キッシンジャーの日々
キッシンジャー



 終宴

ドンヨリと曇った空。

そこから気まぐれに落ちてくる雨粒。

海は泡立ち、僕らは浮足立つ。


誰もいない浜辺で、

僕らは遊ぶ。遊ぶ。遊ぶ。

誰も気にすることはない。

誰も僕らを止めない。止められない。


6月が終わる。

初夏が遠ざかる。

夏が来る。

澱んだ宴が終わりを告げる。


今年ももう、

半分終わる。

それでも僕らの宴は続く。




W杯終わっちゃったね。

2002年06月30日(日)



 おごり

僕とその友達Kは去年の冬頃にある賭けをした。

・4月までKは禁煙できるかどうか
・夏までにKに彼女ができるかどうか

彼は、「禁煙できる」&「彼女できない」
僕は、「禁煙できない」&「彼女できる」


結果は、僕の大勝だった。

彼は3月には再喫煙し、5月には彼女ができていた・・・!


というわけで、今日はオゴられました。

二人で天五の「春駒」って店で、安く寿司(注:まわらない!)を食ったんです。


この店、初めて行ったんやけど、ネタはグレイト、シャリがちょっとイケてない。注文はセルフサービスとなっておりました。


いやあ、しかし、旨かった!!

久々に寿司食ったわ!


二人で

「もう食えん、ハライッパイや・・・」

とゲップまじりに言うくらい食って

5千円強!! 格安や!


とまあ、寿司をしっかり堪能した後に、二人でビリヤードへ。

Kも僕もあまり上手くないんで、8ボール、9ボールを一通りしたあとに、練習をした。

そしたらさっきまでやる気のなかったKが、意外にもそれにハマっちゃって、その後は二人で練習しまくり。

世の中誰がどんなもんにハマるかわからんもんじゃ・・・


帰りは彼に車で送ってもらった。

毎日こんな日やったらなぁ・・・(女の子みたいや)

2002年06月29日(土)



 誕生日その2

今日はフヂコの誕生日(フヂコに関しては、日記の6/4参照)。

とりあえずバイトへ行く前に近くの酒屋でワインを赤白1本ずつ購入。しめて5千円也。


バイトが9時過ぎに終了して、そのアシでいつものバーへ。

すでにこじんまりと始まってた。
あんまりお酒が進んでないんで、理由を聞いたら、

主役は病み上がりだ

ったそうだ。

買ってきたワインをプレゼント。


その後のことは想像していた。おそらくそのワインが

振る舞い酒

となるであろうことを・・・


ああ、その通りになってしまうのよ。

でも別に悲しいわけではない。むしろ嬉しい。フヂコが楽しそうにやってるんでね。


こんな誕生日もええやろ

とフヂコに聞いたら、彼女は

うん

と言って、笑っていた。

2002年06月28日(金)



 オレの挽歌

バイト帰りに千中の居酒屋「十八亭(そうはちてい)」へ寄った。
もちろん一人。相も変わらず独りでございます。


まずはアサヒ黒生で一人乾杯。

かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、うめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!


次に生レバを一人で完食。

美味ぢゃ、美味ぞえぇぇぇぇぇぇ!!!


最後にキリンラガー中瓶を一人で完酒。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何やってんだか・・・俺ってば。


この日の最後に行ったこの行動は、おそらくその辺のオヤジ達に負けるとも劣らない、いや確実に異質な一人飲みであったと確信しております。


こう思うのは、その最中に友達にメールでそれを実況中継していたんやけど、そいつの返信メールが次の言葉だったからだ。

「これでジジィたちの仲間入りだね☆」

おじさん達でもこうは飲めまいて。こんな,
最低最弱でも無く極めて無感情で空元気満々な飲み方はオヤジ達にはできへん!!



そう思うのでありますです、ハイ。

2002年06月27日(木)



 梅雨の晴れ間

今日はボランティアの日。僕が担当だ。
ここんとこ忙しくて内容を詰めることができず、この日を迎えた。

結果はまずまず。ただ、やっぱりボロが出た。
リーダーからも
「しんどかった」
との声がチラホラ。

まあ、俺のプログラムはムチャクチャ濃いけえね!!
しゃあないわ!

と、言えたもんじゃない。
まあでも、今日一番助かったんは晴れてくれたこと。
天の神様、いるなら感謝します。

さんくす!


