掛川奮闘記

2007年12月30日(日) 071230_年の瀬は掃除掃除

 今日は一日、家の掃除で過ごしました。

 1月2日に飲み会があるけど、というお誘いが来ました。うーむ、困った。

 いよいよ今年も後一日です。



2007年12月29日(土) 071229_学校ってどんなとこ?

 今日は仲の良い、小学校の先生をしているAさんを迎えて、我が家で蕎麦ホームパーティです。

 もう半月も前からの企画ですが、丁度この日は春からは先生になろうかという娘も帰省しているはず。「面白い先生が遊びに来るけど友達でも呼んで一緒に話を聞いたらどう?」と水を向けてみたところ、早速周りに声を掛けて女友達二人も来てくれることになりました。

 Aさんは小学校ながら一応の専門は社会科。そのため題材のテーマを広く学校の外にも求めて積極的な活動をされているという、学校先生にしては実に型破りな変わり種の先生なのです。

「小学校だから全部やるんだけど、一応何か専門科目を決めた方が良いと思いますよ。それは自分に任せて、ってね。そうしたら校内だけじゃなくて、外にいろんな自己研鑽のための研究会があるからそこで勉強すると良いよ」

 Aさんのお話は、教科書には書かれていない教育現場の興味あふれるお話ばかりです。

「こんな時代だからトラブルや事件もあると思うけど、やっぱり朝教室から子供たちの歌が聞こえてくると、『この仕事を選んで本当に良かったなあ』と思うんですよ」


 今日はこれから小学校の先生になろうという直前の学生たちに、学校という世界がどういうところかという先輩からのアドバイスの会になりました。
 
 Aさん、年の瀬にありがとうございました。これをご縁に子供たちの後見人にもなって欲しいくらいです。

 子供たちにはちょっと早いお年玉でした。



2007年12月28日(金) 071228_不利を逆手に

 年の瀬も押し迫った今日28日は、官庁御用納め。世間には今日でお仕事を終えられたところも多いことでしょう。
 
 そんな中、「せっかく帰ってきたんだから気のあったメンバーで飲みましょう」と友人が飲み会をセットしてくれました。当初予定したメンバーのなかには御用納めと言うこともあって欠席の連絡をして来る人もいましたが、「それなら紹介したい人がいる」と、新しいメンバーを連れてくる人もいて結構盛り上がりました。

 中央省庁の役人から一念発起して医者になったという変わり種の知人Aさんも参加。現在は研修医として医療経験を積んでいる彼。「本当に病気を治すという意味であこがれているのは外科なんですが、こればかりは若いときからその道に入らないと難しい手術が出来るようにはならない、と言われました」とのこと。
 彼は年を取ってから道を再選択したので、経験を重ねるだけの時間がないのです。

「最近産婦人科が減っていると聞きましたが、その理由は何ですか?」と訊くと、
「やはり訴訟の問題が一番大きいんだと思いますね」とのこと。

「医療に対して医師の負う債務は、患者に対し善管注意義務に従い医学界の水準に対応して医療行為を実施する『手段債務』」であって、治癒を成功させる義務『結果債務』までは負っていないのですが、最近はその結果に対して訴訟が起きる事由が多くて、医者のリスクが多くなっていると感じているんです」
「なるほど、どこまでが果たすべき役割か、という判断がすぐに司法判断にゆだねられてしまうあたりに問題があるのかもしれませんね」

 新しい道に進んだAさんに幸あれ。

  *    *    *    *    *

 中央省庁のキャリア官僚から道内の大学の先生として出向でやってきたというBさん。地方での勤務経験も多く、話題も豊富で実に楽しい先生です。

「北海道を振興する何か有効な手だてはありそうですか?」と私。するとBさんは
「たとえば不利を思い切り逆手に取る、ということがないかな、と思うんです」

「不利を逆手に取るということはどういうことですか?」
「例えば世の中に平和都市宣言をしている都市なんてあまたあるわけですよね。しかし平和都市宣言がそのたびに注目をされるのは長崎と広島がほとんどです。それはなぜかというとやはり原爆です。しかしそれ故によけいに平和のありがたさとそれに向かう強い気持ちが一番だからです。これこそ不利を逆手に取った良い事例だと思うんです」
「なるほど」

「こままささんは香川県で豊島問題があったことを覚えていらっしゃいますか?」
「参拝の不法投棄の問題ですね」 

「実はあれをどうするのかと注目をしていたときがあるのです。あの豊島の汚染というのは当時世界で十指に入る汚染度合いだったんです。そんなにひどい状態なのだからこそ、地域として特筆に値する新しい環境問題への取り組みを行えば良かったのではないか、と思うんですよ」
「あまりそういう取り組みの声は聞かれませんが・・・」

「そうです。残念ながらそこまでは行かなかったようですね。まあそれも一つのたとえ話ですが、そうした不利を逆手に取るようなことが一つはあるかもしれませんよ。でも私は温暖化が進みつつあるこれからは、いよいよ北海道の時代になるのではないか、とも思っていますがね」

 北海道に対してよそ者の視点で取り組んでくださる心強い用心棒がまた一人登場です。いろいろな力を結集して北海道の盛り上げに力を貸してください。

  *    *    *    *    *

 久しぶりの気の合う仲間同士の飲み会で気分が大いに盛り上がりすぎましたが、やはり楽しい時間でした。

 私ももっと修行を積まなくては。

 今年も残り三日です。  



2007年12月27日(木) 071227_ただいまー

 いよいよ今夜から帰省。羽田発20時20分のANA便です。

 しかしこの日の午後になって仕事上のことでちょっとした事件があり、夕方まで煮詰まる場面があり、新宿を出発したのが6時45分。山手線に乗って品川駅でお土産を買い、簡単な食事をしても間に合うと踏んだのですが、羽田空港行きの電車が空港に到着したのは20時ちょうど。

 第二ターミナルに向かうエスカレーターを息を切らせながら駆け上がって発券カウンターへ。

 列に並んでいると、「札幌行き20時20分初のお客様、いらっしゃいましたらこちらへ・・・」と別な列に案内されてやっとのことで手続き開始。

 なにやら手間取っていたのは、オーバーブッキングになっていたような感じ。

 でもそんなところへ遅く着いたおかげでスーパープレミアムシートの席をあてがわれました。ラッキー!

 夜遅くに家に着きましたが娘たちも起きていて、久しぶりに家族四人が揃いました。普段離れていると、家族が一緒にいるという極めて普通のことにも幸せを感じるものです。
 幸せの種なんてお金を出して買い求めなくても、どこにでも転がっているものです。

 さて、まずは年内は大掃除と行きますか。



2007年12月26日(水) Wiiを初めてやりました

 前回の高校の同窓会の勢いで、何人かがさらに集まろうということになり、知人の家に集合。

 中国人の奥さんによる本場の中華料理に舌鼓を打ち、ネットで取り寄せたカニ鍋にまた舌鼓。

 部屋にはなぜかWiiがあって、ソフトもたくさん買い込んであります。テレビは40インチの液晶テレビなので画面の迫力もあり、二つ三つやらせてもらいましたが、体全身を使うゲームは確かに面白い。これはやりはじめるとはまることでしょう。

 DSの脳トレと同じように、スタンプを押したり一定程度達成すると新しいゲームができたりと、飽きさせない工夫がされています。

 バランスWiiボードでは体重も量れて、身長を入力するとメタボかどうかを簡単に判定してくれますし、運動年齢が何歳かも出してくれ、少しでも若返ろうというモチベーションも湧くというものです。

