Spilt Pieces
2007年11月29日(木) 
本日の出来事。


朝、書類を得意先にFAXしてほしいとお願いした。
FAXで連絡を入れたが、夕方になっても入らないので、再度確認のFAXと電話までした。
確かに、その際担当者の名前を聞かなかったのは私の怠慢。
だが、「今すぐにやります」という返事の後、結局翌朝になっても入らない。
「急いでFAXして下さい」と電話をすると、「誰が担当していました?」
「いえ、どなたかお名前をお伺いするのを忘れてしまったのですが…男性の方でした」
「あーでも誰だかわからないんじゃどうしようもないですよね」
(名乗らなかった方も悪いんじゃないか、と思ったが、グダグダ言っている場合でもない)
「同じ方ではなくて構いませんので、とにかく先方お急ぎですのでFAX入れていただきたいのですが…」
「はあ」
「FAX番号申し上げます」
「はあ…でも今できる者いないからどうなるか分かりませんよー。一応聞いておきますね」
「いえ、申し訳ないのですが、急いでいるのですが…昨日の朝からお願いしている分なんですよ?」
「あーそうなんですか。それはすみません」


数時間後、同じメーカーの営業担当から電話がかかってきた。
「あのー。資料のFAXしてほしいと言われたのですが」
「あ、はい。お願いしました」
「それで、どうなりました?」
「???」
「結局ですね、誰が担当していたか、うちも人数多いですからね、お名前おっしゃっていただかないと分からないんですよ」
「…担当の方でなくてもいいので至急、とご連絡させていただいたのですが、まだ送っていただいていないのでしょうか?」
「いやー、分からないですね」
「分からないって…送っているかどうかさえ、三回もお願いしているのに分からないのでしょうか?」
「はあ…じゃあお客さんの電話番号教えてもらえます?うちから送ってるかどうか聞いてみましょうか?」
(さすがに腹に据えかねた)
「もう結構です、弊社から確認させていただきまして、まだ送られていないとのことでしたら、再度ご連絡させていただきますので」
「あ、じゃあ私に電話下さい」
「ご連絡先教えていただけますか?」
「この電話ですよ」
「今そちらからお電話いただいているのですが…直通電話教えて下さい」
「えーとですねー、03-××××-○○○○」
「分かりました」
(がちゃん)


一体何なの、この会社?
というかこの業界がおかしいと思う。
メーカーに問合せをして、たまたま電話に出た人が分からないと、「知りません」「分かりません」「営業に直接聞いて下さい」という返事ばかり。
普通は「申し訳ありません、私では分かりかねますのでお調べして折り返しご連絡させていただきます」じゃないのか?
見積り依頼をしても、「私じゃ分かりません」。
「営業さんに確認の上、ご連絡いただきたいのですが」
「じゃあ直接電話した方が早くないですか?こっちからかけてもそちらからかけても同じですので」or「夕方まで戻らないんで」
それでも急いでいるので連絡を取ってほしいと頼むと、「あー、はあ。いつになるかは分かりませんけど」
こんな業界が業界として成立していること自体不思議でならない。
他業種から参入してきたらすぐに潰れそう。


というか、何で私こんなところで二年も耐えているのだろう?
忍耐に意味を感じなくなってきた今日この頃。
新卒採用はバブル再来とのことだが、第二新卒にはほぼ縁のない流れ。
一応正社員にしがみつくべきなんだろうか。
給与的にも全く利点を感じられないのに?
彼氏に愚痴をこぼしたら、「こっち来るか?」と、意味深…というかある意味ストレート?な台詞が返ってきた。
でもまだそんな時期だと思えなかった。
「変な冗談言わないで」と、笑ってはぐらかしたら、電話の向こうでもため息交じりの笑い声が聞こえた気がした。
2007年11月28日(水) 
私は今、とある会社に勤めている。
もうすぐ二年。
よくもまあこんなに続いたものだと我ながら感心する。
何度辞めようと思ったことか。
というか実際上司に辞めますと言ったことがある。
それも涙ながらに。
不本意ながら、泣いてしまった。
それくらい思いつめていたはずなのに、どうして今も続けているのか。
あまり人のせいにするのはよくないと思うが、たぶん彼氏と遠距離恋愛を続けているから。
転職した直後に結婚したら、それこそ腰かけ呼ばわりされるだろう。
それに私自身、納得がいかない。
そしておそらく、一番の要因は、私が大の負けず嫌いだということ。
「こんな会社」と罵倒はすれど、だからといって「こんな会社」でさえ続けられない自分を認めたくない。
いつの間にやら、二年。
うっかり辞めそこなって、今も同じ場所にいる。


多少は慣れてきた…気がする。
不愉快だと思うような出来事との遭遇に。
だけどやっぱり毎日愚痴は出る。
うじうじしたり、泣いたり、病院に行ったり、誰かにぶちまけたり。
あまりにストレスがたまって、家族や恋人と大バトル、なんていうのも今まで何度か。
結局、ストレスの対処は今も上手じゃない。
ネタにしてしまえ。


うちの会社の取引先は、メーカーも得意先も含め、とにかく柄が悪い。
上品ではない、とか、失礼だ、という柔らかな表現ではない。
なんていうか、たまに家で口走るのが「あー普通の人と喋りたい」。
これでも社会人できるのだなと、ある意味感心。
世間一般でいうところの温室育ちな私には、新たな世界を発見した気分だ。


本日の、ささやかな出来事。
「出荷証明書」という書類がある。
その名の通り、この商品をこの場所へ確かに出荷しましたよ、という証明書。
得意先からそれをメーカーに依頼してほしい旨FAXが来たので、連絡。
するとメーカーから「この商品そんなに出荷していないので、実績ないものについては出せません」との連絡。
聞くと、半分近く数量が違う。
そこで得意先に電話。
「えー今忙しいから出られないって言って」。
担当者に取次ぎをお願いしたところ、保留にされていない電話の向こうからこんな声。
「代わりに聞いておきますけどー」と、間延びした返事。
用件を伝えると、「私分かんないから所長に直接電話して」。
もう少し言い方あるんじゃない?と思いつつ、控えてあったその「所長」と呼ばれる人にダイヤルすると、「分からないなー事務所に電話しておいて」。
「事務所の方にご連絡させていただいたところ、所長様のご担当だと伺いましたので」
「えーだってあいつの担当じゃん。とりあえずそっちに聞いて」
「…かしこまりました」


再び事務所に電話。
今度は最初から担当者。
「所長に聞いたんでしょ?」
「いえ、把握していないので事務所の方に確認してほしいとおっしゃってまして」
「えー何それ?自分の担当なのに何で私にやらせるのー。っていうか違う数量で出してくれないの?」
「申し訳ございませんが、実績がないものについてはメーカーの方でも出荷した証明書は出せないとのことですので、お手数ですが依頼元様にご確認いただけませんか?」
「今日ね、あ、その人市議会議員さんなんだけど、会議で連絡つかないみたいなんだよね。だからいつになるか分からないけど、それでもいいの?」
「そうですね、現状では証明書の発行はできませんので、ご連絡いただけるのをお待ちして、保留という形を取らせていただきます」
「あーそう、じゃあ分かったら連絡しますねーよろしくー」


ささやかな出来事…のはずが長くなってしまった。
ちなみに今日はこれ以外にもたくさんわけの分からない電話。
頭痛くなるよ、まったく。
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