CYMA’S MURMUR

2003年07月31日(木)   目の毒

真向かいに(ルックスが)好みの男が座ってるというのは、
実に目の毒である。

気になっちゃう。見てないようで見てしまう。

バチッと目が合う。1日に何度も。
たいていは向こうが何か仕事の話をしたくて私を見たときに起こる。
お互い何の用もなく目が合ってしまっても、
何気なくそらすくらいの余裕は私にもある。

目の前にいると、食事に行くときも、帰るときも、
逐一行動が見えるわけで。
一昨日はつい一緒に帰ってしまった。
路線も同じなので。。。

最近は意識しすぎて、一緒にならないように気を遣う始末だ。

前の前の彼と付き合う前もこんなだったなぁ。
あの頃は、一緒に帰れるだけですごく幸せだったっけ。

でももうそこまで無邪気にはなれない。
彼が私に少しでも好意を持ってくれるなんて、考えられない。
周りにはもっと若くてきれいな子が沢山いるのだから。

前の前の彼は6つ年上だった。
元々彼にとっては私は、年下の可愛い子というポジションにいられた。

でも今目の前にいる彼は同い年(というか数ヶ月私の方が年上)だし。
若さが価値だとは思いたくないけれど、
でも、年取っただけのメリットを主張できるほど自信はない。

新人の女の子に優しく指導しているのを、
ヤキモキしながら見なきゃいけないような事態は絶対避けたい。






2003年07月26日(土)   席替え

会社で席替えがありまして、
向かいの席に偏食男がやってきました。

うちの会社はひとりずつパーティションに仕切られたような席もあるのですが、
我々雑兵はいつまた北海道にやられるかもしれぬ身であり、テンプ席。
それぞれがノートPCを使用しているし、私も彼も荷物は多くないので、
向かいの人間とは1日中相対していることになる。

見れば見るほど・・・好みの顔だなあ。
サッカーで浅黒く日焼けしたその腕に触りたいなぁ。
なんて仕事中思ってしまうのはどうでもいいとして。

情熱や自信のかけらも見当たらない30歳なのでした。
情けないけれど・・・

っていうか、やっぱりやばいよ。
見とれちゃって仕事になんない。
気になってしまう・・・・・・




2003年07月20日(日)   夏の日

連休を利用して母の実家へ。

緑深い山奥の村。

ありとあらゆるグリーンのグラデーションが
目に心地よくて、細胞の1つ1つが呼吸しているのを感じられた。

川のせせらぎと、木々が風にゆれるざわめき、
全力を搾り出すように鳴く蝉の声以外、音という音のない世界。
それは静寂にも似ている。静謐ですらある。
夏の夕方は、いつも物悲しい気分になってしまう。

どこかで千と千尋の世界とつながっていると
何の疑いもなく感じられる。
人間の無力さを感じる場所。

体は素直なもので、アトピー症状が一気に改善し、
お肌もすべすべになった。

祖母との残りの時間を惜しむかのように写真を沢山撮った。

大人になりきれない自分がもどかしくて。
歳をとることの難しさと素晴らしさを垣間見た感じ。

涙が出そうな程の感傷。
私の夏は終わる。





2003年07月17日(木)   オールド・パイレックス

またまたやっかいな世界に手を伸ばしてしまいました。
オールド・パイレックス。

今までコレクティブルものを見るたび、
とくにファイヤーキングなど
「可愛いけど、この値段で買うのかー?」
と理解できない気持ちがあったのだけれども、
今回見事はまってしまった。

オールドでないパイレックスは、ずっと愛用中で、
もうちょっと違うバリエーションが欲しいなあと
思って調べてたら、罠にひっかかってしまったというわけ。

とりあえず私の記念的初オールド・パイレックスの
冷蔵庫コンテナSサイズには、紀州の梅干が入る予定。
そのまま食卓に出してももちろんOK。可愛いだろうなー。


★★ Today's Tea Time ★★
【レピシエのTOKIO】
 まずくはないけど、最近フルーツティに飽きてるからちょっとね。
 でも緑茶ベースはそれはそれでいいなと思った。
 ちゃんと気をつけて沸騰したお湯をちょっと放置してから入れました。