終わったあとリーダー達と夕飯へ。腹が減ってたのか、えらい食ってもうた。
みんなバカ話で盛り上がってしまい、店内に騒がしい声が響き渡ってた。


店を出て、一路ビリヤード場へ。
キューを握るのは半年以上ぶり。

・・・やっぱ全然入んねぇ・・・

でもまあ、1時間するうちにだんだん入り始めた。

(ビリヤードはやっぱ楽しいねぇ・・・)

とつくづく思いました、とさ。


爆睡zzz

2002年06月23日(日)



 芸が無ぇ・・・

夜中のお供『CDTV』を観ていたら

「年代別勝負曲」(おそらく恋愛編)

てゆ〜のをやってた。

「ななかおもしろそう」

と、ナゼか興味が湧いてきてつい観てしまった。


まず10代。
1位:Mr.Children『抱きしめたい』
2位:モンゴル800のヒットした曲(『ちいさなこい』だっけ?)

まあ、10代なんてこんなもんだろう・・・所詮。

続いて20代。尾崎の『I Love You』とかランクインしてんだろうなぁって思ってたら、いきなり6位にランクイン。

《じゃあ1位って何よ?》

って不思議がって観てたら、

またミスチルの『抱きしめたい』でやんの!!!
どうなん、それ!

最後に30代。二度あることは三度あるってゆ〜けど、まさか30代ではないやろ・・・


・・・ありやがったの・・・1位ミスチル『抱きしめたい』


もうあんたらとはやってられまへんわ(って誰のことやねん!)・・・

こりゃもう、ミスチルの陰謀やね。俺騙されとるんや、きっと。



番組変わって『爆笑オンエアバトル』に。

おっ、中川家出とるやんけ。観たろうかいの・・・

・・・前とあんま変わっとらん。こいつら『笑う犬〜』でやっとる方がオモロイで。


結局、みんな学が無ぇんだな・・・

ってことを悟って、今日は傷寝・・・

2002年06月22日(土)



 初海

今年初の海だぁ〜!!

というわけで梅雨の晴れ間に、大阪の淡輪に行ってきました。

とはいっても遊びに行ったわけじゃなくて、ボランティアの下見なんだけどね。
殆んど遊びに行くような気分やった。


昼まえに着いて、浜で着替えて早速入ったよ、

海!!

意外にあんま冷たくなくて気持ち良かった。もう夏だね、南の方は。確か友達もこの日、和歌山の方へダイビングに行ったっていうし。

もう夏だぜよっ!!!!


その後フリスビーして、魚釣りして、終わり!
日帰りだかんねえ・・・仕方ない。


結局北摂に帰り着いたんが、夜の10時過ぎやった。


海の開放感でとても満たされた一日でした。

2002年06月16日(日)



 かっこええオトコ

世の中、同世代でもいろんな人間がいる。
今日取り上げるのは僕よりルックス・体格が遥かにいいのに、その場で僕がどうしてかうわ手になってしまう人間。
確かに同い年に負けないものを僕は持ってるとは思うけど・・・

・・・何でだ?

なんか、自分をうまく扱ってないやつらがほんとに憎らしい。
それでいいんだって顔でヘラヘラ笑ってる奴らが。
ほんまに図に乗ってる。
根拠のない自信で・・・


友達(あだ名はデビル)のしょうもない「足に納豆」話の方がそいつらの講座の話とかバイオリンの話よりなんぼかマシってもんだ。


ちなみに今日は合コンや。
なんでおれみたいな人間が周りを喜ばしてんだ。

「自分になんでそんなに自信がないの?」

別にそんなことない、そりゃ勘違いだ。
俺は周囲に絶望しちまっただけだ。

あいつら、自分が思っている以上にうわ手なんや。
なのにそうじゃない。
それがムカツク。
クソみたいなことで僕を増長させやがる。
みんな自分の魅力を出せるはずなのに・・・

くそったれ
くそったれ
くそったれ〜〜〜〜〜〜


2002年06月15日(土)



 無題

何を求めて人はうごめいているのか

世の中のしがらみで身動きが取れなくて、

嫌なことばっかりだ。


それでもなお、僕たちは存在し続ける。

しがらみにしがみついてでも、

自分の主張を曲げない。


どうかこの世の超越者よ、

秩序を・・・

満身創痍の僕たちに、

一握りでも力を・・・

2002年06月12日(水)



 

