wooderd chiareie@下北沢GARDEN
2009年09月29日(火)
bluegreenプレゼンツ「黒でも白でも無い!」

出演は出順で以下。
the chef cooks me
wooderd chiarie
avengers in sci-fi

何故ERAでやらないのか、という話は置いておいて、下北沢GARDENは始めまして。
地下に降りて入り口を過ぎると、右手前にステージがある構成。
サイクロンの逆バージョン、というかAdamやCHOP、幡ヶ谷へヴィシックとにた形、というか。
けれどまあこういう導線だと入り口付近が混まなくて良いかなー。

横長のステージ。サイドには段差があって見やすくなっており、後方は天井が低く、その上にインビテーション用(?)の観覧席とPA、入り口から見て一番奥側にドリンクカウンターがある。

仕事をなんとか終わらせて、小雨の降る中に下北沢へ自転車で直行。
面子的に考えてうっちゃりが一番手かと思いきや、定刻19時にGARDENに入るとステージにはキーボードがセッティングしてある。tccmが一番手の様子。

上手スピーカーの裏、普通のライブハウスなら袖の筈のところでステージを見る。
そして10分押しでライブは始まった。

1年半ぶりぐらいだろうか?久々に見たシェフは想像していた通りだったのに印象を大きく変えていた。
特に変化が顕著だったのがベースさん。女の人だったっけ?と思ったら7月に加入したばかりの人らしい。なかなかグルーヴがあって、尚且つドライヴンなプレイ。
以前のベースさんとは種類の違うベースさんな気がするけど、個人的には今のベースさんのが好みだなー。
ギターも変わったらしくonsaのギターの人だそう。へえ。

たっぷり50分。ステージどころか客席も走り回る全力疾走な演奏、なかなかどうして素晴らしかった。


お次はwooderd chiarie。
セッティングはいつもどおり。

スタンドマイクでアイのストーリーから。
しかし、うーん。
もともとミドルが薄いサウンドデザイン。アンサンブルで聞かせるバンドなだけに、GARDENのように横に広いライブハウスだと音が拡散してしまって必要以上にスカスカに聞こえてしまう。
tccmのように分離の良い個々のサウンドが立ったバンドなら何も問題がないのだけど、wooderd chiarieのように壁の反響音をもアンサンブルに取り込んでいるような、個々の音が絡みあうようなバンドだと、不利だなあ、と。

とはいえ、後半になるにしたがってPA側からのアシストとサウンドの重厚さが増す楽曲にシフトしていったことで次第に良い感じに。熱い。


avengerはちゃんと見てないので割愛。

そんな日。
LITE/weg@恵比寿LiquidRoom
2009年09月27日(日)
スタジオ終わりで恵比寿へ向かう。リキッドルームは久々。今日のイベントは1Fのフロア、ロビー共に禁煙らしくよい感じ。
2Fのフロアと行き来自由らしく、リストバンドを巻いて往来自由に。

DE DE MOUSEプレゼンツなイベント。

出演は出順で以下 ※メインのライブアクトのみ
LITE
group_inou
world's end girlfriend & BLACK HOLE CARNIVAL
DE DE MOUSE

当日券販売はあったみたいだけど、フロアは大体埋まっている模様。
1F禁煙の影響か、2Fはタバコの煙が充満。うーん、良し悪しだなあ。
開演18:00を殆ど違えず始まったのはLITE。油断してたので頭の方、少し聞けなかった。上手前方(※見にくいのでいつも空いてる)にて鑑賞。

今年初めごろ以来?のLITEだったが、相変わらずかっこよい。外音的にベース音がかなりモコモコしていて、LITEを聞くにはちょいと聞きづらかったかなあ。
新曲はセンターのGtの人がキーボードを弾いていた。小さめのキーボードだったけど、何を使っていたかは判別できず。それにしてもカッコいいなあ。
このキーボードの使い方とアンサンブルの作り方は非常にアがると同時に非常に勉強になる。