 全身で楽しみながら体を動かしてしかも続けられる、というのですから、ダイエットや身体能力の維持のためにはかなり有望なゲームだということが分かりました。

 一方、戦闘ゲームでは、まさに戦場で敵が襲ってくるような臨場感に包まれますが、これでバイオハザードなどやったらさぞ怖いだろうな、と思いました。

 DSといい、Wiiといい、ゲームの可能性ってすごいことになりそう。受験だってある意味では問題を解くというゲームの延長ですもんね。

 ある種の能力を高めるという点では魅力がありますが、人生はゲームのようにリセットは効かないので、そこだけは勘違いをしないような精神力を養っておいた方が良いかもしれません。

 さて、いよいよ明日の夜は札幌入りです。

 お仕事で今年一年お世話になった皆様、ありがとうございました。

 良いお年を。来年もよろしくお願いします。 

 



2007年12月25日(火) いよいよ歳末

 朝はまっすぐに横浜に出社して、昼の電車で新宿に移動です。今日で年内の横浜勤務は終わりですが、最後はどたばたして親しい人たちに挨拶もせずに移動してしまいました。

 今日が本当のクリスマスなのですが、まちはもう穏やかな感じがします。いよいよ年末、お正月モードに突入です。

 年末に勃発した緊急プロジェクトですが、なかなかうまい道筋が描けず苦労しています。明日もまた動きがありそう。

 今年の帰省は27日の夜です。

 今年も後二日となりました。そろそろ自分の今年の十大ニュースを考えておかなくては。



2007年12月24日(月) 071224_メリークリスマス!

 今夜はクリスマスイブ。東京は天気も穏やかで過ごしやすい一日でした。

 週の半ばには札幌へ帰省するので、貸し自転車場に忘れっぱなしになっていた地図を取りに行くのを兼ねて、今年最後の東京自転車巡りを敢行しました。いや〜、カップルの多いこと多いこと。

    ※    ※    ※    ※

 今日も春日の駐輪場をスタートにしたので、ちょっと近場の神田神保町界隈を巡りました。ここは古書店が集まっているので有名ですが、古書店と言えばつきものなのが喫茶店。

 本を読むのには静かな空間と美味しいコーヒーが必要なのです。本通りから一本入ればそこは静寂な空間。様々な喫茶店が今もなお息づいているのも、東京の文化の一つです。

 喫茶店にはいろいろと面白い名前も多いのですが、仕事上の先輩から「『さぼうる』という有名な喫茶店があるんだよ」と言われ、探してついに見つけました。

  

 「さぼうる」なんて、てっきり仕事の途中でここでコーヒーを飲みながらさぼっているサラリーマンの姿を想像したのですが、名前の由来は「サボる」ではなくて、スペイン語の「味」から来ているのだとか。有名な作家や編集者御用達とかで、神保町へ来たら一度はよりたいものです。

 東京は江戸ばかりが文化ではないのです。

    ※    ※    ※    ※

 さて、今年最後の東京巡りなので、数多く巡ってきた神社の総決算として今年の締めの挨拶の意味で、どこかへお参りをしようと思ったのですが、とくに決めないままに自転車を走らせていると、なんと神田明神の前に出てきました。

  

 さすがは江戸総鎮守の神様。(なるほど、最後はここで今年を締めなさいと言うご託宣か)と感じ入ってしっかりとお参りをしてきました。
 
 やはり導かれているのかな、と思いながら何気なく曲がった道路に、さらに神社を導く看板が。

「あれあれ?神田明神が最後ではなかったのかな」と案内板に従って路地を曲がってみるとそこにあったのは「妻恋神社」という神社でした。

  

 この神社の歴史は古く、文京区の看板によると「その昔、日本武尊の東征のとき、三浦半島から房総への途中で大暴風雨にあい、妃の弟橘姫が海に身を投じて海神の怒りを鎮めたという。途中湯島の地に滞在したので、郷民が尊の姫を慕う心をくんで、尊と姫を祀ったのがはじまりと伝えられる。江戸時代には、妻恋稲荷の名で有名となり王子稲荷と並んで参詣者を集めた」とされています。

 妻恋神社…。そう言えば今日はクリスマス。「お前さん、こんなところをふらついていていいのか?ちゃんと奥さんに感謝するんじゃぞ」という神様の声が聞こえてくるようでした。
 日本の神様はクリスマスもありなんだな、とさらに感じ入りながら貸し自転車場への帰路につきました。この時点で用意したお賽銭は50円硬貨が一枚残っているだけ。

 自転車をそのまま進めるうちに、どうも見たことのある風景が広がってきました。
(あれ〜、ここは湯島の天神様じゃないか)

 考えもなしに走っていると最後の最後は湯島天神についてしまいました。たった一枚残ったお賽銭を差し上げて、今年一年東京で学んだ事へのお礼をしたのでした。

  

 後になって地図を見てみると、まさにこの清水坂と呼ばれるこの道沿いにだけ神社が点在しているのです。なんでわざわざこの道を走ることになったのでしょうかねえ。

 クリスマスに神社に導かれるなんて、なんだかとっても良くできた話のようですが本当のお話です。

    ※    ※    ※    ※

 結果的に、考えもしないままに今日とこの一年を振り返ることができました。

 さて皆さんにとっては今日はどんな一日で、この一年はどんな一年だったでしょう?今がどんな偶然によって導かれているかを思い出してみるのも良いかもしれませんよ。

 ちなみに札幌の家族からは、「今日はごちそうよ」というメールが入り、私はと言えば今夜の食事は、帰省に先駆けて冷蔵庫を整理する意味で、ありものを使ったキムチ鍋でした。はは…
 それでは皆さん、メリークリスマス!{/hiyo_uru/} 



2007年12月23日(日) 071223_M−1優勝はサンドウィッチマン!

 休日にしては早起きをして年賀状書きに精を出します。なんとか10時半頃には終わって一段落。ふー、疲れた。

 もう今日しかないので一休みの後は大掃除です。大掃除というのは、普段掃除ができないというよりも普段は関心が向かない場所の掃除という意味の方が強いと思います。

 一年に一度くらいは覚悟を決めて、普段愛されていない場所のために時間をとってあげましょう。今日はレンジ周りから換気扇、冷蔵庫などもきれいになりました。

 あとはお供え餅を買って飾れば年が越せそうです。

    ※    ※    ※    ※

 夜は漫才日本一を決める、M−1グランプリを見ました。

 「笑い飯」はくじ運も悪くて一番手での登場。普段は笑えるのに、こういう大会では力が発揮できません。見ていて「あ〜、そっちの流れへ持って行っても笑いが取れないのに…」と思っても全体でのネタだから仕方ないのでしょうね。残念!