久々に泣いた。約1ヶ月ぶり。
泣いた理由はひとつしかない。
前の彼女のことだ。

2ヶ月経って、僕の心にまだ彼女がしっかり存在している。
いやむしろ、彼女の存在無しに僕は今ここにはいられない。

大事だと気付いていたのに失ったものの代償は大きい。
大きいからこそ、弱い僕はその空虚感を紛らわすために泣くしかない。

僕はわかっているつもりだ。
どんなに日常を忙しくして、
好きなことに没頭しても、
僕は彼女のことを忘れることができず、
また、忘れたくないということを・・・

そして、だからこそ僕は後悔している。
あの日、自分自身でその日常をぶち壊してしまったことを・・・


ランプの灯は虚ろに僕の存在を照らし出す。
そして、その影は、
薄暗がりの中、
ニヤニヤと僕に向かって嘲笑っているんだ。

2002年06月11日(火)



 サッカー

友達とサッカーをした。
別にワールドカップだからとか、そういうノリでも何でもなかったんだけど。

しかし、体を動かすというのは良いことである。実に。
体を動かして初めて、自分の肉体が確実に衰えているのを実感できるからである。
とりあえずそれで、

「鍛えよう・・・」

とは思う。
行動に移せるかどうかはその人次第だけど・・・。
体を動かしている間はとても健康的だ。
汗をかくし、煙草も吸わないし、何より何も考えなくて済む・・・

スポーツというものを産み出した人間の想像力に乾杯!!
(ゴクゴク)←(何飲んでんだよ!!)←(え?エネルゲン・・・)



その夜、僕は1時半(夜)まで部室にいた。
4回生2人と3回生1人と自分の4人で写真談義から始まり、果ては、今度湯豆腐を食う話までした。
話題は中抜き状態だが、本当にくだらないし忘れてしまったので書かない。

みんな帰るときにはしゃべり疲れたという感じだったが、僕は

「ああ、なんて大学生っぽいんだ」

と、いい気分だった。
本当に、こんな下らないことは、今しかできねえだろうなと思う。どうせなら、下らなさを極めてもいいんじゃないの?


僕:「こういう時間の使い方ってすっげえゼイタクですよね」
4回生:「まあ、そうだけど、あとでする後悔もけっこうひどいで」
僕:「その通りなんですけどね・・・(全員音もなくため息)」

2002年06月10日(月)



 ワールドカップ

FIFAワールドカップで、日本代表が初勝利を挙げた。どうせ観た人も観てない人も、試合内容は大体知ってるだろうから、くわしく書かない。
ただ一言、

「今日の柳沢へ:良くやった!」

僕の中での今日の主役は彼しかいない。


おかげさまで、、家に居ても立ってもいられず、馴染みのバーへ。
23時半頃到着。

(今日はあいつ、レポートとかに追われとるけえ、おらんじゃろ)

と僕は久々に彼抜きの店を堪能できるとほくそ笑んだ。

・・・しかし、彼はそこにいた。


しかもこないだ焼き肉おごってもらった後輩付き。



僕:「お前なんで今日来てんだよ!」
彼:「そりゃ、日本勝ったら家なんかおれんでしょ」
僕:「じゃあ、まあお前はいい。でもなんでこいつ(例の女)がおるんよ?」
彼:「来るかっていったら、行くって言って尾いてきてん」
僕:「・・・・・・」

僕は思った。

(お前ら、まるで居酒屋のポン酒とつきだしみたいやな・・・)


まあ、世の中なんてちっぽけで、所詮はこんなもんなんだろう・・・


P.S. 店の常連さんへ:僕はロシアファンじゃなくてスペインファンです。

2002年06月09日(日)



 だらしない

結局東京に行くのをあきらめた。
言い訳にしか聞こえなかっただろうが、とりあえず友達には

「寝坊した」

と電話で伝えた。

(なにやってんだか・・・)

僕は心の中で、掃き捨てるように呟いた。



こういうときは、何をするということはない週末。
自分が何をしたいんだかさっぱりわからん。

(こうして老いぼれていくなは嫌だなあ・・・)

とつくづく思う。

なんの予定もなくなってしまった週末というものは自分でなにかしないとつまらん。本当に。
今日はおそらく今年のNO.1・2を争うほどのつまらなさだろう。
そうしたのは自分なのに・・・

まるで他人扱いだ・・・



実りのない日ほどくだらないものはない。
どんなに甘くても苦くても中味スカスカでも、実りのある方がないよりマシってもんだ。

まあ、こんな日の終りに

「あ〜、つまんねえ」

といって、それで終わるっつうのもありかな?