ビジュアル系好きでした的な盛り上がり方をしているオバサマがいて、非常に気持ち悪かったです。


DJアクトを挟み、お次はgroup_inou。
名前は良く見るが、ちゃんと聞いたことは無く。
ブレイクビーツなドラムン+ラップ、な二人組というスタンス。ヒップホップではなさげ。
とりあえずテンション高い。フロウ感はあまり無く、ライムも無くただ言葉を叫ぶラップスタイル。初期のShing02っぽくもあったけど、ポエトリーな雰囲気は無いなあ。
盛り上がり方が異常な感じのお客さんおり、人気はそこそこな模様。まあ、やりたいことはわかるけど俺はそんなに好みじゃないかなあ。


再びDJアクトを挟み、いよいよweg。

上手と下手にドラムが鎮座し、センターのグレッチを持ったギター+マニピュレーターといった感じのロンゲの人がwegなんだろうか?
奥下手にはサックス(かな?)、で奥上手にGt(タクトさん)。
マーシャルJCM900、JCが2台づつ、ampegが1台セッティングしてあった。

それまで流れていたDJとはまったく異質の世界観。同期しつつのツインドラムは鳴り物系と太鼓系でアクセントのついた叩きわけ。効果音的なギターからサックスが叫ぶ。
カオティックスピードキングとは全く逆の方法論から出発していながら、近い世界観を感じるのは何故なんだろう。
足元のペダルを細かく使って様々な音を繰り出すグレッチの人。右手の方に置いたPCを時折操作しつつ、細かく音を作っていた。
それぞれの裁量にまかされたプレイと、緊密に組み込まれたバンドアンサンブルが同居する良くわからない音像。group_inouになかったのはこの生のグルーヴ感なんだよなー。
さすがにweg、異次元の音、といった趣き。客の盛り上がり方もそれまでとは全然違い、食い入るように見ている。
この客席の感じもカオティックスピードキングにそっくり。うーん、不思議だ。

いやー、いいもんを見た。

その後、いったんロビーに出てドリンク。間違えてUNITのピンバッチを出したりしつつ、LITEの会場限定CDを購入したりしつつ時間をつぶしDE DE MOUSE待ち。

DE DE MOUSEが始まるとフロア入り口付近に人が溢れて中に行く気力が出ない…
チラ見すると、ツインドラムにツインキーボードという構成。
まあ、民族っぽいボーカルサンプリングとか流れたりしつつ、まあ人力ドラムンなダンスミュージックだね。
嫌いじゃないけど、見る気力が無く、フロア入り口付近でフラフラしたあげく途中退場。

とは言え、なかなかに刺激的なイベントでありました。

そんな日。
rain drops pianissimo@吉祥寺PlanetK
2009年09月19日(土)
wild gun crazyのコンピレーションレコ発イベント。
2枚組のVAがついて2000円とお安いイベントである。

プラKはお初。

仕事を終えて行くとカミヒカルスというバンド。2曲くらい見たかな?

終わってrdp。
長丁場なイベントだけにリハ無しでやってる模様。めずらしくセッション的な音あわせをしていると思ったら新曲のネタらしい。へえ。
actも中々悪くなく。順調にレベルアップしているなあ、という印象。

再入場可だったのでふらふらとしつつ打ち上げまで参加したり。
susquatch@渋谷O-Nest
2009年09月18日(金)
RECO.プレゼンツなイベント


ライブはOVUMから。この前のOVUMイベント@9SPICESの人ごみ感に比べたらなんて過ごしやすい空間。じっくり見れました。
このバンドはとにかくベースが歌う。ツインギターはリフやアルペジオなどループ感を煽る感じ。
いいんだけど、悪くないけどもう一つ足りない。なんだろう。狂気的な何か、得体の知れない感覚があればもっと響いてくる気がする。もってかれる感覚が無いんだよなあ。

お次はsusquatch。半年振り?ベースのサポートさんは変わらず。とは言え、さすがに以前見たときよりはサウンドバランス的にまともな感じに。
でもやっぱりアンサンブルは死んでるなあ。サウンド的にはやや硬すぎ。もうすこし丸い音のがマッチするかと。後気になるところと言えば、(良い悪いではなく)プレイが軽いんだよね。グルーヴが無い。メロコアのベースとかやるならいいんだろうけど、アンサンブルとグルーヴが重要な局面の多いsusquatch的バンドにとってこれは結構痛い。と、後で聞いたところによると元々はギタリストとのこと。なるほど、通りで。