 決勝に残った8組からは、私も大好きなトータルテンボスが良い!ホテルマンと客との会話ネタは見るのが二回目だけどしっかり笑いが取れました。

 キングコングもテレビ番組での人気者から、漫才師としての根性を発揮して見事に決勝進出。テンポも良くて確かに笑いがとれていました。

 敗者復活から勝ち上がって一気に決勝まで行ったのは「サンドウィッチマン」。ヤクザな風体のツッコミがなかなか味があってこれも見所があります。ファンもよく見ていますねえ。

    ※    ※    ※    ※

 この上位三組による二本目のネタでの決勝勝負。私としてはトータルテンボスが一位で、二位がサンドウィッチマン、三位がキングコングだったのですが、審査員の判定はサンドウィッチマンの優勝。なんと敗者復活からの一気の優勝!また一つ伝説ができました。

 M−1グランプリに優勝するとなんだかんだで各種のテレビ番組には引っ張りだこになるので一気に売れることでしょう。

 ネタの冒頭で「名前だけでも覚えて帰ってくださいね」と勝ちを諦めたような弱気なことを言っていましたが、まさに漫才の神様が降りてきたんでしょうね。

 たかが漫才とはいえ、真剣勝負なので見ている方もドキドキしましたよ。トータルテンボス、来年も頑張ってくれー!

 



2007年12月22日(土) 071222_年賀状

 天気の悪い一日。とにかく年賀状を書いてしまわなくては。

 週の始めから少しずつ書きためておいた分が約100枚に達しているのですが、まだ300枚近く残っています。年賀状は転勤するたびに増えてしまいますが、一方で少しずつ減らして総枚数は400枚に抑えているというところ。パソコンがなければとっても大変です。

 朝から一言を書き始めたもののすぐに疲れたり飽きてしまいます。
気分転換に買い物に行ったりしてもなかなか能率が上がりません。

 最後に50枚を残して今日はおしまいです。ふー疲れた。

 明日も天気が悪そうなので、午前中に年賀状を終わらせて、午後は大掃除と行きますか。

    ※    ※    ※    ※

 天気予報では「雨は夜更け過ぎに雪に変わるところがありそう」とか。山下達郎の歌のようですが、このあたりでは雪は拝めそうにないかもしれません。

 雪など、来週はいやでもみることになるのですがね。



2007年12月21日(金) 071221_創造的な家事

 年末もいよいよあとは来週を残すのみ。

 今年は28日が御用納めですが、前日の27日の夜に帰省する予定。北海道はもう相当雪が積もっているようで、体がついて行くかどうか心配です。

    ※    ※    ※    ※

 職場に、来年の春に結婚を控えたなかなかチャーミングな女性がいて、「今週末は新婚の電化製品を買うんです」と嬉しそうな様子。

 聞けば、お互いに実家に住んでいるので使える独身電化製品がないのだとか。

「へえ、一番楽しいときですねえ。カタログを見て『どれにしようかなあ』なんて悩んでいるうちが一番楽しいよね」すると彼女は
「え?電気屋さんで決めようかと思ったんですけど…」とこともなげ。

「ええ?だって、欲しい機能と値段を相談して、メーカーの好みとかいろいろ決めかねるものじゃないですか」
「あ〜、あまり考えていませんでした」

 呑気なものですねえ。まあ幸せなら良いか。

 聞けば彼女は私のブログを時々見ていて、料理のコーナーに興味津々のよう。料理はあまりしたことがないというので、私のレシピをもう少し詳しく書いて欲しいとか。

「なるほど。でも料理コンテンツはホームページが花盛りで、料理名で検索するとものすごい数のサイト紹介がでてくるはずですよ」と言うと、
「そんなに詳しくない方がいいんです」とのこと。必要に迫られればきっと上手になると思うけど。

    ※    ※    ※    ※
 
 料理と言えば、大学浪人をしていた頃の話を思い出しました。

 私は、同じ予備校に通う4人仲間で一軒の家を借りて、そこで共同自炊をして勉学に励んだのでした。

 4人いるので、最初は家事を四人で分担するのに、一人は掃除、一人は洗濯、一人は風呂掃除、一人は料理、と得意な作業で分けたのですが、一ヶ月もしないうちに料理担当から相談があって、「俺だけが創造的な家事なのでつらい」とのこと。

 なるほど、他は単純労働ですが、料理だけは毎日献立を考えるので大変だ、と改めて思い知って、それからは家事のローテーション表を作って日々家事を入れ替えて一年間を過ごしたのでした。

 「料理は創造的な家事だ」というのは名言。食べるのは数分でも、作るのには一時間くらいかかりますし、おまけに食材や栄養のバランスも大事。

 何事も面白がることができれば楽しくなりますし、楽しくなければ続かないというところでしょうか。

 最初の料理担当者は今では大学の医学部の教授になりました。やっぱり頭が良かったんだな。



2007年12月20日(木) 071220_女性の社会進出

 今日はちょっとした勉強会をしているメンバーでの忘年会。誰のストレスがどう溜まっているのか、夜遅くまで飲んでしまいました。

 今日だけ飛び入りで参加してくれた、ある建築会社の幹部の一言。

「外国へ行って交渉ごとや打ち合わせをすると、必ず向こうには幹部の中に女性がいるんです。ところがこっちはおじさんばっかり。女性の感性が反映されない国というのは遅れていると思われるんじゃないかなあ」

「なるほど、しかし最近は女性の方が成績が良いと聞きますけど」
「あ、それは絶対にそうだね。採用面接の時は、昔はなんとしても女性を取ろうと思って、女性にいわゆる『ゲタを履かせる』なんてことがありましたけど、今じゃあ男の方にゲタを履かせないとみんな女性ばっかりになっちゃうくらいですよ。しかしねえ…」

「しかし…、なんですか?」
「建築の設計なんてやっぱり労働集約型というか、今でも月に100時間以上残業なんてざらなんですよ。そうなると女性に無理はさせられない。採用の時は女性の方が成績が良いんだけど、残業に耐えて仕事をしてくれるのは、最後は男になっちゃうんだなあ」

「モノになる、というはどれくらいの比率ですか?」
「男性で3分の1で、女性は10分の1くらいですかねえ。おまけに女性は結婚して出産すると休暇にはいるでしょ?やっぱり会社としては雇用してもどれくらい貢献してくれるかというリスクがありますね。しかし、最初に云ったように、これからは女性の管理職クラスをどうやって育てて行くかが大事なことになりますよ」

 女性に社会の中でどう活躍してもらうかが大切なようです。

    ※    ※    ※    ※

「一人面白い採用担当者がいましたよ」と幹部の方。
「へえ、どういうことですか」

「そいつが『なんとしてもこの女性を採用してくれ』って云うんですよ。でも会社はリスクがあると渋っていたんです。そうしたら…」
「そうしたら…、どうなりました?」

「その採用担当者は『出産して子育て休暇に入る前に元は取るから!』って云いましたよ。面白い言いぐさだなと思いましたね。もちろん採用しましたよ、はっはっは!」

 女性が大いに力を発揮できる時代になりましたが、男の方もそれをしっかりとサポートするような、良い関係を構築する努力が必要なようですよ。

  



2007年12月19日(水) 071219_『リスク』を考える

 パソコン回りの年末バージョンアップシリーズの最後を飾るのは、大容量ハードディスクの購入です。年末セールは安い価格が張り出されるので魅力です。



 パソコンには、ソフトやデータを記憶しておくハードディスクという装置がありますが、高速で回転する金属の円盤に磁気でデータを記憶させるこの装置はしばしば壊れます。

 パソコンのハードディスクが壊れると、パソコンが起動しなくなり、中に記憶させてある、これまで作った文章やデジカメの映像なども取り出せなくなることになります。
 
 ハードディスクが壊れることを『クラッシュ』と呼びますが、かくいう私もこれまで3回、ハードディスククラッシュを経験しています。その瞬間は突然訪れて、我が身を絶望に陥れます。

