(SleepWalking)



明日の陽の光を。
 


もう二度と一緒に見ることは無いのでしょう


朝焼けの空の帯を


けれど私は後悔などしない


だってこれは運命なのです


そんな気がするのです



2003年10月31日(金)


にほんブログ村 散文詩

 
 
 
 



すみっこから
 

席替えをした


今まで前三列にしか居なかったけど


今回はなぜか一番後ろの席で


おべんと友達は2人とも私の前に居て


日当たりも良くて


ただそれだけだけどとても幸せで


すみっこから広い世界を見ている


こんなに教室って


開放的だったかしら、と思って


成る程背後からのプレッシャーって大きいのだと


気付く


何よりあのひとたちは此処の席から容易に見えるから


これからは少しずつ人間観察をしよう


少しずつ少しずつひとをすきになりたい


日向ぼっこするみたいに


気持ち良い生活が出来ますように。

2003年10月29日(水)


にほんブログ村 散文詩

 
 
 
 



棄てて下さい。
 

あたしになんか


もう用は無いといって


棄てて下さい


あたしは貴方を捨てられないから


あたしを


棄てて


……


なんて


残酷なお願いでしょう


出来ないって知ってる


(だから言ってるのかもしれない)


誘導問題だと気付けば


簡単に解けることなのにね


あたしにはそれが出来ないから


あたしに言わせないでと


言ってるのに。

2003年10月19日(日)


にほんブログ村 散文詩

 
 
 
 



愛しても、愛しても。
 

何も得られないと知っていたら


貴方はあたしを愛していただろうかと


考える


愛しているなんてちっぽけな言葉


あたしは必要としていないって


どうして貴方に解っただろう


あたしは言葉が欲しいんじゃない


あたしは体が欲しいんじゃない


告白もキスも体温も


そんなものは要らないから


ただただ、眼差しを受けていたかった


この体に突き刺さるほどの強さの。

2003年10月11日(土)


にほんブログ村 散文詩

 
 
 
 



奪う。
 

つまらない貞操観念なんか


全部あたしが消し去ってあげるから


あなたはあたしに言われるがままに


肩の力を抜けば良い


見詰めれば孵る


黒い羽の蝶は


あなたの腹を這って


両脚を殺す


麻酔をかけるのと同じように


少しずつ犯し始める


この毒にあなたは


何時までも溺れていれば良い

2003年10月02日(木)


にほんブログ村 散文詩

 
 
 
 

back  next  chronological  latest  index

芳   Mail  My Favoite