いて梅を広げます。
種のあった方を上にします。
日差しと風に恵まれれば二三時間でほどよく渇きます。
干しあがったら、袋に入れて冷蔵庫に保管できます。
５．梅を紫蘇の葉で包む
干しあがっている梅をザルに入れて
さっと水洗いします。
用意してある紫蘇の葉で包みます。
ひとつの梅が二つの梅干しになります。
梅を更に半分にして丁寧に包むと仕上がりが一段と嬉しくなります。
でも、大変なので、たいていは半分の梅を包みます。
簡単に包むには
手のひらに紫蘇をのせ、種のあった方を上にして葉の真ん中に
梅を置き、紫蘇の葉の縁を種のあった場所に押し込むようにします。
このやり方ですと、小さな葉でも、重ねれば梅を包むことができます。
紫蘇の葉が大きい場合は、二つの梅を包んでしまうこともあります。
６．瓶につけ込む
紫蘇の葉で包んだ梅の種があった方を下にして
瓶に詰めていきます。
まず、円周からぐるぐると中心に向かって梅を並べていきます。
一段積んだら、塩を気持ちだけ振ります。
隙間なくきっちり積むのが良いそうです。
私はぬれた手を塩の入ったボールに突っ込んで、
積んだ梅をなでつけるようにしています。
乱暴なようですが、丁度良いみたいです。
最後には中心が気持ち盛り上がるように積みます。
色出し用に三個分くらいの梅を残しておきます。
形の良い紫蘇の葉も２０枚くらい残しておきます。
この葉は、最後に「ふた」にします。これ以外の紫蘇の葉は
色出し用の新芽と一緒にしてしまいます。
８．色出し
紫蘇の葉の残り、新芽、クズなどを
塩水に浸けて一夜置いてあく抜きします。
これを絞ってボールに入れ塩を入れてもみます。
塩の分量をはかったことはありません。
ふたつかみくらいでしょうか。大さじなら三杯くらいでしょうか。
少なすぎると、この紫蘇の葉からカビが出てしまいます。
これに、刻むかすり下ろした梅を混ぜます。
ドス黒かった葉や水が美しく発色します！
９．これでおしまい
梅を積んだ瓶に、色出しをした紫蘇をのせます。
葉からでた水も振りかけます。
残しておいた葉を並べてふたをします。
お皿をのせて、軽い重しをしておきます。
十日ほどで食べられるようになります。
二三年置きますと塩もまろやかになれて一層美味しくなります。
| 2003年05月10日(土) | 梅干しの漬け方 準備 |
１．紫蘇の葉
紫蘇の葉は梅と一緒に買っています。
意外に手間がかかるので、梅を塩漬けしている間に
紫蘇の葉の準備をします。
紫蘇の葉は丁寧に洗います。
裏も表も丁寧に流水ですすいで
「包む」ための葉を選り分けます。
多少小さい葉でも、ずらして重ねるなど工夫すれば
「包む」のに使うことが出来ます。
丁寧に重ねて水を切り、袋などに入れて冷蔵庫に入れて置けば
何日かは大丈夫です。
また、梅も干したあとであれば
冷蔵庫に保管できるので、
紫蘇と梅の手に入るタイミングがずれても
大丈夫です。
紫蘇の葉のクズの部分と新芽は「色出し」に使いますので
やはり丁寧に洗ってまとめておきます。
包んだあと残った葉と一緒に「色出し」をするので
冷蔵庫に保管しておきます。
紫蘇の葉の分量ですが、
葉の大きさ、梅の大きさなどで必要な量が変化します。
少なくて困ることはあっても、多くて困ることはないので
たっぷり用意しています。
１０キロの梅には紫蘇の葉の束を４束ほど求めます。
一抱えにもなります。
２．梅
ブンゴ（豊後）という品種を使っています。
熟れて黄色になったものが少ない、傷のない、なるべく
良いものを求めます。
地元のものが集まる市や、産地直売所に足を運んで
吟味して選びます。
お好みの、あるいは手に入れやすい梅があるなら
それを使っても大丈夫だと思います。
３．塩
梅を塩漬けするための塩（梅の重量の１６〜１７％）と、
包んだあと容器につけ込むときに使う塩（適宜）、
紫蘇の葉の色出しに使う塩（適宜）が必要です。
なるべく自然塩に近いものを使うと
美味しいような気がして
前もって準備しておきます。
４．容器など
梅を塩漬けするための樽、梅を干すためのザル、
受け込むための容器、重しなどを洗って日光消毒しておきます。
| 2003年05月09日(金) | 紫蘇の葉で巻いた梅干し |
数年前から梅干しを漬けるようになりました。
近所で親しくしている方に
マンツーマンで指導して頂いています。
梅や紫蘇の葉を選ぶのも