2003年07月13日(日)   引きこもり志願

仕事でそれなりに心塞ぐ出来事があり、
将来を憂うばかり。

浪費癖はとどまるところを知らず、
部屋は荒れて心も暗いまま。

どこに行くのだろう?
本当に40歳なんて、あっという間だと思うのよね。。

休日出勤も嫌だし、
帰ろうとした途端にDBサーバを再起動してくれと言われたのもムカツク。

どこかに行っちゃいたい。
南の島とか。黄泉の国とか。

天気が悪いのも嫌。
下着泥棒が出るのも、電車が込んでるのも、
何もかも嫌。

静かに眠りたい。





2003年07月09日(水)   女帝

某女性マネージャに、
洗面所で声をかけられた。

「しぃまさんって、いつ入社だっけ?」

彼女が私の名を知っていたことに驚いた。

「大変だった?」と聞かれた。

何の目的なのか、ただの気まぐれかよくわからない。
まあ、私の処遇をどうするかという議題が、
会議に出たこともあったんだろうなあと推察するだけだ。

彼女はすっごく仕事ができて、
周囲の男性に恐れられていたりする。
決断力と気風の良さがある。

私も会議の末席から黙って彼女の発言を聞いたことがあるけれど、
典型的なマネージャ資質に女性特有の感情的な部分を
ちょっとだけ加えた感じに好感を持った。

私はこういうタイプが比較的得意だったりする。

私には決してなれないけれど。。。

カムアウトしてしまえば(というほどのものでもないが)、
私はすでに今の会社でメインルートからドロップアウトしている。
これ以上仕事の付加が増えるのならば、昇級したいとも思わないし、
昇級してやっていくだけの自信もない。
負け惜しみとか負け犬の遠吠えに聞こえるかもしれない。
それは一面で当っている。
私だって質の高い仕事をパキパキこなしたい。できるものなら。

私にはできないことをやり遂げている女性たち。
もっと増えてくれればいいなあと思う。

特にこの女帝は、かなり太めなのだが、すごくおしゃれで、
可愛い服を着ているところもいいなぁと思う。

私が慕っている別の姉さんは、
仕事はできるが私服はひどいものだからなあ。
休日出勤にキティちゃんのGジャンで現れたことがあったっけ・・・

人それぞれで構わないと、心から思えなければ、生きていくのもツライ。


****追記****
サプリメントを飲もうと、
ドリンクサーバ(緑茶・コーヒー・水、それぞれホット&コールド対応)で
冷水ボタンを押していたら、後ろからやってきた女帝に
「しぃまさん、大丈夫?」と聞かれた。
「何がですか?」ときいたら、
「いや、ふらふら歩いてきて、冷水ボタンなんて押してるし〜」
と言われた。

一体どういうこと?なんで1日に2度も彼女に話し掛けられちゃうの?
また北国に島流しにしようとしているのか?
なんか、怖い。


★★ Today's Tea Time ★★
【レピシエ298 ネパール・ファーストフファッシュ】
サイトによると、
”ネパールの春摘みブレンド。香りが重なり合って、
厚みのある味わいとともにやさしく口に広がります。 ”
だそうです。

 熱いまま飲んだときは、青臭い香りがちょっと気になりましたが、
 冷やしたら優しい甘さが出てフレッシュな感じをたのしめました。
 リピはないけど、おいしかった。





2003年07月07日(月)   荒れた部屋で

結局日曜日はどこにもでかけずゴロゴロしていた。

土曜日は出社して仕事。
それから実家によって、これは一体何日分?と思うくらい
沢山の種類のおかずを食べた。

日曜日は、デパートのバーゲンに行きたかったのだけれど、
そんな元気もなく。

ハンガリー&チェコ旅行のアルバムをようやく完成させ
(るるぶの切り抜きや絵葉書もおりこみコメント満載の自信作)、
近所に買い物に行っただけで終わってしまった。

多分まだ本調子ではないのだなあ。
部屋は荒れ放題。

せいぜい1時間もあれば片付けられるのに、
全てのものが中途半端に放置されている。

精神状態と部屋の状態は比例する。正確に。

キレイに片付いた部屋でゆっくりとお茶を飲みながら本を読む。

そんなシンプルな希望さえ叶えられないまま、
おまけでいただいた茶梅をむさぼって昼寝をしたり・・・

どうにも浮上できる気がしない。






2003年07月06日(日)   森バカ元首相


「子どもをたくさんつくった女性が、将来国がご苦労様でしたといって、
面倒を見るのが本来の福祉です。
ところが、子どもを一人もつくらない女性が、好き勝手といっちゃなんだけど、
自由を謳歌して楽しんで、年取って……。
税金で面倒見なさいというのは、本当におかしいですよ」