 パソコンに詳しい人ならば、壊れたハードディスクから必要なデータを救出することができることもありますが、やはりできないことも多いのです。ディスクのクラッシュはパソコンの最大の脅威です。

 ディスククラッシュは必ず発生するリスクと考えれば、リスクが発生しても影響を最小限に食い止める方法を考えましょう。それがデータのバックアップという作戦です。

 本体に入っているデータをそっくりそのまま別なところに格納しておけば、本体が壊れたときには、格納庫から同じものを取り出して新しいディスクにもデータを復元できるでしょう。
 これならば、多少の時間はかかっても、以前と同様の状態まで戻すことが可能、極めて現実的な対処の仕方と言えます。

 そこで今日買い求めたのが、そのための大容量ハードディスク。本体の状態をそっくりそのままバックアップして、本体が壊れて起動しなくなったときにはこちらから立ち上げることだってできる優れものです。

 以前はただデータを保管するだけだったのですが、最近は保存先からも立ち上げることが可能になりました。技術の進歩はすごいなあ。

    ※    ※    ※    ※

 ところで、バックアップ用に買った大容量ハードディスクも、やはりハードディスクなので、壊れるリスクが無いとは言えません。
 本体とバックアップ用の両方が同時に壊れる確率は極めて低いと考えられますが、やはり道具ですから、こちらも壊れるリスクがあります。

 メーカー自体も一年間は機械の故障を保証してくれますが、それ以上の期間のリスク回避のためには、買ったお店の保証サービスを購入します。ポイントの5%を払うと保証期間が5年鑑に延長されるのです。

 これでまずは一安心。しかしこの保証書をなくすリスクはどうなるのか、とか、そもそも保証サービスを受けていることを忘れるリスクも存在しています。

 結局どこまで行ってもリスクはゼロにはなりません。こんな事ばかり考えていたら不安で夜も寝ていられません。
 しかし社会的に無視できる確率になれば良しとするというのが現実的なリスク管理の考え方です。

 北海道の熊は怖いけれど、熊に襲われて亡くなる人は数人。一方交通事故では年間に5千人以上が亡くなっています。熊よりも交通事故で死ぬリスクの方がの方が千倍も高いリスクがあるのです。

    ※    ※    ※    ※

 悲しむべき事に、長崎県佐世保市で猟銃による殺人事件が起きました。
 
 この世に銃がある限り、こうしたことが起きるリスクは絶対にゼロにはなりません。しかし我々の英知を結集して、こうしたことが発生するリスクを押さえ込まなくてはなりません。

 必要なことは感情に流されて、行き過ぎややりすぎな対応策を講じ、そのうえすぐに忘れてしまうことではなくて、何が現実的な対応なのかを熟慮して対処し、そうしていつまでも忘れないことだと思うのです。

 今日買ったハードディスクの保証書は絶対に忘れないところに入れておくことにしようっと。 



2007年12月18日(火) 071218_忘年会は屋形船

 今日は横浜の職場での忘年会。幹事さんがいろいろと工夫をして、今回は横浜港での屋形船の中での宴会を企画してくれました。

  

  

 屋形船って夏のものかと思っていましたが、窓を閉めて中でストーブを炊けば立派な宴会空間です。中は畳で天井の高さは170センチくらい。長身の人だとちょっとつらいくらいです。

  

 お料理は鍋に揚げたての天ぷらがついてきます。焼酎を割るのに「ハイピッチ」という怪しげな飲み物が出てきました。うーん、屋形船御用達なのかな、いかにもレトロなところが笑えます。

  

 船ははしけを離れるとややしばらくみなとみらい地区を眺められるところで止まると、ゆらゆらとそのまま漂っています。

 食事が一段落ついたあたりで湾の外へと動きだし、大観覧車やレインボーブリッジをくぐると急旋回して再び港の中へと戻ってきます。船酔いを心配しましたがそれほど揺れることもなく、冷たい風も心地よいほど。

  

  

 今年一年もいろいろありましたが、まあ無事で良かったといった話で盛り上がりました。

 幹事さん、いろいろと大変な企画をしてくれてありがとうございました。なかなか得難い体験でした。{/kaeru_en4/}



2007年12月17日(月) 071217_プリンターの進歩

 昨日のプリンターの故障を受けて、早速新しいプリンター購入に走りました。善は急げ。どうせ買わなくちゃ行けないのだったら、躊躇している暇はありません。

 新宿西口の○ドバシカメラへ行くと、年末商戦で店内は大にぎわい。もちろんこの時期ですから、プリンターコーナーの販売にも熱が入っています。

 とりあえず印刷さえできればよいので、秋葉原へ行って中古の安いジャンク品ということを考えつつ、まずは新製品の現状をチェック。

「いらっしゃいませー。ご説明させてくださーい!」という若い店員さんも活気があります。

「最近の流行はどのあたりなの?」とまずは同行チェック。
「今は、紙の印刷はもちろん、スキャナ、コピー印刷、フォト印刷までもが一台でできるというマルチタイプが流行で、しかも先週末からどんどん値が下がっているんですよ」

「へー、どれくらい?」
「先週2万円だったのが週末に1万9千円になり、今は1万8千円になりました」

(もう少し待てばなお下がるのか?)などと思いつつも、スキャナーやコピー印刷機能もついているのは魅力です。

 もちろん、大きな紙を印刷できるような高級機種はもっとお高いのですが、それほどの使い方はしないので、売れ筋あたりが良さそうです。

 いろいろと悩んだ結果、この際だから、2〜3千円を惜しむのはよそうと考えて、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、一番人気の機種を購入しました。 

 機能は毎年アップしてしかもお値段は毎年あまり変わらないということのよう。新しい機械を買うときはいつも、(これ以上どんな機能が必要なのかな?)と思うくらい機能が充実しているように感じるのですが、翌年は必ず前年よりも良い機種が登場するから不思議です。

 欲望こそが社会を進化させている現場は、電化製品の新機種をみれば一番分かりやすいかもしれません。

 さて、来年はどんなニュータイプが登場するんでしょう。今ついている機能だけでもう使い切れないんだけど…。



2007年12月16日(日) 071216_この大事なときに…

 年賀状の名簿の作成が終わりました。喪中葉書を整理してリストを一度印刷し、住所を再度確認して間違っているところを修正します。

 ここまでが作業の胸突き八丁で、ここを丁寧にやっておくと、その先の作業は手戻りがぐっと少なくなります。

 そのチェックを何とか終えて、いよいよ宛名の印刷です。いつものプリンターをセットして、印刷開始。ぐんぐん作業が進みます。

 さすがは印刷ロボット。真面目に一生懸命に働いてくれ…、ん、ん?おやー、調子が悪いなあ…。数枚印刷したところでやがて止まってしまいます。全部で400枚近い年賀状の半分くらいを印刷したところでどうにも動かなくなってしまいました。

    ※    ※    ※    ※

 私のプリンターは、調子が緑のランプがついているのですが、不調になるとそれがオレンジになって点滅します。何回点滅するかで不調の原因を知らせてくれる、というのもなかなかの優れもの。

 しかし点滅する回数からマニュアルを見ても対処ができません。どうやらプリンターヘッドという精密な部分が不調なようで、マニュアルには「お近くの販売店で修理が必要」という情けない回答。

 ネットで調べると、このプリンターはその手の故障が多いようで、対処の仕方を教えてくれるサイトもありました。しかしそこで紹介されている手法を使っても、自分で直すことができません。

