|
|
■■■
■■
■ 独白
「優しくなんてされたくねぇ。むしろ、中途半端な優しさなんて、優しさって言 わねぇ。そんな押し付けがましいことなんて、迷惑だ」。
そんな風にして、
一人闇の底で悶々として、
孤独を気取る。
俺達って実はそうやって、
逃げてるだけかも知れない。
実は、
自分も戦ってるのに、
それに気付かない、
気付きたくないためにそうやって虚勢を張って、
意固地になって、
自分と向き合うのを必死に避けようとしてる気がする。
ほんとは
誰かを必死に求めている
のに…
救いの手を誰かに差し延べてもらいたがってる
のに…
電車の中で、立ち客が読んでいた日刊フジの一面を見ていた。
そこには様々な情報が入り乱れていた。
"DQとFF大合併"
"車4000台炎上"
"中島みゆき紅白初出場"…
世の中では日々いろんな事が起こっている
と言えば聞こえは良いが、
なんてことはない、
煩雑で統一感のかけらもくそもないだけだ。
それだけこの社会はまとまりもなく、
情報をこえだめから汲み取っては
たれ流しているんだろう。
そして、それを自らのパートナーに作り上げ踊る
大衆
がいるんだろう。
まるで猿が泥人形とタンゴを踊るみたいに…
そう思ったら、
なんとなく息苦しくなって、
目を開けているのも嫌で
僕は
固く
目を
閉じた。
その日は確か
学外展
の最終日で
石橋まで帰ってきたときだろう。
王将で15人分の席をみんなより先回りして頼んだら、
「じゃあ席について
一人で
待っててください」
と、
店員に言われた。
僕は言われた通り席を取って待った。
こんな風に待ってること程
むなしく
寂しく
恥ずかしいことは
ない。
と思った。
2002年11月26日(火)
|
|
|