いつのまにかプロジェクトを任されるようになっていた。 自分から望んでいたとはいえ、実際に動かす段になると 少し腰も引ける。 だからと言って、逃げる気など毛頭無いのだが。
涼しくなると食欲も増すようで、 昼飯は欲張りにお弁当とミニラーメンを買って食べた。 だが、満腹中枢が刺激されると 今度は睡眠欲が満たされず、 どうにもこうにも、という感じだったので トイレで居眠りをする。
今日日のサラリーマンなんてこんなもんよ。
働きアリの法則のように 全体の何割かが働けば社会は廻るらしい。 本当は「何割」に入っておきたいが、 これからきっと忙しく自分への 言い訳を兼ねた堕落を今だけ味わおうと思う。
つまり、仕事はサボってますってことです。
それを世の中の不都合の所為にして、 僕は人によく見られようと背伸びばかりしている。 可笑しいと笑われるだろうが、 それはそれで僕らしいとも思っている。
多少の自己矛盾を抱えていないと、 逆に不安になりそうな気もする。
それらは、全て言い訳だ。
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グレープフルーツジュースは体に良いという迷信を信じて、 朝、かなりの頻度で地下鉄のホームにある自動販売機を利用する。 以前はオレンジジュースの方が好きだったが、 今は大体8対2くらいの頻度。
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本当に大事なものは目に見えない、と良く言うが、 そこそこ大事なものは目に見える。 どちらも取りこぼしたくなくて網を広げすぎてしまう。
網を広げれば隙間は広がって、 そこから漏れるものは増えるというのに。
真っ直ぐ帰るのはなんだか嫌だったので、 漫画喫茶へ立ち寄る。 今月、多分三回目。
読みかけていた漫画を途中から読みつづけたのだが、 結局、閉店時間まで全部読みきることは出来なかった。
店を出ると、そこは懐かしい場所。 このあたりでも恐らく一番人通りの多く、 そして治安も若干悪い歓楽街。 こういうところにいると、逆に一人でいることを実感することがある。
中秋の名月というには、実感の無い秋口。 うさぎは相変わらず月の上でひっくり返ってるのだろうか。
昔、兎の出てくる芝居をした。 舞台上には現れない、架空の兎。 そして、人はみな何かに追われて震えている。 震えながら、反撃の機会を待つ。
壊れたMDが復活した。 ちょっと綿棒でレンズを拭いてやっただけなのだが、 まだまだ頑張れる、と言っているようだ。
考え事をしながらソファーに倒れこむと、 そのまま眠ってしまったようだ。 久しぶりに飲んだ薬の所為かもしれない。
昨日、ただ一つ覚えている夢は、 遠くで煙を吐いたヘリコプターがゆっくりと目の前に降り立った光景。 いつ破裂するやも知れぬ大きな羽根を纏った塊は、 結局そのままの形で動作を停止した。
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毎日が人生の岐路であると考えているのに、 その判断の繰り返しが退屈なときがある。 なのに、ここぞというときの判断で、 意志の弱さが露呈する。
昼飯の弁当を選びながら、そんなことを考えていた。 いつまで経っても、考えはまとまらない。
出会いは全て必然だといつも思っているけれど、 それに臆病になることだってあるだろう。 でも口紅の色を変えるように簡単に心は変わらない。
君の苦しみはもっと別のところにあるんじゃないかって 何となく気がついている。 いや、普通はそう考えるのが自然だろう。 原因が僕にあるのだから。 僕がそれを取り除く方法はあるのだろうか。
一方的に嫌うなんてありえない。 でもその逆はあるかもしれない。 変な話だが、僕はその覚悟をしている。 今日はチャットへは行きません。無理にとは言わないけれど、君が思っていることを書き残しておいて欲しい。
何はどうあれ、その原因は僕なのだから、 穿った言葉で言い訳することだって叶わない。
僕にだって隙間はある。 絶望するほど擦り切れてはいないし、 悲観するほど落ちぶれても居ない。 ときどき、全て諦めてしまいそうになるけれど。
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脚本家の北川悦吏子がミスチルの桜井に質問した。
「絶望の中での光の見つけ方を教えてください。」
彼の回答は、
「あきらめる」
だったらしい。
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「あきらめる」の語源は「あきらかに見極める」というらしい。 少し救われる。
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この前の二次会のビデオをDVDにした。 作業の合間に考えたことは、 「僕は常に人の役に立ちたい」ということだった。
週半ばの休みは寝て過ごさないようにと、 試験のための本を読んでいたのだが、 昼過ぎになってやっぱり寝てしまう。
いいんだ。休みなんだし。
どうもこのところ、運が無いなあ、と思っていたのだが、 今日はその最右翼だった。 前に休日割引で2000円安かったモノを買いにいったのだが、 なぜか今日は高いまま。 (でも必要なので仕方なく買った) 帰りに自転車を飛ばしてみたら、ワイヤーロックを落としてしまったし。 半年前に修理したMDがまた同じ症状で壊れてしまったし。
