パンドラの箱
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「愛してる」
「もっと愛してる」
「もっともっと愛してる」
「もっともっとずっと愛してる」
「負けないくらい愛してる」
あたしたちは何を競い合っているんだろう。 想いの優劣は何をもたらすの?
何故、と問うことにどれだけの意味があるのか。 己の心の有り様など一番不確かなもので、そこに意味を見い出そうとするから想いが歪んでしまうのだ。
一緒にいるだけで心地良かった。 一緒にいるために偽らずにいられた。 一緒にいることに何の違和感もなかった。
ただそれだけが愛しい理由だとしても、間違いではないよね?
話しかけることも 手を触れることも ためらわれるような そんな夜は ただ あなたが穏やかな想いで眠れますようにと ひたすら願うことしか出来ないけれど。
この夜はあなたと繋がっているから。
例えば、心細い夜に、側にいてほしいと願う。 叶わぬなら、ただひとことでも良いから便りが欲しいと。
例えば、すぐ側にいるのに、コップ1杯の水も気遣ってくれない。 それはただ安静にと願う気持ちからなのだとしても。 ただひとことだけで良いのに。
両者にどれほどの違いがあるのだろう。
手を伸ばしても届かない存在と、手を伸ばせばすぐそこにある存在と。
2006年03月18日(土) |
武器なのか、凶器なのか。 |
そのまっすぐさは時に人を動かし、何物にも代えがたい宝物を手に入れるための武器となる。
ただ。 使い方をひとつ間違えれば、何よりも深く鋭く傷をつける凶器にもなる。
私はうまく使いこなせるだろうか。
遠い昔に、割ってしまった。 たくさんの愛情とたくさんの想い出とをつめた、ガラスでできたその入れ物を。 壊したのはわたしなのか、それともあなたなのか、今となってはどうでも良いことだろう。
粉々に砕けた欠片を拾い集め、思いやりと妥協とで繋ぎあわせたそれに、新しい想い出と形を変えた愛情とで満たそうとしたのだけれど。
小さな。 本当に小さな目に見えないようななくした欠片が。
わずかな亀裂が段々と広がっていき。 ついには全てを支えきれず、一度こぼれ落ちた想いは二度と戻ることなく。
泣くかと思った。 泣くまいと思った。 泣いてやるのもいいかと思った。 それでも泣かなかったのは、私の中に、 確信が生まれたから。
泣く必要など、もうそこにはなかったから。
ささやかな幸せを 幾度も 幾度も 噛み締めては その瞳の奥にかいまみえる 真摯な想いを 忘れないようにしよう。
2006年03月06日(月) |
アンバランスなバランス。 |
紙一重の繋がりを維持しているのは、本当に微妙なバランスで。
そんなものはちょっとしたきっかけで脆く崩れてしまうのに。
あなたはそれを知らない。
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