にっき日和
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2002年11月15日(金) |
Dear my friend |
空が、どんどん高くなって、
空気が、ずんずん透き通って・・・・
君の好きな冬は、もうそこまでですね。
おかわりありませんか?
風邪など引いていませんか?
あいかわらず、忙しい毎日を送っているのでしょうか。
そう、わたしはというと・・・・
季節を愛でる間もなく、
バタバタと日々を過ごしています。
けど今夜のように、白く凍る月を眺めていると、
なぜだか君を思い出すのでした。
「淋しいっていう字はね、人と人が寄り添って涙を流しているんだってさ」
いつか君はそんなことを言っていましたね。
けれど、淋しい人たちが寄り集まっても、
やっぱり淋しく思えるのは、どうしてなのでしょうか。
それとも、人ってそういう生き物なのでしょうか。
君に聞きたいことが、いろいろあります。
あんな質問、こんな質問・・・・
君だったら、どんな答えを出してくれるのでしょう。
この曲、おぼえていますか。
フォーレの、「夢のあとに」。
クラシックは聞かないって言ってたくせに、
この曲には、やけに熱心に耳を傾けていましたよね。
晩秋に降り出す雨のような・・・・
ピアノとヴァイオリンが語り合っているかのような・・・
そんな、この一曲。
君の心には、どんな風景が広がっていたのでしょう。
季節をふたつ通り越したら・・・・
君の声を、聞きたいです。
君の瞳に、会いたいです。
ぽかぽか陽気の野の小道を、馬鹿笑いしながら歩きたいです。
暖かくなる頃に・・・・・・
きっと。
ぴょん
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