諦めて今日は寝ようとも思ったが、 なんだか時間が勿体無くて眠れず。 結局、ダラダラと起きているといった感じ。
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友人から携帯にメールが届いた。 少し逢って話を聞いて欲しい気もするが、 そんなことをしていいのかどうかよく分からない。
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窓の外で、女の子が大声で何かを歌っている。 そういえば、カラオケには暫く行っていない。
少し、歌いたい気分だ。
ちょっと前から株を始めているのだが、 素人がそのまんま利益を出すのがいかに難しいかを 痛烈に思い知らされた。 投機はいきなり持ち金がゼロになることが無いのが、 せめてもの救い。 少し頭を冷やそうと思う。
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暫く楽に過ごす日々が続いたので、 明日からまた自分を追い込むつもり。 10月には試験、それまでには一つ作っておきたいものがある。 視野を広く持つことは大切だが、 やりたいこと全てをこなすことは出来ない。 取捨選択する力、 もっとザックリいえば優柔不断にならない力が欲しい。
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伝えたいことがあるような もやもやとした感じはあるのだけれど、 言葉にすら乗らない。 もどかしい。
駄文しか書けない僕が言うのも何だが、 君の文章はある作家に似ていることを発見した。 いや、前からそう思っていたのだが、 今日、ちょっとしたことでそれを再確認した。
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休み明け。 朝ダラダラとしていたらなぜか時間がギリギリになってしまい、 ヒゲも剃らずに出社。 朝一のトイレで剃刀をあてる。情けない。
そして、今日は(今日も)仕事に身が入らず。 ちょっと仕事してはWebページを巡回したりして、 なかなか最低な日である。
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帰宅はちょっと早めだったのだが、 本を読んでいたらすぐに寝てしまった。 起きたら日付は変わっていて焦る。 急いでチャットを覗けば今日は休みだと言う。 ほんのりと罪悪感を感じながら、今日の日記を書いている。
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夢を見た。 後姿の君が立っていた。 それ以外は何も覚えていない。
肉体労働の影響が出ている。 睡眠を幾らとっても体が重い。 肩は筋肉痛になってしまった。
だが今週は仕事も3日だけ行けばいい。 夜も過ごしやすくなったし、しっかり体を休めよう。
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友達の結婚式の二次会は、 当たり前なのだが、知らない人ばかりだった。
そんな中でも、共通の友人が数名いた。 皆久しぶりに会う顔。 だが二次会の間はずっと仕事をしていたので、 結局その間を楽しむ余裕が無かった。
まあそれは覚悟もしていたし、 それによって特に損をしたとも思っていないのだが、 周りが申し訳なさそうにするので逆に心苦しい。
新郎新婦は、今度別に幹事飲みを企画してくれるようだ。 彼らには「こちらこそ君の役に立てて嬉しい」と伝えようと思っている。
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二次会の後、知り合いだけで飲み屋へ行く。
かつて芝居をやりあった連中は、 多分に漏れず酒好きが多い。 たまたま話の流れで、 中島らもの「今夜すべてのバーで」は良かった、 という話題になる。 当たり前のように君を思い出した。
今日は明日の結婚式二次会で流すための ビデオをテープに落とす作業をするついでに、 また別に結婚する知り合いの家に 引っ越しの手伝いに行ってきた。
わかりにくいな。 つまり、ビデオ好きな知り合いの引っ越しの手伝いに行ってきた。(笑)
四畳半くらいの部屋に、山積みの機材。 それをレンタカーに積み込み、 引っ越し先でおろす作業。 肉体の限界ギリギリを往く作業は 恐らく明日も僕を苦しめるのだろう。
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で、手伝ったお礼にと焼肉を奢ってもらい、 たらふく食べて終電で帰る。 満腹の幸福と、重いビデオ機材という不幸が 疲れきった肉体に追い討ちを掛ける。
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普段から、もう少し体を鍛えておこうと思った夏の終わり。 秋の夜長にはちょっと早いので、 ぐっすり眠ることにする。
朝、目を開けた瞬間、最初に見る人。 「私だけ」がそこにいれば。
ちょっと前に友人から問い合わせのあった、 仕事で人を探してる、という問い合わせを 会社の営業に廻したのが月曜日。
で、明日の午前中にその件について打ち合わせをする。 仕事以外のところで拾った営業を会社に持ち込んだのは初めてなので、 不思議な感じだ。