・・・ナシに決まってるだろう!!・・・

2002年06月08日(土)



 誕生日

その日は友達が21歳になった日だった。

最近、親父臭くこんなことを思う。

『僕らは年相応の人間として、年を重ねてきたんだろうか?』

年を取るのは嫌だが、年を重ねるのは非常に良いことである。言っちゃえば「人生の上積み」みたいなもんだ。自分が成長していくのがよくわかる。ようわからんでも、変化はしているもんだ。

「大人の恋愛ができるようになった(気がする)」
「セックスも人並み」
「最近化粧が濃くなったなあ」
「あいつ最近行方不明やなあ」

これって変化っつうよりよもやまなことが増えたって感じか・・・

2002年06月05日(水)



 あわわわわ・・・

くるりのライヴ第2弾。相方は、バーで知り合った女のコだ。

別に誰でも良かったんだけど、

「どうせ一緒に行くなら女のコとでしょ!」

という友達のススメから、行けるコを探してたらそのコに行き着いたわけだ。

自分でも

『まさか誘いにのるとは・・・』

と思いも寄らなかったし、そんなに仲が良いわけじゃなかったので、

『どうなるんやろ?』

と漠然とした不安に襲われていた。


そのコはバーで「フヂコ」と命名されていた。なので、彼女を僕は本名ではなくその名で呼んでいる。


彼女が待ち合わせの場所にやってきた。その格好を見た僕は、思わず苦笑いしてしまった。

街でよくみかけるようなオネエ系ファッション(なんて言えばいいんかようわからん)そのもの!!・・・だったんだ。


僕:「おいおい、そんな格好じゃ・・・足踏まれるで!」

フヂコ:「えー、だって知らんもん、ライヴってどういう格好でいくもんなん?」

僕:「はっ?どういうこと?」

フヂコ:「私、ライヴ初めてやねん」


僕は「フヂコ」という人間の目測を誤った・・・


僕:「じゃあなんで来たんよ?」

つい僕は不安めいた疑問を彼女に投げ掛けしまった。

『しまった!!!』

しかし彼女はそれに気付かず、

「ライヴってこういう風に誘われることないと行かないし、どういうもんか体験したいじゃん、初心者としては」

と素っ気なく言った。

話を聞くと、フヂコはどーもミュージカルがお好きらしい。僕はとんと興味のない世界である。

そうすると、フヂコはバンドライヴってのに興味が無かったわけだ。


即席のデコボココンビが今ここに誕生した!!



そんな話をしながら、Zepp Osakaへ向かった。酒もなく、しかもプライベートで会っているのでこういうときはいつも困る。

デコボココンビなだけに共通する話題がない!

仕方ないのでいつものお互いの恋愛話へ。でもこんなに長く一緒にいたことはなかったので、けっこうフヂコの恋愛観や体験談が聞けた。それに対する僕の回答は、

『俺の付け入る隙無いじゃん!!!!』

だった・・・これからも友達ってことで。



なんだかんだでライヴ突入。開始前にかかってる曲を聴きながら、フヂコは、

「だんだん興奮してきたぞー」

とニコニコ。

『俺にはもうそんな余裕ないかも!!!』

だってくるりだぜ!?

もうイッちゃっていいっすか?って感じやった、すでに。


くるりは『東京』から突入してきやがった!!!

カープの金本が特大の場外ホームラン打ったようなもんだ!!!(たぶん)

そして中盤。曲は知ってるが曲名知らないヤツで広島んとき同様におんなじ曲でイッてしまった。

僕:「イェーイ(ピョンピョン)」

フヂコ:「・・・(ノッてる)」

僕:「こういうときは・・・飛んどけ!!!」

(僕とフヂコ、一緒に飛び跳ねる。まわりは至って普通に鑑賞している。最後尾だったしね)


そして最後の曲。広島と同じネタで終わる。アンコールは『尼崎の魚』。

『今日も良かったあああぁぁぁーーー』

と感慨に浸ってる僕の横で、フヂコは苦笑い。

僕:「何?やっぱ最後、やばかった?」

フヂコ:「途中は良かったんだけどねー、最後がね・・・痛いわ」

僕:「チクチクした?」

フヂコ:「したした、チクチクチクチク・・・・・」

相変わらずお忙しいようですな、心身共に・・・


フヂコ:「でも良かったわ。これからこういうのいっぱい行きたくなった!」


そして「ありがとう」と言って、彼女は微笑んだ・・・



月の夜に 願いました・・・
あてど無き旅の終りを・・・

2002年06月04日(火)
初日 最新 目次 MAIL