 今から修理に出していたのでは、年末に間に合うはずもなく、どうやら新しいプリンターを購入しなくては駄目かも知れません。

 前回はせっかく褒めてあげたのになあ。一番大事なときに壊れるなんて、まさにマーフィーの法則。

 年末は出費がかさみます。トホホ



2007年12月15日(土) 071215_カキフライの幸せ

 夕方食材を仕入れに行くと、牡蛎(かき)が安かったので今日は牡蛎フライに決めました。

 今までは揚げ物をしなかったので、牡蛎フライが食べたくなったときはショッピングセンターの総菜コーナーのできあがったパック入りを買っていたのですが、やはり揚げたてというわけにはいきません。

 先日のパイナップルなしの酢豚以来、揚げ物料理の道具を揃えたので揚げ物も怖くはないのです。

 衣とパン粉をつけて揚げればよいだけ。ここでも中華鍋が大活躍でからっと揚がりました。

  

    ※    ※    ※    ※

 キャベツの千切りとあわせて、レモン汁とソースをかけると炊きたてご飯がたまりません。立派な牡蛎フライ定食のできあがりです。

  

 自分で揚げればまさに揚げたてが食べられる道理。うーん、もっと早く気付けば良かったなあ。

 ちなみにみそ汁はなめたけ汁。冬の味覚とあったかご飯を堪能して、日本人に生まれた幸せに浸りました。



2007年12月14日(金) 071214_近世風俗史

 久しぶりに家の近くの良書ばかり置いてある古本屋さんに立ち寄りました。いつもの親父さんがいましたが、客が本を選んでいるときに声をかけたりする野暮はありません。

こちらの目的は、単行本の古本が取り寄せできるのかどうか。すばらしい本にめぐり合ったのですが、全五巻のうち1巻だけが手に入った状態。残りの4冊が手に入るものかどうか・・・。

「あのう、こちらでは古本の取り寄せなんてできるのでしょうか」
「一応伺いはしますけどね」と古い大学ノートを取り出しました。

「それで、なんていう本ですか?」と親父さん。
こちらは(この親父さん、知っているかな?)と思いながら「え〜、守貞謾稿(もりさだまんこう)って言うんですが」
「守貞謾稿!それはなかなか出てこないなあ・・・」この親父さん、この本を知ってる!

  

 この守貞謾稿というのは、喜田川守貞という天保時代の人が、江戸と京都、大阪の三都の風物がいろいろと違うことを面白く思い、当時の目に映るものをことごとく説明しようとした江戸時代後期の風俗百科事典のような本なのです。今日、岩波文庫の黄色い背表紙で「近世風俗史」という題名で全五巻が世に出されていますが、江戸時代の百科事典のようなもので、実に良い本です。

「一巻目はどちらで手に入れられましたか?」
「え・・・と、こちらじゃなかったでしたっけ?古本なんですが」

「いや、うちじゃないねえ」と、私の本を手に取ると背表紙をめくって「あ、神田ですね」
なるほど、神田の古書店のタグがついていました。

「守貞謾稿ねえ、これはいい本ですよ」
「僕も一巻だけ見て、いい本だなと思いました」

すると親父さんは、「こういう本はちゃんと読まなくちゃ。そこにありますよ、全五巻で」と本棚の一角を指差すと、ほ、本当だ、全五巻の大判でケースに入った古本がありました。
「えーとね、定価3万円が1万7千5百円。こういう本は単行本ではなくて、子供にも残してあげたいくらいですよ」

「いや、残念ながら僕の場合は取っておく様な本の読み方をしないので、この単行本ももう落書きだらけで・・・。本には申し訳ないけど。しかしここにあるのが分かりましたから、臨時収入でもあれば買いに来ますよ」
「分かりました。一応2巻め以降があるかどうかを探しては見ますよ。でもこういう本は出てこないから期待しないでください」
「はいはい」

やれやれ、本の題名だけでどこにあるかまで知っているとは!少し試して見ようなんて思うこちらが恥ずかしい。久しぶりに訪ねた古本屋さんでしたが、また親父さんの博識に脱帽です。

本への相通じる思いを感じて、ちょっと心が温かくなりました。





2007年12月13日(木) 071213_母性社会と父性社会

 つい先頃無くなった河合隼雄さんと言えば、先の文化庁長官として知られていますが、もともとはユング派の心理学者です。

 しかしその興味の対象は広く、心理学から派生して文化・社会に関しても多くの著作があります。

 『母性社会 日本の病理』は1976年に出された本を単行本化したもので、当時発表したいくつかの文章を合わせたものですが、その鋭い分析は今日なお切れの良い論調です。

  

 タイトルにも用いられた「母性社会」というのが日本の社会を一言で言い表すキーワード。もう30年も前に著者は当時の『日本社会の社会情勢の多くの混乱は、筆者の見解によれば、父性的な倫理観と母性的な倫理観の相克(そうこく)のなかで、一般の人々がそのいずれに準拠して良いか判断が下せぬこと、また、混乱の原因を他に求めるために問題の本質が見失われることによるところが大きいと考えられる』と看破しています。

 著者の河合さんは臨床心理学者として個人の心理療法に当たるうちに、その個人の心の中に彼を取り巻く社会や文化のあり方が反映されていると感じることが多く、そこに我が国の母性文化の特質が存在していることを痛感するようになった、と言います。

 母性の原理は、全てのものを良きにつけ悪しきにつけ包み込み、そこでは全てのものが絶対的な平等性をもつ、という面をもち、しかしながらその原理は同時に、自分が包み込んだはずのものが自分から離れることを許さないという側面も持ちます。

 そうして母性原理は肯定的に見ると生み育て慈しむものであり、否定的に見ると、飲み込みしがみつき、死に至らしめるという側面ももつものとして理解されます。

 これに対して父性原理は「切断する」機能にその特性を示します。全てのものを善と悪、上と下、認めるものと認めないもの、などなど。

 母性が子供を平等に可愛がるとしたら、父親は良い子と悪い子を分ける規範を持って子供を鍛えようとします。しかしながらこの父性もあまりに強すぎると、切断の力が強すぎて破壊にいたる面も持ちます。

 この二つの相反する原理は、もちろんどちらかだけを有するものではなく、両者の面を持ちながらそのどちらかが優勢に働く、という形で現れるのですが、我が国はどう考えても母性の強い社会であると認識されているようです。

     ※    ※    ※    ※

 河合さんの文章の中で面白かったのは、日本は元々母性社会が強かったので、それ一辺倒で行くのを避ける意味で社会の装置として家父長制という父性原理でその短所を補償してバランスを取る工夫をしていたのではないか、と言う下り。

 それが戦後、アメリカが平等意識を持ち込んで家父長制を破壊したところで、母性社会に歯止めをかける社会的機能が働かなくなったのではないか、と言うのです。

 しかしながらそのアメリカは、と言うと、強すぎる父性原理の社会であるが故にいかに母性を取り返すかということに腐心しているのだ、とも述べられていて、日本がいかに父性を取り戻すかに苦労していると言うことと対比されています。

    ※    ※    ※    ※

 この母性と父性は、平等主義か能力主義か、という事にもつながり、最近の日本が能力主義を取り入れようとやっきになっているのは、母性社会に父性社会を取り戻す動きの一環と読めないこともありません。

