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■ ぼくを呼ぶ@鳥羽
ぼ く を 呼 ぶ
あ な た の 声 が 聞 え て い ま す
だけど、あなたにはぼくの姿は何処にも見えなくて あの頃のぼくは、いつも不安でいっぱいでした。
「姉さん」
ひとたび声をかけると彼女の足は即座に止まり ぼくの方を振りかえった。
『大丈夫?』
あの頃は、ぼくがあなたにかけていた台詞だったのに 今は全く立場逆転。彼女から遙後方で揺らぐ足を 押さえながら戻ってきた、彼女の肩を借りて歩いてく
正直、悪いな
そんな気持ちが芽生えてた。 あなたも、あの頃はこうだったんですか?
少しずつ欠けていく、ぼくらの身体 壊れてくのは、ただの遺伝で
ぼくらの身体は、ぼくらだけが慈しむものだと感じた
そんな、あの頃から
あ な た の 声 が 聞 こ え て い ま す
だ け ど 夜 は
誰 か の 声 も 聞 こ え て き ま す
あ な た 以 外 の 寄 り 所 を 見 つ け た 時 か ら
---------------------------------------------------- Another _ toba→kudukki
2003年02月07日(金)
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