マーナのフィクション日記
ネットゲーム「KING of CHAOS」で、ネバーランドに住む一住民のなりきり仮想日誌。   ゲーム内での同居人の許可を得て、勝手に会話してます。

2002年06月26日(水) 無為

毎日は何処へ流れて行くんだろう?

突然冥界に襲われたエジューも安定してきた。
遠く流れてきた話では、支援や体勢やその他いろんなものが間に合わなくて、最初は落城が危惧されていたとか。

それでも負けずにいるのは”生きている”人々が強いから。
意志の無い死者よりもずっと。

攻撃に参加する。
少しでも、あれを削ることができただろうか?
わかっていたはずのことが先回りして出来ない私でも、何か意味のあることをしているだろうか?
こうして日々を過ごしているだけで、成長できる?

後悔と焦りと・・・。
でも。
「待つだけの時間も必要なんだよ」



2002年06月23日(日) 日常になりつつある不安

マリアンから冥界軍が去って一週間。
どくたあさんもユーキさまも、勤務が終われば帰宅できるようになって、穏やかな毎日が戻って来た。
マリアンからガッツオ、ツェンバー。
そして今朝、バウラス・ヌイへ。
各領主や国王、各国の外務の方は忙しく跳び回っているようだけど、私たちのような一般の者には冥界の移動さえ日常となりつつあって。
ウマリはまだ襲われていない…。


ウマリでも冥界への攻撃が可能になった。
少しでも削れたら、と言う思いと、攻撃して転戦されたくないという気持ちが交錯する。
ここにある平穏は、まだ本物ではなく…。

噂では、一旦消えてもまた復活すると言う冥界。
いつか心の底から笑って過ごせる日は来るのだろうか?



2002年06月20日(木) 帰国

今日も豆の島は元気。
わずかな不在の間に、やっぱりちょっと戦時色が出ているけど。
それでもここは平和な国、ウマリー島。
改めて接見。
今日は仕事ができないから、王宮内をぐるっとまわって帰宅する。

家に帰ると、出国前に会えなかった友人からの伝言。
ごめんね。ちゃんと帰ってきたよ。


伝言を全部読む前にかたづけ。
すぐ帰るつもりだったから荷を解くって言っても大した量じゃない。
大変なのは片付けてなかった部屋の方。
どくたあさんは結局あの日以来帰ってないし、ユーキさまは片付けの余裕があったみたいだけど、一週間も放っておいた部屋は、やっぱり少し空気がこもってる。

…カーテンを開けて、窓を大きく開く。
風の森の匂い。

遠くの国を思う。
東の国から来たゾディア軍はバルハラを動かない。
冥界はツェンバーに移動した。
彼らは何を思い、殺戮を繰り返し、移動して行くのだろう?
心の残っている者はいるんだろうか?
手に、感触を思い出す。
「彼らは還すべきもの」
では、ゾディアと戦う事になったら?

今は、考えない。

さあ、お二人が帰ってくる前に片付けてしまおう。
どんなに疲れて帰ってきても、すぐに安心して眠れるように。




2002年06月17日(月) 待ち時間

戻れるまで三日ある。
いろいろ考えたい。
考えなくちゃいけないことが山ほどある。

これから。
選択肢はたくさんある。
ありすぎて選べない。

ひとつを選ぶ事が、他の道を閉ざすわけじゃないけれど。


ユーキさまはどくたあさんと一緒にしばらくマリアンに残る。
「先の事は、これから考えます。家には2、3日したら帰りますから、留守番お願いしますね」
そうか、ユーキさまも考え中なんだ。
答えを探しているのは、私だけじゃない。





2002年06月16日(日) そして、夜が明ける

晴れ渡る空。
命令系統が錯綜しているらしく、人々はやはり忙しそうだけれど。
城もまだ半壊のままだけれど。

今朝、冥界軍は転移した。
ガッツオへと。


昨夜、私とユーキさまは二手に分かれた。
「マーナさん、あなたにはまだ・・・」
「でもユーキさま、わたしはこっちの方が得意みたいなんです」
「そのようですけどね」
ユーキさまは苦笑して、手を差し出した。
「じゃ、後で。ちゃんと戻ってくるんですよ」
「もちろん」
少しだけ震える手で、握手。

冥界軍への攻撃にまわる人々の波に入る。
大丈夫。
今日は怖くないから。
この勢いに乗ってしまえば。
反撃の雰囲気に飲まれてしまえば。
恐怖なんて振り払える。

…何をどうしたのなんて覚えていない。
眩暈を起こしそうな腐臭と、闇と、怒号と…。
いくつかの感触。
元は、命の有ったものの感触・・・。


青空の下、両手を広げて見つめてみる。
目を瞑って深呼吸する。
ユーキさまは、この手を握って
「大丈夫。あれは命のないもの。還してあげてよかったのですよ」
と・・・。