 しかしどうも日本人には、急激な変化の中でその肯定的な面についていけていないようにも見受けられます。世の中を動かして行くにはバランスとゆっくりとした時間をかける必要があるということです。

 自動車を運転していてハンドルを切るときは、ハンドルの【あそび】を使いながら少しずつカーブして行くものです。そうした時には少し戻すような操作をしながら目的の方向に舵を切って行く柔軟な操縦方法が必要なのです。

 さて、母性社会と父性社会のバランスをどう取って行きましょうか。{/hiyo_oro/}



2007年12月12日(水) 071212_世界が広がる

 今の職場の、大学同窓生による忘年会が開かれました。上は13年先輩から下は20年後輩まで多士済々です。

 今まで何となく会釈だけで通り過ぎていた人が、実は同期生で何人か名前を挙げるとみんな知っていたり、大学の先生の名を挙げると「そいつとは教養時代からの同級生だったよ」などと言われて嬉しくなります。

 中には「あの方は高校が旭川だったはずですよ」と教えられて挨拶に行くとまさに高校の先輩で、「僕はこの職場に長いけど、高校の同窓生にあったのは初めてだよ」などと向こうも嬉しそうです。
 特徴のある先生の話題で大いに盛り上がりました。

    ※    ※    ※    ※

  私は今の職場ではよそ者なので、こういうちょっとしたつながりが実はものすごく強力な絆なのだということを改めて感じます。

 宴会の最後はもちろん寮歌。明治45年寮歌「都ぞ弥生」です。

 「我らが三年を契る絢爛の宴はげに過ぎやすし…」口上からはいるから立派。今は口上を言えない人が増えました。

 全員が肩を組んで「都ぞ弥生」を歌えば、先輩も後輩もなくてみんながそれぞれの青春の風景の中に戻っているようです。

    ※    ※    ※    ※

 今日は知らなかった20人と知り合いになれて、世界がまた広がりました。

 自分の今生の世界はこうやって広がって行くのです。

   



2007年12月11日(火) 071211_暖かな明かり

 大きなプロジェクトが動き出しそうで、ちょっとアップアップです。

 そうかと思うと、上部機関の不興を買って、速攻で謝りに行きます。チームの失態は誰かが代表して謝りに行かなくてはなりません。もっとも、何に不興を買ったかをしっかりと反省しなくては。

    ※    ※    ※    ※

 自転車巡りをするときにいつも持参していた地図が見あたりません。(どこにやったかなあ)と思って、念のために貸し自転車場に電話をしてみると、「預かっていますよ」とのこと。

 自転車を返すときにカゴの中に置き忘れたようです。よく見たはずなんですが、もう疲労でいっぱいいっぱいだったのかも。はー、いつ取りに行けるかな。

    ※    ※    ※    ※

 職場からの帰り際に、お隣の野村ビルの広場の池にクリスマスイルミネーションが輝いていました。



 水面を使うと光が倍増してより綺麗です。カップルがたくさん写真を撮っていました。

 今流行のLEDは白く光ってどこか冷たい印象を与えますが、こちらのイルミネーションは、LEDではなくて豆電球を使っているので色合いが黄色みを帯びて暖かです。

 懐かしい色合いです。 



2007年12月10日(月) 071210_声なき声に誘われて

 昨日、お岩稲荷田宮神社をお参りした話を書きました。そのすぐ後のお話。

 お岩稲荷があるのは左門町という町名の場所で、地図を見ながらこの神社までたどりついたのでした。

 地図を見ているとすぐ近くに須賀神社というこれまた大きい神社が書かれています。近くまで来たのだから行くべきなのですが、なんだかもう疲れて、(また次に来ることにして今日は須賀神社へのお参りはよしておこう。すみませんがお許しください)と、この須賀神社へはお参りをせずに帰ろうと思いました。

 こちらはもう完全に貸し自転車を借りたところまで帰る気まんまんで、お岩稲荷を離れ、本通りへ向かおうとしたのですが、少しだけ気が変わりました。

(もう少しこのあたりを見て行こうかな) 右へ出ると本通りに出るところを左に曲がりました。

(なるほど、このあたりの家並みはこんな感じなんだ)10メートルほど先に、左に折れ曲がるものすごく細い道があったので、そこの街並みを見てみようと、また左に曲がりました。

 するとその道の100メートル先に赤い幟(のぼり)が見えました。

「あっ、あれは!」

 それは紛れもなく稲荷神社の赤。その先には天白稲荷神社という地図にはない神社が現れました。



 近づいてさらに驚いたのは、その天白神社は須賀神社の境内の中に摂社として祀られている稲荷神社なのでした。

 もう今日はこちらへお参りする気が全くなかったのですが、道を何の気なしに左へ二回曲がったら、しっかり須賀神社へたどり着いていたというわけ。

「ああ、やっぱり呼ばれたんだな」と直感。ここまで来て挨拶もせずに帰ろうとした非礼をお詫びしながらお参りをいたしました。

 自転車巡りをしている最近は特にこういう事が多いのです。

 皆さんには声なき声が聞こえるということがありませんか。



2007年12月09日(日) 071209_お岩神社は二つある?

 東京は快晴。二週間にわたって週末を使えなかったので、久しぶりの自転車による都内巡りです。

 今日は春日から出発して、西方面の新宿〜中野方面を巡ってきました。

 西新宿は高層ビルが林立しているのですが、そのわずか西側は渋谷区の本町界隈。ここは木造密集地域で、二階建てくらいのアパートや一軒家が建っていて道路も実に細いのです。

 とても高層ビル街のすぐ近くにこういう場所があるというのを東京の多様性というのかどうかは難しいところ。やはり土地という動かせない財産を有効に使ってはいないと評価せざるをえないのではないでしょうか。

 しかし二階建ての家越しに新宿の高層ビルがすぐ近くに見える風景って、独特の景観ではありますが。

  

    ※    ※    ※    ※

 新宿からの帰り道に四谷の於岩稲荷田宮神社(お岩稲荷)にお参りをしてきました。

  

 歌舞伎の俳優さんが演じる前にお参りに行かないと事故に遭う、などという変な評判もありますが、実在のお岩さんは田宮家を盛り立てた賢婦の見本みたいな人だったよう。

 お岩さんが信仰して田宮家が盛り返したのがお稲荷さんで、それにあやかろうとお岩稲荷と呼ばれるようになったのだとか。

 それがやがて文化文政時代に、歌舞伎が全盛となったときに鶴屋南北が有名な「お岩」という名を借りて、おどろおどろしい怪談話を創作し、見事に大当たりになったというのが四谷怪談とお岩さんの物語。

 実際のお岩稲荷田宮神社はそんな不気味さはありません。場所は四谷三丁目の交差点から南南西方向。

 明治の頃、一度ここが火事になった際に、「四谷じゃ遠すぎるので新富座の近くに移転して欲しい」という要望を受け入れて、当時隅田川沿いにあった田宮家の屋敷の中に新しくお迎えをしたのが、今中央区新川にあるお岩稲荷神社です。

 その後四谷の本家も再興したので、今では都内にお岩稲荷は二つあるのです。こんなところも東京の不思議かも。




2007年12月08日(土) 071208_酢豚に挑戦

 最近はすっかり中華料理が好きになってしまって、暇があれば中華料理を作ることが増えました。

 今日は初めて酢豚に挑戦。市販の「酢豚の素」もあるけれど、ここは一つネットでレシピを調べて自家製酢豚と参りましょう。

 豚肉は「ブロックで」とありますが、カレー用で代用。お金はかけずに安く作るのが信条です。

 豚肉は衣をつけて中温で先に揚げておいて、その後でぶつ切りにしたピーマン、タマネギ、茹でたニンジンなどをやっぱり揚げます。タケノコは残っていた細切りで代用ね。

 酢豚は炒めるものとばかり思っていましたが、本格中華では揚げる料理なんですね。

 最後の味付けはケチャップや酢、砂糖、醤油、それにかたくり粉でとろみをつけたソースを作って、これにさっきの揚げた材料をまぜて全体に絡ませるとOK。

  

 自分好みの味が出せて満足。料理に多少の手間はかかりますが、これはうまい!