そしてGtVoさんのサウンドはやっぱりマッチしてないなー。Laneyのヘッドは考え直した方が良いと思わざるを得ない。ミドルの豊かなサウンドが欲しいよ。まあPRSってのはまだいいんだけど、ねえ。ふーむ。

良くなっている雰囲気はあったものの、ピリっとしないなあ、という印象で。

trico、RECO.はあまり見ず。
そんな日。

rain drops pianissimo@渋谷eggman
2009年09月14日(月)
world chordというバンドの企画。


今日は珍しく上手(ギター側)から見てみた。アンプがblackstarに変わって、出音は安定した感が。
ベース音はミッドロー当たりまでだけどもしっかり出てるし、ロー音が物足りないとは言えこれはこれで成立しているような。
ギターのミスタッチはいくつか目に付いたけど、総体としては今まで見た中でもかなり良いライブだったのでは無いかと思う。

次のyoung SSというバンドはもろUK。ベーストラブルなどありつつも自らの世界観は出してた。
悪くないけど3曲目で飽きる。

次はSwampなんちゃらというバンド。趣味嗜好と指向は人それぞれですよね。

ラストがWorld Chord。
ライクア松岡充的なボーカル。まあまとまってるね。けど個人的には面白くない。

そんな感じでした。
toe@渋谷O-East
2009年09月10日(木)

mouse on the keysレコ発ファイナル。
toe、envyとの夢の3マン。

仕事をなんとか終わらせてEastに到着したのが8時ちょい前。envyが終わって転換中。envy見れなかったのは残念だけどtoeが見れたからいいや。
toeはこの前バンドでセッションしたばかりなので、特にプレイに耳が行く。ああ、こんな感じで弾いてるのか、とか。

アンサンブルを壊さないサウンドメイクと、ヤマネ×カシクラのグルーヴ&タイトなリズム。そして寄り添うように絡みつくギター2本。
CDを聞いていると美しさばかりが耳に付くけど、ライブは(当たり前ながら)より肉感的。生々しい演奏ながら、グルーヴがよれたりはしない。
この日一番キたのはグッドバイ。女声verもいいけど、やっぱザキヤマさんのつぶやきボイスの方が好きだなあ。

motk。
Key+Key+dr(+ホーン×2)な構成。
アブストっぽい構成の曲だと眠くなるのは相変わらず。破壊的なジャズプログレ的サウンドになると大興奮します。
ドラムはタイト。でもやっぱ、ベースは個別で欲しい。とかもう一つ狂気が足りない、とか思っちゃうことはままある。金管入ると、割れる狂気が増えるのでその点は良いのだけど。

おわってばんからラーメン、帰宅。
OVUM@新宿NINE SPICES
2009年09月05日(土)
色々と用事を済ましていたら19時をずいぶんと過ぎていた。NESTと9SPICESどっちに行こうか迷っていたけど結局ナイスパへ。
OVUM企画。



入るとmermort sounds filmがライブ中。下手がドラム、上手がギター(PRS)主旋律なキーボードにベース部分を担当していた(ように見える)シンセの4人組。
なかなかかっこよい。スクリーンから映像を投影。その名の通りな音像だったなあ。結構な轟音。CD売ってなかった。

oaqkはギター×2、ベース、ドラムと普通な構成。
うーん、味気ないのはきっとベースのフレージングのせい。まあ好みの問題なんだろうな。ギター2本は上モノ感が強く、リズムに絡んだ意欲的なリフやフレーズは少なく。
あんまり。

OVUM。
リズム遊びが楽しい。ベースさんがかなりメロディアスで、ギター2本もわざとリズムをずらすようなフレージングを使っていたりとかなり好印象。
音もアンサンブルを意識してアホのような爆音は無く。しっかりと聴けるバンドさんでした。

いってよかったなー、と。

そんな日。
the HIATUS@Zepp Tokyo
2009年09月03日(木)


ワンマンツアー2日目。
彼らのライブを見るのは盛岡以来2度目。盛岡はキャパ300あるか?という小箱だったので、3000を越える大箱で見るのは初めて。というか4桁のライブハウスに来る事自体が結構久々だったな、と。