だが、そもそも、 仕事というのは誰かが誰かに何かを依頼するから成立するのであって、 僕を含めた、与えられた作業をこなすばかりになっているサラリーマンは こういった経験を積んでおいたほうがいいように思う。
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仙台にいる高校の同級生は、 一旦社会に出たものの、大学へ逆戻りした。 妻も子もある身にも関わらず。 いまは大学院で博士課程を履修中。 聞けば学生からも、研究に関連する経営者からも 人望が厚いようだ。
高校の頃、訳もわからず一緒に泳いでいた仲間なのに、 なんだか差がついてしまったような気分。
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ここのところ、理由もなく落ち込んだり、高揚したりといったことが 殆ど無くなった。 日々の生活の充実こそが、特効薬であるということらしい。
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夜風が哀愁をまとっているように見える。 季節の変わり目はいつも僕の記憶を刺激していく。
会社帰りに、副業の方の関係の作業をするのに この前とは別の喫茶店に入る。
そこでパソコンを取り出して弄くりまわしていたのだが、 後ろの席で化粧品のねずみ講勧誘大会。 標的はなんとも優柔不断な女性。 でもまあ、疑ってかかっていたのでそのまま放っておいた。
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君に最初のメールを送ってから、 もう4年近い月日が経っているんだね。 4年後、また今日を思い出すのかな。
そんな感傷的な気分も交えつつ、 次に逢う日のことをシミュレーションしたりしている。
ビデオ編集の技術的なことでどうしても行き詰まってしまい、 土曜にも打ち合わせで顔を合わせた もう一人の幹事の家へ行く。
10キロは軽くオーバーしているであろう機材と、 どのジャンルに属する食べ物かわからないような手土産を買って 電車を乗り継ぐ。
インターホンを押すと女性の声。彼の奥さんである。
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編集作業で必要な分を一通り終えて三人で話していると、 些細なことから言い争いになった。 いや、言い争いというよりは、 彼のほうが一方的に奥さんを攻め立てるような感じ。 そこで、普通それを言われたら大抵の女の子は泣くだろう、ということを 彼は軽々と言い放ったので少し驚いた。 (誤解の無いように言うが、彼の言うことは「正論」なので 放った言葉全てが悪いわけではない。 それに普段から彼はそういう性格なのだ。)
だが奥さんも流石にそれには慣れている様で、上手く冗談でかわしていた。 いや、それは僕がいたから気を遣ったのかもしれないが。
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その後三人でご飯を食べに行ったのだが、 夫妻のお互いの言い分をうまく丸め込め、 一方に頷き一方に助け舟を出すことに終始。 お互いの普段持っている不満言い合い大会の いいダシにされてしまったようだ。
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旦那は「出来る奴」、奥さんは「出来た女性」という印象の二人。 それでも今後うまく行くかどうかなんて誰にも分からないのだが、 と思う。
正直に言えば、 「それは別れたほうがお互い楽なんじゃないだろうか」 とも思ったのだが。
今日もまたビデオ編集。 友人の新居へ取材をする予定になっていたのだが、 考えのすれ違いがあってその予定は潰れた。 その取材さえ終わってしまえば、あとは楽だったのだが、 もう暫く忙しい日々が続きそうだ。
今回の一件は、ビデオ編集をやってみたいという 軽い気持ちで始めたのが仇となって、 えらく苦労している。 それでも、いろいろと世話になっている友人ということを考えると、 手を抜くわけにもいかない。
二度と手を出すのは辞めよう、と少し思う。
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僕と君との繋がりは何なのだろうか、と 思考が変な方向へ行ってしまう。 目に見えない糸で繋がっているのだとしたら、 せめてその糸が分かるように、 いつも引っ張っていてくれないだろうか。 星なんてない暗い空を見上げながら、そんなことを考えた。
旅行の間は寝てばかりいて、 買い物以外は殆ど表に出ていなかったのだが、 それでも体に疲労は溜まっているようだ。 家で寝る心地良さを存分に味わい、起床する。
友達の結婚式が近いので、 その二次会に流す用のビデオを作らなくてはならず、 朝からその作業をしていた。 ある程度筋書きが出来たところで、 実家にビデオカメラを借りに行く。 車で行くのは危険すぎるので電車を乗り継いでいくと、 案の定寝てばかりだった。
実家で父は、いつものようにパソコンの調子が悪いと言うので いつものように調整をした。 その後、父は自作のエクセルのファイルを自慢できて嬉しそうだった。
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帰り道はにわか雨が降った。