「マーナさん、冥界は転移しましたけど、どうします?」
約束。マリアンから転移次第帰る約束。

「帰ります。ウマリー島へ」



2002年06月15日(土) マリアンルージュ到着

人。
人・人・人・人・・・・

マリアンの人口はウマリの倍と聞いていたけど、私たちのような支援の人たちも集まって3倍以上になっているらしい。
…人酔いしそう。
有事のせいかのんびりしたウマリと正反対に、多くの人が忙しく行き来していて飲まれそうだ。

「マーナさん、ぼんやりしてると邪魔になりますよ」
「…え?あ、はい。すみません」

あわてて端へ避ける。
城へ走る兵士、運ばれて行く怪我人。
武器の原価売りを叫ぶ商人たち。
いままで平和にのんびり生きてきた私は、声と空気に圧倒されて意識しないと呼吸も出来ない。

「プリエスタも人口は多い方ですが、こんなにバタバタとはしてませんね。やはり有事のせいでしょう」
「プリは平和国家だそうですから、物静かなイメージがありますけど」
「それだけでは楽しくないでしょう?それに戦争となればきっとこんなものですよ」

ふうっ。
深呼吸して、気を取りなおす。
人波を怖がっているようじゃ、とても亡者とは戦えない。

「さあ、接見にいきましょうか。そして、お仕事にも」



2002年06月14日(金) ゾディア軍侵攻

マリアンに向かう道は、近づくに連れて列になっていた。
並んでいるわけではないので、羽根のある種族は頭の上を越えていき、足の早いものは列を縫って遅いものを追い越していく。

「ユーキさま、疲れませんか?」
「昨日ちゃんと休みましたからね。マーナさんと違って」

・・・私が眠れるわけが無い。
マリアンへ向かう者の多くは、そこが故郷というので無ければ築城か攻撃、どちらかに自信のあるひとたち。冥界軍にかつての友がいた、と言う人も少なくない。
向かう道で”生きている”旧友と再会したという人もいる。

「野宿なんてしたことないし」

殆どは静かな人々だけれど、中には武勇伝を語る人や、安らかに亡くなったはずの友のなれの果てを嘆く人もいる。
私は衝動的にウマリを飛び出してきてしまったけど。
悲しい思いで戦おうという人たちもいるんだ。

「…マーナさん、後ろが騒がしくありませんか?」
「え?」

振り返る。
何かを叫びながら、必死に走っている人がいる。

「ゾディアが!バルハラに!!」

何?どういうこと?

「なんてこと…。帝国が亡霊たちに向かって一斉攻撃をはじめた矢先に…」

旧聖地ライオット。バルハラ城砦。

「かなり危ない状況だ!持ちなおしかけているマリアンより、余程」
「ゾディアを率いるガーランドって奴が、ネバーランド全土を支配下に置こうとしているらしい」

支配下って…。

「どうします?マーナさん?」
「わたし…は…マリアンへ。転戦されたらその時考えます」

友人達との約束は10日。
今日は両国の無事を祈るだけ。
0時まで。



2002年06月13日(木) ひととき・一瞬

入国許可が出るまで三日。
もう、見え始めた城からは煙が立ち昇っている。

・・・あそこへ、行くんだ。
「どくたあさんのように飛べたらいいのに」
「それは、どうでしょうね」
ユーキさまが指す遠い空には、月影に亡者の群れ。
「ここはまだ大丈夫ですが、近づくにつれて無傷では進めなくなりますよ」
「そうですね。覚悟、決めないと」

私たちだけではない。
この道で待つ人たちはみな。

「保つのか?各国の支援がまとまってないぞ」
「大分危ない状態だな。今までと違う」

聞こえてくる言葉には耳を塞ぐ。
急ごう。
「慌てても疲れるだけですよ」
「ユーキさま?」
「なるべく万全の状態で入りましょう。そのために、今夜はもう休まなくては」
はい。
手続きだけで三日。
見えているのに遠い城。