入るとシンプルなセット。エルレ時代にあったような手前のムービングとかも無く、シンプルに釣り系の照明、ステージ上は楽器のみ。

上手から、マサさんはいつもの青レスポールとテレキャス、アコギを使い分け。アンプがフェンダーになっていた。
細美はストラト→マッチレス、レスポール→ディーゼルと使い分け。レスポールもチェリーのと黒のを使い分けてたけど、黒レスポールが一番出番があったような。
ドラムは柏倉さんじゃなく、アスパラガスの一瀬さん。柏倉さんに比べるとシンプルでジャストなドラム、という印象。
ウエノさんはプレベを何本か使い分けてた。アンプはヘッドを二つ重ねた横にキャビを二台並べる変則的な置きかた。
そしてキーボードは堀江さん。音楽家、ピアニストという弾き方とノリ。いいねぇ。

こうして見ると、前見たときとはドラムとキーボードが違うんだな。

定刻、19:00に開演。

演奏面では、前回より確実に安定度が増しつつ、世界観もずっと深くなっていた。
Zeppの前ッ面はあんまり音が良くなかったけど、アンプからそのまま生の音が聞こえるのでボーカル以外は大体聞き取れる。

ライブはいきなり新曲から始まった。
メロディーから解き放たれていた。
リズムも淡々と、そして深く。厚く。つぶやくような、叫ぶようなボーカル。アブストラクトな空間。

途中、もう一つの新曲が披露された。
マサさんはアコギに持ちかえ、細美の横にはMicroKORG的な小さいキーボードが台に載せられている。
1小節の単位が4から8、8から4へとテンポを変えずにシームレスに変化していく。ドラムは16でハットを刻みながら淡々と進み、ベースが曲展開のイニシアチブを握る。キーボードとボーカルがその上で踊り、ギターが全体感を支える。

ああもう、メロディーからもリズムからすらも解き放たれたんだな、細美は。
radioheadでいう所のOK computerのように。
次の次元への飛翔。
この楽曲は、エルレガーデンでは実現出来なかっただろう。

むしろこの領域は、休止直後の不透明な時期、日向と生形が組むとなったNCISで実現されるんじゃないか、と思っていた領域に近い…
そのNCISがそれまでのエルレガーデンを踏襲したような形になり、HIATUSがネクストステージへ踏み出す事になろうとは。

それとともに、一つのバンドでここまでふり幅が大きくなると、今後がふと心配になる。
「持つのか?」と。
まあ、余計な心配だけど。


そんな事よりも、細美はとても楽しそうだった。
あんなに笑顔満杯な細美は、珍しいような、いつも通りなような。

歌に陶酔する細美はいつも以上に深く潜っていて、それでいてフロアの一人一人を確認するかのようにしっかりと見据えている。
時たま何かを探り出すかのように差し出される手、かと思えば目を瞑りさらに奥へと入り込んでいく。
曲が終わり、こちら側に戻ってくるまでに結構な時間をかけていた。

(戻ってこいよ)と語りかけていた心の声が(おかえり)に変わる。

ツアー初日の前日に、思いが伝わらず演奏中にも段々と客がはけて行き、アンコールをやる頃には誰も居なくなってるという夢を見たらしい細美。
何かわからないけど、何かを言いたい細美。まあ何となくはわかるよ、言いたい事は。

そしてダブルアンコール。
正に、逆夢と言うべきか。

終わって、ふと時計を見ると20:20。
一瞬、信じられなかったけれど、曲数を考えたらそりゃそうだ。
なんか半日くらいやってた気もするし、ほんの一瞬だった気もする。

狐につままれたような。
けど、爽快な多幸感に包まれてた。

そんな日。


セットリスト、らしい。
01. 新曲
02. Storm Racers
03. Ghost In The Rain
04. Lone Train Running
05. 堕天
06. 新曲
07. The Flare
08. Silver Birch
09. ユニコーン
10. Centipede
11. 紺碧の夜に
12. Twisted Maple Trees

EN1
13. Little Odyssey
14. Storm Racers

EN2
15. The Flare