 今までは食べたくてもなかなか料理をする気まではならなかったのですが、これで自信もつきました。だんだん中華も上手になってきましたよ。

 あっ、しまった!パイナップルを入れ忘れた!なんだか物足りないと思ったらそのせいかぁ!うーむ、次はパイナップル入りにしなくては…。

  



2007年12月07日(金) 071207_ロボットギター登場

 ネットのニュースを見ていたら、チューニングがいらないギターが登場するという話題がありました。

 【以下、yahooより】
 2007/12/04-15:08 もうチューニングは不要=米ギブソンが次世代ギター
 【シリコンバレー3日時事】ギター製造大手の米ギブソン・ギター社は7日、自動チューニング機能を世界で初搭載した新エレキギター「ギブソン・ロボットギター」を日本を含む世界各国で発売する。同社は、演奏者は調弦の煩わしさから解放され、「ただプレーするだけでOK」と売り込んでいる。
 新ギターには半導体やモーターが内蔵されており、ペグ(糸巻き)を機械制御してわずか2秒間で音程を合わせる仕組みだ。通常の調弦だけでなく、設定しておけば、曲ごとに異なる調弦に変更することができる。同社は、調弦が苦手な初心者だけでなく、プロの演奏家にも自動調弦ギターが浸透すると期待している。
 ロボットギターはギブソンの代表ブランド「レス・ポール」の新商品で、7日発売の限定版は価格2499ドル(約28万円)。標準版は年明け後に発売される。 (引用終わり)

    ※    ※    ※    ※

 なるほどねえ、チューニングは確かに煩わしいものですが、それもまたトータルのギターテクニックの一つなんだけどな。

 大体、ギターが弾ければチューニングはできるはず、と思っているし、それができるのが上手になると言うことのはずなのですが、『プロにも浸透する』って、一体どういうプロが使うのでしょうかね。

    ※    ※    ※    ※

 便利になることの快感と、どこからが『やりすぎ』なのか、の区別が一人一人の中で着けてほしいものです。

 私にとっては、マイクで音を拾って夜でも弾ける『サイレントギター』は便利の範囲ですが、『ロボットギター』はやりすぎという評価です。そこまでやるんだったら自動で奏でるギターも作ればよいのに!



2007年12月06日(木) 071206_チャンスはここに

 まちづくりの話を聞きに午前中に、東京駅前の丸の内まで出かけました。

 話を聞いた後に丸の内の街並みを眺めながら有楽町まで歩いてくると、ものすごい人だかりがありました。

「おお、これは何だ!?」と驚いていると、一緒に行った若手が「これは西銀座チャンスセンターですよ。日本で一番宝くじの一等が出るので有名な場所ですよ」と教えてくれました。

  

 なるほど、年末ジャンボ宝くじを買い求めに並んでいるのですな。それにしても、ひと際長い待ち行列が見受けられます。

「あれも宝くじを買う行列なの?」
「ここのチャンスセンターには売り場の窓口がたくさんあるんですが、中でも1番窓口が一番当たるというので、その窓口で買おうという人だけが特別な列を作っているんです」

 その列の長いこと長いこと。ここで終わりか、と思ったら、警備員さんが通行人を通すために、流れの前後で客待ちを切って人を通しているのでした。

  

「でも…」
「え?でも、って何だい?」

「実は1番の窓口だけ二つあるんですよ、2番窓口からは一つしかないんですけど」

 本当だ!1番の窓口だけ間口が広い。

 西銀座チャンスセンターには、庶民の切ない希望とそれに応える商魂がありました。

  



2007年12月05日(水) 071205_日本にとっての広場とは

 仕事の関係で法政大学の陣内秀信教授という方とお知り合いになれました。

 陣内先生は『東京の空間人類学』という本をもう20年以上も前に書かれて、東京という都市の空間的特徴についての論考を世に出されたのでした。

  

 この本の中で先生は、外国人に対して東京を説明しようと、東京の都市空間の秘密を解いてみようと思い立ったのだそう。そこで、地形・道路・土地利用などに注目しつつ、江戸からの連続性がそれぞれに見られることと、近世の構造が現代の東京の基層に生き続けていると言うことが示せたのでした。

 そしてこのような、外国人に対して説明する作業を通じて、つくづく、感じたことは『近世の江戸と近代の東京を分けてしまったのでは、今の東京の特徴は皆目理解できないのであって、その両者の様々な混ざり合いの結果、ユニークな東京の姿ができあがっていると考えるべきだ』という結論でした。

 私も最近この『東京の空間人類学』を読んで、東京の味方を教えていただきましたし、逆に言えば、半年以上東京の街を精力的に巡ってきたおかげで、本に紹介される場所のイメージがあらかた掴めていることにも気付いたのでした。
 全く、まち巡りなどして何の役に立つのかと思いきや、意外なところで変な実力がついていたと言う訳なのです。

 陣内先生はイタリアの都市空間についてもご造詣が深く、そんな著書や研究の中で日本の中の広場について、お詳しいことから、今回行っている、東京の空地についての勉強会の懇談会に出ていただくお願いをし、ご快諾もいただけたのでした。

 そんななか、直接先生から広場についてお話を伺って、夜も懇親会をお願いしていたところ、それも叶い、今日の夕方に「日本人にとっての広場とは何か」というタイトルで講話をしていただきました。

    ※    ※    ※    ※

 先生のお話の中で面白かったのは、「世界で一番広場が似合うのはイタリア人です」ということ。イタリアの諸都市には必ずまちの真ん中に広場があって、イタリア人たちは用もないのにそこで立ち話をするのが大好きなのだそう。

 日本人だったらすぐに木陰のベンチで座ってしまうのに、イタリア人は立ち話。おまけに、日本の広場はやたらと緑があるのに、イタリアの広場には樹木はほとんど無いそうです。そんなところにもお国柄が見て取れます。

 ある時イタリア人の先生が日本に視察に来て感想を述べたのが「イタリア人は滞留しているけれど、日本人は流れている」という言葉だったそうです。

 つまり日本人は一つところでじっとしているよりも、動き回ったりぶらついたり、何かしていないと気が済まない性格だ、と見抜かれたのだそう。

 日本では大きな広場があまり発達しなかった代わりに、商店街などの道すがらに賑わいが連続する方を好んだとも言えそうです。

 それが日本人の性格なのだとしたらそうした界隈性を重要視したまちづくりが似合うはず。最近流行の屋台村などもそんな辻沿いの飲屋街風の演出が受けているわけで、これは実は日本人の性格に実にマッチした作り方だったんですね。