あそこまで、行くんだ。



2002年06月12日(水) 出奔

冥界軍はマリアンルージュへ。
どうして?
マリアンの攻撃記録は残っていない。
わずか三日での転移。

どくたあさんは朝出たきり戻って来ない。
何度となく聞こえてくる臨時ニュース。

…行こう。マリアンへ。

ばたばたと友人を探しに王宮へ。
ごめんね、唐突で。
すぐに帰ってくるから。
会えなかった友人の家に手紙を残して
出奔の仕度をしに帰宅する。

「行きましょうか」
ゆったりとお茶を飲んでいたユーキさまが唐突に話し掛けて来た。
「は?」
「どくたあさんのいる、マリアンへ…でしょう?」

ユーキさまも出奔の届け出を済ませてきたらしい。
「ユーキさまも、実は行動的なんですね」
「僕は前から考えていましたから」

私も王宮に出奔の届けを出して、いつでも出られるように仕度を整えた。
マリアンへ行ったら、数日は自宅へ帰る暇がないだろう。
長くなれば数日じゃ済まないかもしれない。

「遅くなりました。いつでも出られますよ」
振りかえったユーキさまがにっこり、笑った。



2002年06月11日(火) 提案と選択と。

心が動く。
私にも出来ることがある?

出奔を打ち明けた友人から、ひとつの提案をもらった。
私のためにも・・・と。
新しい事に触れ、忙しくしていれば気は紛れる。

賭けてみたい気持ち。
荷が勝ちすぎると言う不安。
いくつもの気持ちが交錯して、大きく揺らぐ。

こうして、また流されていく?

これは選択であって。
提案をのんだほうが楽だと言うわけでなく。
多分ただ出奔した方が楽に違いない。
背に何かを背負うと言うことは、それだけ自分の首を締めることもある。
メリットとデメリット。


帰るのは怖くないだろうか?
逃げずに帰国出来るだろうか?


未来や将来や希望のための選択ではなく
自分の気持ちから逃げるか逃げないかの選択。

気持ち・・・。
返事は明後日。



2002年06月10日(月) 違う。ホントじゃない。

間に合わないかと思われたトータスもなんとか持ちこたえそう。
ウマリーは支援シフトに入ってないから、遠くから見守るだけなんだけど。
どうにかして、アレを落とせないだろうか?
トータスの戦力はどのくらいなんだろう?
数日で落とせるだろうか?冥界を。

帝国はフェリできっとデータをとってるはず。
どのくらいの戦力で、落とせるのか。
ただ、転移のタイミングが掴めているかどうか。
本当のところは、私にはわからないけど。


いいたいことが上手く言えない。
こんなことが言いたいわけじゃないのに。
いい子になっても仕方ないのに。
ホントのところは誰にも言えない。
疲れる。
なんで優等生みたいな言葉しか出て来ないんだろう?
真っ直ぐ、自分の言葉で言ったほうがきっと伝わるのに。

隠している事が表に出ないように、いつも冗談で誤魔化して。
誰かに言えたらいいのに。全部。



2002年06月09日(日) 冥界軍、転移

日曜の朝。
昨夜の交流会の疲れも手伝ってのんびりしていた。
フェリアスはもう大丈夫。
ただ、冥界軍を落とすには時間が掛かり過ぎるけど。
でも落とせなくは、ない。

「マーナさん、起きてますか?」
ユーキさまの声。
「はぁい。なにか?」
「さっき王宮へ行ってきたんですが、築城支援先が変わってました」
「それって…?」

冥界軍は攻撃対象を変えた。
トータスブルグへ。

「困ったことに、冥界軍は転移する間に修復されてしまうのですよ」
あれだけの時間をかけて、ようやく4分の1ほど削った戦力。
それが僅か数時間で修復?完全に?

理想国家アルカディア、トータスブルグ。
フェリアスは世界でも屈指の築城値を持っていると聞いたけど
トータスはどうなんだろう?

「どくたあさんは?」
「今朝フェリの様子を見に行ったきり…。多分そのまま王宮でしょう」
「私も行ってきます。王宮と、大聖堂へ」

情報が欲しいのは恐いから。
知らないままでいるのが恐いから。

そして世界は、まだ間に合っていない。



2002年06月08日(土) 交流会とプリ茶

今日はヘルハンプールとの交流会。
顔茶へ行こうと思っていたんだけどいろいろあって断念した。
ヘルハンの人は一人しかいなくて
なんだか多国籍になってた。
いろんな国の話、もっと聞きたいなあ。

プリエスタの茶会にも、ユーキさまに誘われて行ってみた。
お話の内容はそんなに変わらないと思うけど。
でももし難しい話していても、他国の人が来るとやめちゃうかもなあ。

マリアンの茶室はどんなだろう?
交流会しないかなあ。
ひとりでドキドキ混ざってくるより楽なんだけど。


喜ぶ顔を見た。
心が痛かった。
もっとちゃんとしなくちゃダメだ。
できるよね?



