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■ かなりあ*@琥珀
うたをわすれたかなりあは ぞうげのふねにぎんのかい
つきよのうみにうかべれば わすれたうたをおもいだす
夜になると、おれの知らない唄が聞こえてくる。 たぶん、何棟か向こうのほう。 ここに来て、半年経つけどずっとこんな唄は知らなかった。
だれが歌ってるん? きみはだれ?
こんな狭い世界(部屋)で独りきりやとさびしいよ。 窓を開けると銀の格子に月と星の光がちらちら映りよる。
きらきらぴかぴか光よる。
ちりり...と光の当たる腕がほんの少し痛い...
けど、こんなんくすぐったいくらい。ちょっとだけ。
夜一人でいるとちょっとこわい。 だ〜れもいないこの部屋が静か過ぎて、星は光るけど... このまま誰からも忘れられるんかなとも思って ちょっと、こわい。
みんなもこわいん?ヒトリなるんが
いつか、会いたいなぁ。 ここのみんなで顔も知らない一夜の音楽合唱団
いえいえ それはなりませぬ いえいえ それはかわいそう いえいえ それはなりませぬ
可哀想な小鳥の唄が ちっさい世界に反響するみたいに東棟に響き渡った。
2006年04月20日(木)
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