Spilt Pieces
2004年11月13日(土) 
この町に来て、毎日が学びの連続だ。
口に出して表現される言葉に騙されていては、何も見えない。
相手の思いなど、大抵の場合言葉なきところにしかない。
少なくとも、私が尊敬したいと思える人物に関しては。
負の感情が言語化され、しかもそれが心の大部分を占めているのだとしたら、それは何と幅が狭く興味をもてない人間だろう。


上にたくさんの人がいること、下にたくさんの人がいること、そして案外みんなどんぐりの背比べだということ。
何となく、毎日の中で学んでいくこと。
ただの日常の繰り返しほど、刺激的で残酷で優しいものはない。
平凡な人の平凡な毎日ほど、変化に富み、そして平安を保ちがたいものだと思う。
人の言いなりでは生きていけないけれど、意識の中に『自分』という言葉がつく言い訳が増えれば、それだけすれ違いや悲しみも増えていく。


言い訳人間になるな、責任をもって言葉を発せ。


言葉なき人の言葉を感じる方法を忘れたなら、その瞬間に私は限りなく傲慢になれてしまうだろう。
何も言わずにただ笑うことができる人を尊敬する。
悲しい出来事を、もしも目の色に映すことさえせずに消化できる人がいるのだとしたら、きっと、友達にはなれないだろうがついて行って学びたいと願う。


強くなりたい。
弱い自分を認め、許せるほどに。


日常は、いつだって幸せになど満ちていない。
でも、懸命に過ごすことさえできればきっと、悲しくないことで満たす方法くらい見つかるはずだ。


自分を幸せにするのは自分以外にもひょっとしたらできるかもしれないけれど、自分を不幸にするのは自分にしかできないことだ。
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