ひとりごと
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この部屋とも2年ちょっとの付き合いになるでしょうか。
越してきたときは、薄暗くて、押入れは黒カビだらけで、なんつー気色の悪い
部屋なんだろうと、そっと涙しましたが、住まば都。
人間って、どんな環境にも順応していくもんなんですね。
まあ、今も、私のパソコンデスクの斜め45度上方に、白い蜘蛛の巣がフンワリ
とかかっているのですが、毎日お見かけするので、取ろうという気も起きず、
今日もそこに浮かんでいるわけです。
人間って、どんな環境にも順応していくもんなんですね。
(蜘蛛の巣の掃除くらい、ちゃんとしろよ)
狭い部屋を毎日行き来していれば、もう間取りなんかも感覚で、頭にバッチリ
インプットされちゃってるわけでして、もう足先など確認することなく、大胆
かつスピーディーに行動するわけです。
そして、
子どもが勝手に移動させた踏み台に、弁慶の泣き所を強打して絶叫し、
積み木(三角の尖った方)を踏みつけて絶叫する。
なぜ、こういう部分を学習しないんだろう。わたしという人間は。
昨日は、居間の入り口の壁に、足の小指を「突き指」しました。
「コキッ」って軽い感じの音とは対照的に、その衝撃は悶絶の極み。
地味なアクションののち、ひたすら苦痛に耐えている私に、夫の冷ややかな一言は……。
「バカじゃねえ?」
おお、そうだとも。 何でしょっちゅう同じ場所に、小指を打ち付けてるん
だ、ワシという女は?
環境への順応ということはあっても、感覚の順応性というのはないとみた。
わたしの場合は。
読書の秋です。
いま読んでいるのは、ひろすけ童話でお馴染み浜田廣介のエッセイ集。
『童話文学と人生/浜田廣介』です。
かたいです。口調というか文調というか、そういうものが……。
時代を感じます。
でも、そこはさすが、日本屈指の童話作家。
書いてあることは温かくて慈愛に満ちています。
ああ、よい本にめぐり会いました〜。
わたしは人から命令されるのが嫌いです。
きっと誰でもそうだと思うのですが、命令されるとなんかとってもイヤな気分になって、
うるせーよとか思っちゃう。
夫とはいつもそれで喧嘩になったりします。
夫の命令口調に耐えられず、ついつい反抗的な態度に出たりしてます。
わざと言われたことをやんないとか、ノロノロするとか……。
でも、命令口調が嫌いなわりには、夫に向かって指図することも多々あるので、それでまた
喧嘩になったりして……。
そんで、今日、頭にきたのが、将棋会のジイさん。
将棋をしているところに子どもたちが乱入。将棋のコマを手に取ってみたり、取り合いに
なったり、ちょっと収拾がつかない状態になり、ジイさんが一喝してきたわけ。
で、その一喝のしかたに愛がない。おもいっきり命令口調だったわけです。
「オレのじゃまになるから出て行け」 みたいなかんじの。
コラ、ジジイ! とか思ってしまいました。
確かに潮時を見極められなかった親も悪いのですが、子どもの潮時なんて、ほんと一瞬の
うちなんですよね〜。ジジイも子育てしたんなら、そのくらいのこと分かってるだろうが。
「すみません」なんて両手に子どもを抱えて出てきましたが、本当にイヤな気分。
自分が悪いと分かっているからなおさらです。
しかし、この命令口調って、一番簡単な言葉なんだなぁって思います。
「やれ」とか「いけ」とか、全然頭を使ってない。
自分の感情をそのままはき出しているだけだもの。
それを子どもに当たり前のように使っていないかなぁって考えると、それはもう、朝から晩
まで命令口調なわけです。
「それはだめよ」 「叩いたらだめでしょ」 「ごはん食べちゃいなさい」
これじゃ、子どもだって反抗したくもなりますよね。
わたしは、この、命令口調ってやつを極力使わない宣言をします。今日から。(遅いか?)
何とか工夫して話します。
「命令」って、感情に反抗と萎縮しか生まないと思うから
だから、なるべく使わない! なるべくね(笑)
スコーンと抜けた青い空に誘われて、ちょこっとドライブ。
大曲から車で20分ほど行ったところに、八乙女公園という看板を発見し、
目的地はそこに決定です。
いまふうの、きちんと整備された公園という感じではなかったです。
木と土でできた階段は、所々が朽ちて雑草に覆われているし、ツルツルとした粘土質
の道一面に緑のコケがむしているし……。
息子はその歩きにくい階段を、大喜びで、洋服にバカ(くっつく葉っぱ)をいっぱい
付けながらも歩く、歩く(汗)
なんでこの子はこんなにも階段が好きなんだろう……?
ヨチヨチ歩きを始めたころから、とにかく階段だったなぁ。
階段を発見すると、吸い寄せられるようにそちらに向かい、黙々と上り始めて…。
そして頂上に待ちかまえているのが、ローラー滑り台の入り口なのです。
これがとてつもなく長い! そして崖っぷちをいく!
今日はこの滑り台に3回乗りました。 大人も一緒に(笑)
大人げなく、ガーッと一気に滑り降りてみたりして。
「れん、遅いぞー」なんて、下から叫んでみたりして。
そして、また階段を上がるわけです(疲)
道の脇っちょにコロコロ転がってるどんぐりを、拾い、拾いしながら。
どんぐりコロコロを息を切らして歌いながら。
あ〜ぁ、このどんぐりで何を作ってあげようかな……。
2002年10月07日(月) |
おばあちゃんのトミカ |
歯医者さんで隣り合わせたおばあちゃん。
息子に向ける眼差しが優しく、語り口も穏やか。
オズオズと近寄っていった息子の遊び相手をしてくれました。
「坊やは何歳なの? 」
「ぼく2歳」
「お名前は?」
「レンクンです」
「え?」
「レンクンです」
「え?」
「レンクン……」
「………」
レンという名前に馴染みがないらしく、うまく聞き取れないようでした。
それでも息子はおばあちゃんにベッタリとなり、おばあちゃんと嬉しそうにお話を
しました。
ここらへんは、こんな感じの、優しくって温かい人ばかり。
どこに行っても、「こんにちは、元気ですね」なんて、子供に親しく話かけてくれ
るのです。
おばあちゃんは息子に500円をにぎらせて、
「今日はなにも持ってなかったからこれでね」って。
お金なんてとってもいただけないといいましたが、お願いだから、息子への気持ち
だからって……。
おばあちゃんにもらった500円で、息子の大好きなトミカを買いましたよ〜。
メガクルーザーパトロールカーって、スゲーかっちょいいミニカーです。
これで絶対おばあちゃんのこと、忘れないね。
おばあちゃん、本当にありがとうございました。
息子と近所の中学校までトロトロとお散歩しました。
ちょうど野球部の練習が始まったので、フェンスの後ろで見学することに…。
サビにおおわれたベンチにやおら腰を下ろし、ネコじゃらしの草で息子の首もと
を攻撃して遊んでいると、
「こんにちはー!」
野球少年たちが通りすがりに挨拶をして行きます。
ドキッとしました。
ああ、なんて爽やかなんでしょう。
ふと、自分の中学時代を思い出しました(ウソばっかり)
いいねぇ…、礼儀正しい少年っていうのは……。
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