2002年06月07日(金) 少しだけ。たくさん。

今日からどくたあさんと同居。
小屋への建て替えにちょっとバタバタしたけど。
攻撃系の男の人がいると、ちょっと安心。
ユーキさまは大神官だけど、あんまり強そうじゃないし。

「じゃ、今日からよろしく」
三人で握手。三人で食事。
どくたあさんは飛べるから、フェリの様子も見に行っているらしい。
「各国の支援のせいか、攻撃に専念できるぐらいには持ちなおしてますよ」
そっか。よかった。
「それにしても」
「ええ・・・」
そう。動かない先発隊。
見えて来ないゾディア本隊。
「ゾディアの方が強いんでしょうねぇ」
溜め息。

今日、レベル4になった。
早く強くなりたい。
誰かの力になれるように。もっと。



2002年06月06日(木) 希望の見える今日・先の見えない明日

王宮へ行く。
アレが来たら、ウチみたいな小さいとこは終わりだね。
なんて。
他人事のように。
でもみんな、他人事で無いのは知っている。

世界の結束は固く。
一時はもうダメかと思われたフェリアスが持ち直し始めている。
ユーキさまは今日も築城支援を。
私の攻撃は届かなかった。

神殿の時、あれほど活発だった革命家達も
今回は固唾を飲んで見守っているのだろうか?


最後のアムアムを収穫してジュースを作った。
畑ともお別れだね。
敵の転戦時期が読めないから、ここで止めるのは私にとって正解かも。
もしも…。

明日が見えない夜は続く。




2002年06月05日(水) 祈り。

フェリアスが陥ちかけていると。
本当に?
何かできることはないんだろうか?

今、世界はひとつになって
ひとつの国を救おうとしている。
人を、物資を、送る築城支援の国。
遠方から攻撃を仕掛ける国。

ウマリはフェリアスから遠いけど
ゼア帝国領として攻撃に参加している。
…届かない手。
届かないよ。

頑張って。
あと少し。
0時を回ればまた支援できる。

落ちつかない。
きっとまた、眠れない。



2002年06月04日(火) フェリアスが欠けていく

遠い国。
少しずつしか入らない情報。
知らない国。

城が。
欠け始めた。
生き残って。お願い。
誰も死なないで。

…祈るだけ。
願うだけ…。

攻撃支援をすると、支援した国に転戦するという。
それを踏まえた上でネウとジグが冥界軍に開戦した。
どくたあさんのいる、マリアンも。
プリエスタは築城支援を。

だめ。
恐怖だけに囚われてはだめ。
きっと大丈夫。きっと。






2002年06月03日(月) 冥界軍襲来

遠い地に冥界軍が攻撃を始めたらしい。
恐怖は確かにあるけど、まだ実感はない。
同じゼアだけど、遠くて支援も出来ない。
…なんか、物語のひとつのようで。

そこへ行けば自分だけの悩みなんて、忘れることができるかな?
ダメだよね。そんなこと考えちゃ。
判ってるんだけどなあ。

今日、占い師さんからチラシが入っていたので行ってみた。
占なってもらおうかなあ。
でもいいのが出ても、悪いのが出ても悩みそうだし。

どくたあさんにも会った。
「僕はね、根はクールなんですよ」って言ってた。
面白い人かも。



2002年06月02日(日) ほんの少し、胸のうち

こんな時にダメだなあって思う。
わたしはちゃんとしてただろうか?
大丈夫。
いつだってちゃんと切り抜けられるはず。
ちょっとぎこちなかったかなって思うけど。

それにしてもユーキさまやどくたあさん。
彼女の話を聞かないけど、ホントのトコはどうなのかな?



2002年06月01日(土) 新しい人。

今日は新しい同居の人と会った。
ユーキさまの知り合いらしくわりと穏やかな人。
ユーキさまよりは、ちょっとくだけてるけど。

バードマンのどくたあさん。
マリアンルージュの人。
マリアンってどんな国なんだろう?

前にもちょっと会った事あるけど、楽しい人って印象。
今回は同居のこともあるからちょっと探り合いかな?
どんな人?
気が合わない人と、同じ屋根の下で暮らすのは難しい。
ユーキさまと親しいんだから杞憂だとは思うけど。

どくたあさまって言ったら
「さま、じゃなくて、さん、で」って言われた。
堅苦しいって。
うん。そうしよ。
あとは同居までに、時々会って親交を深めておこうって。
ちゃんと慣れないと。

また、来週会う約束をした。
今度はユーキさまの家で。


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