お師匠様についていって貰います。
そういう私が「梅干しの漬け方」を書いても良いのかどうか
迷いましたが、お師匠様の快諾を得て
記録することにしました。
私の住んでいる地方では
紫蘇の葉で巻いた手の込んだ梅干しが作られています。
それに使われる梅は「割れ梅」と呼ばれ
あまり酸っぱくなく、両手で絞るようにねじると
簡単に割れ、種が取り出しやすいのです。
しかし、私のお師匠様が好む梅干しは
割れ梅よりも酸味が強いものということで
豊後（ぶんご）という品種を選んでいます。
豊後は、割れにくく種も取りにくいのですが
お味が気に入って、
毎日食べたい一心で
毎年１０から１４キロを漬けています。
半分くらいはおすそ分けの分になっています。
毎年７月の半ば、梅雨空をにらみながら
梅干しを巡って大騒ぎをいたします。
梅を干しているときに
雷雨にあったり、カラスの被害にあったり、雨が続いてしまったり
様々なことがありますが、
瓶のふたを持ち上げて
きれいな梅を取り出したときの
嬉しさと充実を毎日楽しんでいます。
| 2003年05月08日(木) | シャボン玉 |
チビ助が遊びたがるので
シャボン玉のセットの一番安いやつを買ってみました。
私が子供の頃は
ストローの先っちょに切れ目を入れて少し開いたり
石けんでシャボン液を作って遊んだものだけれど
今時の売っているシャボン液は
なんだか楽しそうだったのでついつい。
子供と一緒に
シャボン玉を飛ばす。
こんな日が来るなんて
思ってもみなかったな。
私が草取りをしている間
チビ助は
蟻を発見して騒いでいました。
そういう何でもないことが
胸に迫って泣きたくなるときがあります。
１３年間も子供に恵まれなかったから
それほど悩みもしなかったし
辛くもなかったけれど
何かの弾みで
この子を授からなかったらと思うと
こみ上げてくるものがあります。
| 2003年05月07日(水) | 自転車に乗れるってことは |
里帰りしたとき訪ねた伯母が、
チビ助に自転車を買ってくれました。
チビ助の乗り物は
散歩の都合上、私自身が選びたかったのだけれど
伯母が懇意の自転車屋から購入して
こちらの住所まで送ってくれました。
これが、また、いかす自転車で！
伯母曰く
自転車に乗れるというのは
泳ぎと同じで
一度覚えたら忘れないのだから
その機会をチビ助に贈りたい、ということでした。
チビ助は、いま、
家の中で自転車の取り回しと
ブレーキの訓練中です。
なかなか筋はよさそうで、根性もあるみたい。
問題は、家が教習所みたいに広くないってことだな。
うりゃ〜！
テレビにつっこむなあああ！
私は一日中怒鳴っておりました。しくしく。
| 2003年05月06日(火) | 繰り返しに強い |
亭主が会社の人から
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の
ＤＶＤを借りてくれたので
チビ助と連日観ています。
チビ助は自動車が飛ぶのと
森で野生化しているところが
無茶苦茶気に入った様子で、
缶コーヒーのオマケだった
小さな水色の車を持ち歩いて
とんでるよ、とんでるよ
と、興奮しています。
亭主は映画は一度見ればたくさんだと
思っているらしいのですが
子供と私は
ビデオテープの宣伝文句のように
繰り返しに強いので
何度も観る映画はＤＶＤを買った方が良いと
思うのだけれど、亭主は渋い顔。
それならなんでデッキ、わざわざ買い換えたんだろう？
そろそろＤＶＤをお返ししなくちゃいけないんだけれど
返してしまったら、観られないということを
チビ助に納得させるのは
大変な場合があって、怖い。
「ハリー・ポッターと賢者の石」は
日本語吹き替え版のビデオを買ったので
良かったけれど。
「秘密の部屋」もビデオ買っちゃおうかな。
なにしろ
繰り返し観るんだから。
| 2003年05月05日(月) | アメとガム |
チビ助が一日中ねだっているのは
アメとガムです。
この間までは
ちょうだいちょうだいと騒いだり
踏み台になりそうなものを引き回して
実力行使に努めていましたが
最近、おねだりにバリエーションが増えたようです。
ねぇねぇ、おかあさん
なあに？
アメとガムってしってる？
知ってるよ
からいガムは？（ミントのきついガムのこと）
知ってるよ
からいガムってむずかしいねぇ
？？？？
おかあさん、しってる？
何を?
