2002年05月31日(金) |
思うこと。感じること。 |
冥界軍とゾディア軍が確認された。 確認されただけで、まだ何も起こっていないけど。 私は自分の世界でいっぱいで ずっと外に無関心だったんだな。
無関心でいられたらいいのに。ずっと。
「戦争が始まったら、無関心ではいられませんよ」 「そうでしょうか?」 「たとえプリやウマリに彼らが来なくても、戦乱に巻き込まれることは間違い無いでしょう。万が一…万が一ですよ、帝国がひび割れるような事態が起こったら…」 「起こったら?」 「自分のことだけを考えて行動するのは不可能になります」
いろんな人と話をして。 いろんな人の話を聴いて。 私は自分の立ち位置を決めなくてはならなくなる。 友人のいる国と、自分のいる国が争ったら?
言いたいことがたくさん出来たり、自分の気持ちがちゃんと伝わらなかった時、伝えなくちゃイケナイのに言葉が上手にまとまらない。 もっとたくさん話したら、思いをまとめるのも上手になる? もっといろんな人と話したら、気持ちを伝えるのも上手になる?
ユーキさまのウルルが収穫された。 私のアムアム待ち。 そうか、これで最後なんだなって。
新しく同居する方のことを、ユーキさまから教えてもらった。 知ってる人。 よくは知らない人。
だけど、イヤな人じゃないのはわかる。 良かった。全然知らない人じゃなくて。 良かった。他国の人で。
王宮に行くと、あいかわらず不安な噂でもちきり。 あと新しい施設と。 こうして変わっていくんだ。 なにもかも。 噂が噂でないなら、変化は急速に進む。
変化することは怖くない。 きっと、私も変わる。 きっと変わらなくちゃいけない。 怖いのは知らないことだ。
先の見える未来は面白くないけど 何も見えない明日は怖い。 変化の先がほんの少しだけ見えたらいいのに。
リセットはもう少し先。 まだ、早い。
嘘のように晴れている。 静かに揺れるカーテン越しにぼんやりと外を見ていた。 「そろそろ王宮に行かなくちゃ」って何度も思ったけど。 でも、行きたくなかった。 誰にも会いたくなくて。
ユーキさまは勤務の後で友人の家に寄ると言っていた。 「なるべく早く帰ってきますよ。マーナさんも仕事が終わったら真っ直ぐ帰っていてくださいね」 新しく一緒に住む人の相談だろうか? それとも、まだ何かイヤなカンジが残っているのだろうか? プリエスタでは国王選挙だと言う。 そのせい? こんな時間になってもまだ戻って来ない。
鏡を見る。 昨日、私は笑っていた? ちゃんと笑っていた? 大丈夫。明日は、きっと。
「ぼくのウルルを収穫したら、それで終わりにしましょう」 ユーキさまは笑っていたけれど、本当にそれでいいんだろうか? 畑に水を撒きながら、何度も確認したけど、答えは一緒。 私のせい…ではないですよね? 「ぼくにだって考えがあると、いったはずですよ」って言われたけど、いつも穏やか過ぎてなんだかよくわからない。
そういえばいつも穏やかなユーキさまが、今日は表情を曇らせていた。 「なにかイヤな感じがしますね」 ウマリでも冥界軍や、どことかの軍隊とかの噂でもちきりだけど。 でもお天気は良かったし、私にはよくわからない。
なにもしないよりは・・・と、ユーキさまの提案で苗に添え木をつけた。 大分育ってきた苗のひとつひとつに添え木を付け、ふと立ち尽くすユーキさまの背中を見た。 噂が噂だけならいいのだけど。 ユーキさまにとって最後の実なのに。 最後の。
だから、お願い。 本当に存在するなら。 神様!
「小屋にするともうひとり同居できますけど、できるなら知ってる方がいいですね」
晴れた朝。 森のにおい。 畑へと続く道。
「小屋にする前に、打診しておきたいと思っているのですよ」 「・・・もう・・・ですか?」 「先方も予定があるでしょうし、打診だけは早い方がいいでしょう」 「でも・・・!」 「ギリギリでは間に合わないかもしれませんし」
ユーキさまのウルルの畑。 私のアムアムの畑。 あと何日だろう? こうして畑仕事をするのは。
ねえ、ユーキさま。 もしあと一人を決めてしまったら もう後戻りは出来なくなってしまうよ?
「農業を辞めるのは、もう決めた事ですから」
出てきたばかりの芽が愛しい。
やりたいことがある。 ずっと思ってた。 農業はそのためのものだったのだけど。 生活の中で無頓着に流されていく自分。
初心はどこかへ。 ユーキさまとの契約は守れない。
「大丈夫ですよ」 「大丈夫って・・・」 「建て替えればいいだけじゃないですか」
あっさり。
本当に? ここにいていいの?
「大農場には貯金が足りませんけど、小屋ぐらいなら」
いいの? だってユーキさま、私と違って農業に向いてるのに。 それに元々の同居の条件の中に、農場に住むことは含まれていたはず。
「小屋に建て替えちゃったら、農業は続けられないんですよ」 「大丈夫。僕だって考えてることはあるんですから」 「考えてるって、何をですか!」 「僕にとって楽しい人生を送れる、最善の道を模索することですよ。マーナさんのためじゃありません」 「じゃ、」 「ここにいて、家事を手伝ってくれますよね」
どこにも行かずに、ここにいて、いいの?
「はい。このまま同居を続けさせていただきます」
2002年05月25日(土) |
決まり事。決まっていたこと。決めたこと。 |
何にどう流されたのか。 多分一言じゃ言えないだろうなあ。
本当は最初から ひとつの場所に居つくつもりじゃなかったのに。
だけどウマリーはとても良いトコで。 優しい人がたくさんいて。 楽しくて。
…自分から柵作って。 本当は柵でもなんでもなかったのかも。 自分に対する口実だったかも。 最初に決めたことをなかった事にしてしまいたい。 誰も知らない。 黙っていれば私が自分の意志を曲げたなんて 絶対に誰にもわからない。
だけどうっかり「ずっとウマリにいる」なんて言っちゃった時 ココロが話しかけてくるんだ。 …ホントに?ホントにずっと?… 一番初めに決めたことと違うこと。
自分誤魔化すのはなんでもないけど 親しい人にまで嘘ついてるみたいで。
だから。 もう、決めよう。 ちゃんと決意を話そう。 このままだと、私はずぅっと中途半端だ。
2002年05月24日(金) |
流れること。澱むこと。流されること。 |
都合とか不都合とか。 なんでも一度には手に入らない。 まず、ここから。
転生はしない。 考えなかったわけじゃないけど。 でも、ここにいちゃダメなんだ。 ワタシがワタシであるために。
とりあえずは、来月。 そして、夏。
少しずつ自分を変えていきたい。 生きることを学んでいきたい。 ちゃんとした自分になるためにも。
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