ここのところの残業続きで、心もおかしくなっていくようだ。 何もかも投げ出して、反対向きの電車に乗れればいいけど、 そんな無責任なことはできるはずもない。
心臓が痛い、と言ったら 会社の人が「心臓には神経が無いはずだけど」。 神経が無いのはあなたの心の方だろう、 と自分でも心の無いことを思う。
---
休日に、やはり仕事に向かっている電車の中で、 車椅子のカップルを見かけた。 いまや障害者の社会進出は進んでいるし、 電車やバスで車椅子に乗る人を見ることは多いけれど、 そのカップルというのは初めてだった。
なんとなく、ものめずらしく見てしまう自分がいて 自分自身に幻滅する。 だが、彼らはそんな中でも肩を寄せ合っていた。 若い人たちと、なんら変わりは無かった。
---
僕にはまだ時間がある? ないんだろうね。わかってる。 頑張るよ。
---
スガシカオの唄がうまくなってる。 なんかイヤだ。
少し走ると終電の一本前に乗ることができた。 先週から休みなしで突っ走り、 ときどきタクシーのお世話になった今週の終わりは、 なんとか一日だけ休みを貰って終えることができる。
その終電の一本前の地下鉄は少し混んでいたが、 奇跡的に座ることができた。 ふとみると向かいの席には携帯を一心に見つめる女性。 顔は整っているが下半身が太い。 左隣はやせたおっさん。右側は興味なし。
向かいの女性がこちらを見る。 別に視線をそらすでもなく、僕はぼぅっと前を向いている。 よく見ると、彼女の顔は少しゆがんでいる。 疲れているような表情。
左隣のおっさんはおもむろに携帯電話を取り出し、 女性の写真を見始めた。 横からは色相が反転してよく見えないが、 単なるスナップ写真のようだ。 それでも、彼はいとおしそうに見ている。
---
君は今日、どんな格好で、 どんなことをして、 どんなものを食べて、 どんなことを想っているのだろうか。
君の写真を見る。 凄く楽しそうだ。
今月に入ってから、かなり仕事がやばいことになっていて、 毎日終電に乗るのが常、の毎日。 日記を書くなんてとんでもない!というところなのだけど、
昨日忙しい中デートをしてきて、 (しかもめちゃくちゃ暑い日だった) 楽しかったよ、という記念の日記。
---
約束をしよう。 僕は、君を忘れない。
当たり前すぎて、約束にならないけれど。
あまりに疲れていた所為か、なんだか眠れないので日記でも書くことにする。
アマゾンで買った戸田誠二の本が届いた。 彼のサイトを初めて見たとき、ある一遍で涙が止まらなかったことがあり、 思わずその感想をメールしたことがあった。 そんな彼が、今は商業誌に連載を持つ身らしい。 なんだか少し遠くへ行ってしまう気もする。
僕は、 彼の書くストーリーは常に万人には「受け入れられないもの」 であって欲しいと思っている。 そこにある痛みが社会全体に蔓延っているとしたら、 それは異常だ。 否、もう既に世界は異常であって、 そして、それにみんな気がついている。
だからどうしたというのだ。 昔僕らは正常な世界にいたというのか? 農民から搾取するだけの世界が? 奴隷がいないと回らない世界が? 戦争の責任を有色人種に擦り付ける世界が?
---
彼の絵はそのストーリーとは裏腹に、 光を丁寧に描く。
---
その一遍はまだ出版された本には収録されていないようだ。 それは救いでもある。
|