風はすっかり涼さを帯びているのだが、 いつものコンビニで見かける猫は、 本格的な暑さが続いていたときから 姿を見せなくなった。 どこかの飼い猫のようだったので心配はしていないのだが、 暫く見かけないとちょっと気になる。
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生きていることだけで幸せなのだと、ニュースを見て思う。 父はまだまだ元気だ。 名前も知らない猫の心配もできる。
それなのに、物悲しいのは何故だろうか。
さすがに自己嫌悪。 この前してしまった失敗を二度繰り返してしまう。
おかしいんじゃないか、というくらい汗が出た。
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仕事終わり、まっすぐ帰らずにマクドナルドで時間を潰す。 この店は店舗の雰囲気に似合わず終日ジャズが掛かっている。 窓からは大きなビル。 その頂上にオレンジ色に照らされたオブジェがある。
さまざまなカラーが僕の視覚に入ってくるのだけれど、 もはや網膜は疲れの色を見せて 世の中を暗く見せているようだ。 本当は帰って寝たいのだが、今はなんとなくそんな気になれない。
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逃げ道を断ってしまえば、否応なく進むしかなくなる。 それはわかっていても、腰は引ける。 綿密な準備が必要だ。ことさら綿密な準備が。
副業の方が一応完成したと思われるので、 その出来たものをメールで送ったのが今日のお昼。
それからなんだか気が抜けたようになって酷く眠かった。 リフレッシュコーナーで15分意識を失って、 腕に髪の毛の跡をつけて仕事を再開する。
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法律の勉強をしていると、必ず最初にぶつかるのが 「人は自己の幸福を追求する権利がある」ということ。 なぜ「幸福になる権利」と言わないのかというと、 幸福の度合いは人それぞれで、幸福の定義ができないからだ。 だから「追求する権利」になる。
現状に少しでも満足してなければ、人は常に追及する存在となる。 そしてそこには不安が付きまとう。 よく言うように、人生をマラソンにたとえるのなら、 そのプロセスにこそ、価値があるのだと思う。 それはたとえトップでなくても、ゴールすらしなくても、 走りつづけたことを誇れればいい。
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こんな話は説教みたいでつまらないね。 でもこうやって言葉を伝え合うことを続けてきて、 僕は本当に嬉しい。そう思ってることを伝えたかったから。
携帯電話の機種変更を思い立ってコールセンターに電話したのだが、 店頭ならすぐやってもらえるらしい。 前に機種変更したときは違ったのに。 郵送だと遅くなるとのことだったので、店頭にします、と言って電話を切った。
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夕方、高校の部活での同級生が、保険の代理店、というか 個人事業主で保険を扱っているので、 話を聞きに行く。
いろいろ話をして、医療保障をお願いしようかと言った矢先、 彼は、非常に言いにくそうに、 僕が保険に入るのは難しい、と告げた。
以前に精神科の通院歴があると、 いろいろと不利があるそうだ。 もちろん逃げ道、というか抜け道はあるのだが、 その際のリスクも含めて、彼は丁寧に説明をしてくれた。
少しショックだったが、持ち帰り考えさせて欲しいと言って 今日は別れる。
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その後、ゆりかもめに乗り某社へ。 会社見学と社長を交えての意見交換会だった。
開始15分前に着いたのは僕ともう一人の男。 男は結構年はいっているように見えるのだが、妙に高圧的な態度。 俺は何でも知っているのだといわんばかり。 その後名刺を交換すると、 有名企業だが、なんだかよく分からない部署のなんだかよくわからない役職。 きっと上司もどうしようも無かったんだろうな、と推測。
暫くはその二人だったので落ち着かない。 が、時間になれば30名ほどの人が集まり、にわかに活気も生まれる。 普段は覗かないような物流センターをめぐり、 やたら高級なサンドイッチをつまみながら社長と直属の部下二人とで 意見交換をする。 本当に人も会社も素晴らしいところで、そこで隣に座ったアンチャンと 「ここに来たい!」ということで意気投合。 社長の名刺を頂いて帰ってきた。
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途中で立ち読みした本の内容を思い出した。 出世するには、誰でもできるけど誰もやってないことを実践すること。
中でも、将来をできるだけ具体的に想像すること、というのを 今週実践してみようかと思う。 保険は、それからまた考えればいい。
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そんな、多忙だった一日。 多忙でも、楽しかった。
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