もう開いた口がふさがらないというか、
何を言う元気もなくなりますが・・・

世の中こういう発想の人が多いんだろうなあ、実際のところ。
公の立場でポロっと本音を漏らすのはバカだからだけど、
言わないけどそう思ってる人は多いんだろう。

大体、我々独身女だって、ちゃんと仕事して税金払ってます。
自分の払った税金で面倒見てもらって、何が悪い?
おまけにこんなにも税金払ってるのに、どうせ大してくれやしないんでしょ。
ガタガタ言われる筋合いは全くない。

何が”本来の福祉”だ。一度死ね。

こういうときに必ず「産みたくても埋めない人のことを考えろ」
という論調が出るけれども、それはそれで問題から、はずれている。
積極的に「産まない」という選択をする自由もあるということ。
ではなぜ「産まない」のか、その理由をさぐっていかなければ、
少子化対策なんてできるはずもない。

それにしても・・・
”自由を謳歌して楽しんで、”ってクダリが笑える。
いまどき、専業主婦より独身女性の方が自由で幸せだと、
そういう考えこそが差別を生むのに、全くもう。

謝罪なんか別に期待しない。
だってあの発言は100%森バカの本音だと思うから。





2003年07月05日(土)   下着泥棒再び

またやられました。

外干しした私がバカでした。

今度の被害は、
パンツ1枚にTシャツ1枚。

残された黄色いブラはお好みではありませんでしたか?

下着は外に干さない(タオルとかは干す)という
選択肢もあるけど、Tシャツまでとられるんじゃ、
もうどうしてよいのやら。

こういうのって、警察は対応してくれないのだろうか?

部屋干しするなら除湿機か何か買わないと。

物が盗られたことに対する怒りというより、
自分の下着を見ず知らずの他人が持っていったことへの気持ち悪さと、
洗濯するときにイチイチ気を使わなければならない
自由を奪われた状態へのストレスが大きい。

ムカツク!許さない!!

本当にベランダにトラップしかけられないかなあ?
指紋が残るようにするとか・・・




2003年07月04日(金)   さよならを言うことは

一昨日書いた村上春樹の文章を載せておこう。

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私見を述べさせてもらうなら、
人は「さよなら」を言った直後には実はあまり死なないものだ。
僕らが本当に少し死ぬのは、自分が「さよなら」を言ったという事実に、
身体の真ん中で直面したときだ。
別れを告げたものの重みを、自分自身のこととして実感したとき。
でもだいたいの場合、そこに行きつくまでには、
あたりをひとまわりする時間が必要になる。

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新潮文庫「村上ラヂオ」より。
大橋歩さんの版画も素敵。




2003年07月02日(水)   小さな死

ここのところ、元彼のことを毎日思い出している。

奇妙な思い出し方。

楽しかった色々なシーンが頭をよぎる。
心の表面は強張るけれども、中心部では何かが動いている。

悲しいわけではない。もったいなかったなあというのが一番近い雰囲気だ。

昨日、村上春樹の『村上ラヂオ』を読んでいたのだが、
そこに次のようなことが書いてあった。

   人は「サヨナラ」を言うたびにちょっとずつ死んでいく、
   と言った人がいるが、そのときに死ぬのではない。
   失ったものを実感として受け止めるのには多少の時間がかかる。
   ひとまわりして実感がやってきたときに人は少しずつ死ぬのだ。

こんな感じだったかな。
うろ覚えなので、ちゃんと知りたい人は本をお読みください。

山の手線の中でこのクダリを読んで、腑に落ちた。
私は今ようやく彼がいなくなったことによる死を迎えているのだ。

それが、この奇妙な感覚の正体だ。

本当かどうかはどうでもいい。
私はそれで納得したし、便宜的にそういうことにしておくというのもありだろう。

袖振り合った人の不在は、大なり小なり残された者の心に穴をあけていく。
元彼のセリフをあらためてかみしめている。




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