 では広場は全くなかったか、というとそうでもなくて、神社仏閣の境内は、縁日の賑わいや清浄な祭りや儀式を行う多目的な広場でした。

 さらに、江戸時代では両国橋や江戸橋のたもとに広小路と呼ばれる広場があって、実はこここそ芝居小屋や店が出るなど、娯楽の少なかった江戸にあって代表的な賑わい広場空間であったのです。

 そこは地域の有力者がお上から管理する権利を手に入れて、独特の秩序の下で、経済的にも利益を得ながらそれを地域に還元するという仕組みができあがっていたのです。

 しかし近代はそういう地域コミュニティによる仕組みというものを前近代的であるとして否定し、公共施設はお上が管理するという手法を選びました。

 明治以来、日本の近代はそういった地域管理が行われてきたのですが、ここへきて何でも公が管理するということにも無理が見られるようになってきたようです。

 しっかりしたルールの下で、地域のことは地域が管理をするという流れになりつつあるのです。それはまた、広場が復権を果たす前触れなのかも知れません。

    ※    ※    ※    ※

 陣内先生にお願いをして、買った単行本にサインをいただきました。へへへ、これも役得です。

  

 



2007年12月04日(火) 071204_新宿南口のイルミネーション

 ちょいと用事があって出かけた新宿南口。

 通勤の電車から高島屋サザンテラスに飾られたクリスマスイルミネーションがよく見えて、気になっていたので行ってみました。高島屋は新宿エリアの中では南に大きくずれているのでちょっと立ち寄る、ということがしづらくてなかなか行けなかったのです。

 JR新宿南口の駅舎を通って行くと、高島屋デパートの前からテラスに出るところでまずはゲート風のおもてなし。



 テラスに出ると約100mにわたって、イルミネーションが飾られています。今年のテーマはどうやら『サーカス』のようで、サーカスに登場する動物や人物が電飾で表現されています。

 これはピエロと象さん。





 自転車で綱渡りをするピエロや空中ブランコの曲芸師もいましたよ。



 全体はサーカスのテントを表した四阿(あずまや)風の施設が4基ほど設置されています。

 先にも書いたように、ここはどこかへ向かう通り道ではないので、ちょっと人通りもすくなげ。でも通りが長いので光が重なって見えて綺麗でした。

 明日からは気温が下がりそうです。



 



2007年12月03日(月) 071203_やったぜ!星野ジャパン

 やったー!やりました!星野ジャパンが昨日の韓国戦に続いて台湾戦を制して、北京オリンピックの出場を決めてくれました。

 昨日、韓国戦での勝利にあまりに興奮した星野監督が「明日はダルビッシュ!」と叫んだとおり、先発はダルビッシュ投手。

 初回に日本は一点を取って先制をしたものの、その後追加点が奪えず膠着した状態が続きました。ダルビッシュも点数こそ与えないものの、ぴりっとしない投球で四死球を出しハラハラドキドキさせてくれます。

 ハラハラで終われば良かったものの、一瞬凍り付いたのが6回に放たれた台湾の逆転ツーランホームラン。追加点が取れずにいた日本にはいやなムードが漂います。

 しかしそれを振り払ったのが、日本の打撃陣。次の回にはノーアウト満塁からスクイズで同点とすると、西岡の勝ち越し、突き放す川崎…と、この回ついに日本チームのバットに火がついて一挙に6点をもぎ取ってくれました。

 これで試合の流れを制して、終わってみれば10−2という点差になりましたが、途中までは冷や冷やの連続でした。一発勝負というのは恐ろしいものです。

 終わった後はさすがの星野監督の目にも涙が浮かんでいましたね。期待通りの結末を迎えることがいかに大変なことか、ひしひしと伝わってきました。
 取るに足らない批判や批評も多かったことでしょう。

「批判する側になるくらいなら、批判される側になれ」って言ったのは誰だったっけか?忘れちゃった。

 とにかくありがとう。来年の楽しみが一つ増えました。アッパレ



2007年12月02日(日)

 朝から年賀状と年賀状のリスト作成に取りかかりました。

 デザインを決めてプリンターに印刷の指令を出すと、こちらは何をしていようと、一生懸命に印刷を繰り返します。プリンターって、実は印刷専用のロボットなので、同じ動作を真面目にこつこつと繰り返してくれます。
 約半日で文面を作成し終わりました。



 後は送る人のリストの整理。住所変更や昨年末のやりとり記録、さらには喪中葉書の情報などを入念にチェックして、送付リストを作ります。ここまでができれば年賀状作業の90%は完了と見てよろしいでしょう。あとは印刷して一言を添えるだけ。

 喪中の連絡はもう少し待たないと手戻りが生じるので待つ事も大事。タイミングをよく考えましょう。

    ※    ※    ※    ※

 最近のパソコン用年賀状作成ソフトは、郵便番号さえ分かれば住所入力の手間をかなり軽減できて時間の節約ができるばかりか、友人知人の個人記録データとしても使えるのでやっぱり便利です。

 情報管理や印刷はパソコンを使ってファストで効率的に行いながら、そこで浮かせた時間を使って一人一人の顔を頭に浮かべながら一言を添える、スローなゆとりのある年賀状を作ります。

 これこそまさに私が求めるスローライフと言えるでしょう。

 スローのためのファストはあっても良いですよね。

 



2007年12月01日(土) 071201_走れメロス

 今日から師走。師走と言えば忘年会。そこで、高校の同期生のなかで在京のメンバーによる忘年会が開かれました。

 「こままさ君は東京を巡っているから、どこか面白い場所の紹介をかねて、幹事をやってくれない?」と上手に頼まれて、幹事を引き受けました。

 (面白いところで宴会もできるところねえ…)と考えて、会場は汐留にある旧新橋駅舎に決めました。

 ここなら建物もそれなりに面白いし、新橋は西新橋に行くことはあっても、東側の汐留方面はあまり行く機会もないし、新橋なら横浜や千葉など各方面から集まるにも便利だと考えたのです。

  

 時間は土曜日の17時からと決めて、一週間前にメーリングリストで会の場所と時間をお知らせすると、一部「○○君も来るって言ってたよ」という伝言情報も含めて13人から参加の意思が表明されました。
 
 しかしその後、誰からも「楽しみにしているよ」といった連絡がありません。幹事としてはだんだん心配になってきます。
(もしかしたら忘れているんじゃないだろうな…)とか(一人くらい『やっぱり行けない』と言い出すんじゃないかな)と、すごく心配。

 そして当日、少し早めに会場入りしてみんなを待っていましたが、17時ジャストには3人だけ。「忘れちゃいないんだろうなあ」やっぱりまだ心配です。

  

 しかしその後、10分もしないうちに半数以上がちゃんと登場。30分後までにはちゃんと全員が揃いました。よかった。

 「メーリングリストに全然反応がないから、一人くらい忘れているんじゃないかと心配でたまらなかったよ」と言うと、「こままさはまだ幹事のシロウトだな。何も反応がないときはちゃんと来ると言うことで、来れなくなったら連絡が来るものだよ。そういう友情は信じて良いって」

「そうか、俺は『走れメロス』を思い出したよ。そうか、みんなの友情を少しでも疑った俺を殴ってくれ!」
「おぉ、懐かしいなあ、ははは」

    ※    ※    ※    ※

 幹事ってこういう心配をいつもしているんですね。今度からはちゃんと連絡をするようにしようと思ったのでした。

 二次会も遅くまで盛り上がり、帰りは終電の一本前。

 クリスマスイルミネーションもたくさんあって、街は師走モードです。

  


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こままさ