しってるでしょ、ガムのばしょ
知ってるよ
じゃ、とってよ
えおちゃん、むずかしいんだから
う〜ん、
落ち着いた口調で迫られると
ダメダメで逃げにくいんだよなぁ。
| 2003年05月04日(日) | 留守番 |
亭主とチビ助は、亭主の実家へお泊まり。
私は連続であっちこっち泊まり歩くほどの
体力に恵まれていなくて
お留守番。
既に疲れでむくみが出ていて苦しくて
掃除も出来ない。
亭主の実家ではみんな集まって
楽しいだろうな。
午後になって思い立って
早めに散歩をしてから、一年ぶりに美容院へ行く。
去年は体調が悪かったか
パーマ液がしみて辛くて
ちゃんとウエーブが出なかったので
どうしようかと思ったけれど
こんな日でないと
美容院には行けないから。
何とか無事にくりくりになって帰ってくると
気分は爽快で
パッチワーク番組を録画した秘蔵ビデオを
流しながら
チクチクチクチク。
長い一日を過ごした。
| 2003年05月03日(土) | アンモナイト |
結婚して三年もたってから
ゴールデンウィークを利用して
新婚旅行と称して一週間ほど
車で北海道旅行をしたことがあります。
父のワゴン車を借りて、
キャンプ道具を満載して
わくわくしながら大間から函館に向かうフェリーに乗りました。
行ってみたいところは
小樽の北一硝子
富良野の黒板五郎の小屋
私の両親が北海道をキャラバンしたとき買ったという
アンモナイトの化石が羨ましくて
道沿いの「石」を置いているお店には必ず立ち寄ることにしました。
その時、もう、たまらないほど欲しいアンモナイトに
出くわしたのです。
それが、大型トラックのタイヤほどもあるような
巨大なやつで、周囲には
小さなアンモナイトが無数にくっついているのです。
買う、といえばきっと亭主は許してくれたと思うのです。
でも、それを買ってしまったら
北海道に着いて一泊もしないうちに引き返さなくてはなりません。
うっかりすると
帰りのフェリー代も危なくて
泳いで帰らなくてはならなくなりそうな値段でした。
泳ぐにしても、アンモナイトが重くて
津軽海峡に沈んでしまうのは目に見えています。
それを見てしまったら、もう、
どんな化石も魅力が薄れてしまって
結局、化石はひとつも買わずに帰ってきました。
今でも、あのアンモナイトが欲しかったなぁと思い出します。
あのとき
あのアンモナイトを買っていたら
人生が少し変わったんではなかろうかなどと
あれこれ思い描くのは
ちょっとした楽しみです。
今でも、あのアンモナイトを欲しいと思います。
あれを買う酔狂な人、
居るんだろうか．．．．．。
| 2003年05月02日(金) | 石 |
伯母の家で、戸棚の撮影のために
植木鉢を動かしていたら
植木鉢の根元に丸いきれいな石が数個
のせてあるのに気付きました。
おばちゃん、この石は？
ああ、おばあちゃんが置いたんだよ。
どこの石かな〜。
な〜に、どごだりで拾ったのっさ。
あの人、どごさいっても石ッコ拾って来んだっけ。
ウチの母親も植木鉢に石を置くんだよね。
そだっけ、そだっけ。
そうか〜、ルーツはここにあったのか〜。
祖母の集めた石はまろやかな丸みを持った石です。
私の母が好んで選ぶ石は
どこか山の姿を思わせるようなのもがほとんどです。
母の真似をして
石選びをしたことがあるけれど
これがなかなか難しくて
気に入った石なんて
なかなかお目にかかれないものだ、と
伯母に話すと
伯母は漬け物石をひとつ分けてくれました。
握り拳二つくらいの石で
祖母がお嫁に来たとき既に台所にあったものだそうです。
曾祖母が河原で拾ったものらしいということでした。
そんな石が１０個ほど
今でも残っているんだって
感激！
| 2003年05月01日(木) | 祖母のミニチュアコレクション |
母方の祖母は
戦前から大切にしてきた
ミニチュアの家具などを飾る戸棚を持っていました。
伯母たちや従姉妹たちはみんな
その戸棚を眺めるのが大好きで
行く先々で小さなものを見つけると
おみやげにしたものです。
中には留守番の時
こっそり戸棚を開けて遊んだ子もいたようで
小さな部品が紛失したものも
あるようですが
祖母が亡くなっても
その戸棚は一緒に暮らしていた伯母が
大切にしてくれています。
今回の里帰りでは
一日、伯母のところにお邪魔して
戸棚の撮影をさせて貰いました。
古いものを選んで
お菓子箱をスタジオ代わりにして。
由来のわかるものは
メモを取り、簡単にサイズも測りました。
小さなアルバムを作って
伯母や従姉妹たちにプレゼントしようと思います。
いくつかは
ＨＰに載せようかなと思います。
私のドールハウスのための
粘土細工や家具のコレクションを
一番喜んでくれたのは祖母でした。
ちゃっけぇもの、すぎで、すぎで。
戦争中も、コレ、１円以上もしたのぉ。
オラ、ほんとにバガだよねぇ、えっへっへ。
そんなことを話してくれた
お茶目で素敵な祖母が
もういないなんて
不思議な気がします。
